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以前読んだ記憶があったのですが、 『くまおとこ』の新訳でした。 「子どもに語るグリムの昔話」によるとのことで、 文章が洗練されている印象です。 兵隊を除隊された若者のエピソード。 途方に暮れていたところで、悪魔と出会い、ある契約をするのですね。 7年間、くまの皮をかぶり、体を洗わず、ひげ、髪、爪も伸び放題で過ごす。 くまっ皮というネーミングがなんとも。 金には不自由しないものの、すごい契約。 でも、思いやりの深いたちというのが、主人公の徳。 後半は、真実の愛へと結実するのが清々しいです。 真実を見抜く末娘の純真さも素敵です。 孫たちのために描かれた作品という事で、 ホフマンの思いも伝わって来るようです。
投稿日:2024/06/21
グリムのなかでも、このお話は知らなかったので、一体主人公はどうなるんだろう、とハラハラしつつ読みました。悪魔と取引した男の7年が、ホフマンの描く絵で、その辛さや過酷さがすごく伝わってきたので、ラストに主人公の男が幸せになれて一安心。ホフマンの描くお話の世界観にひきこまれました。
投稿日:2019/07/13
悪魔との約束が、7年の間、身体を洗わず、ひげにも髪にも 櫛をいれてはならないし、爪も切ってもいけないし、けっして主の 祈りを唱えてはいけない。悪魔の着ていた緑色の服を着て、くま の毛皮を着せられて、”くまっ皮”と、名乗って放浪のたびを7年も 続けた若者の忍耐力・体力・粘り強さ・ガマン強さ・辛抱強さに呆 れるけど感動しました。 4年目に、老人と出会い、親切にしてもらったお礼にと、3人いる 末っ子の娘と婚約をし、3年後には娘と無事に会うこともできて 幸せもつかんでよかったです。 それにしても7年は、長いなあ・よく辛抱できたなあと思いました。
投稿日:2019/06/15
初版から第4版まではハクストハウゼン家からの話が「緑の上着の悪魔」の題で、1670年グリンメルスハウゼンによって第5版で「最初の熊の皮を着た男」に改題された作品です。 ホフマンさんの絵で久々に読み直してみると、子どものための昔話というよりは、大人もたっぷり楽しめるお話です。 戦争が終わり、暇を出された鉄砲一丁の兵隊が、お金も土地も財産もなく世の中に放り出され、行く当てもなく思いあぐねている時に近づいて来たのが、緑色の上着を着た男(悪魔)。 この男に持ちかけられたとんでもない話。 七年間、あてがわれた緑色の上着を着て、体を洗うことも髪・髭・爪を切ることもしてはならない。 上着のポケットに手を突っ込みさえすれば、いつでも金をひとつかみずつとれる。 ただし、自ら主の祈りを唱えてはならない。 勇気だめしに撃ち取った熊の皮をマントを寝床にし、「くまっ皮」と名乗れ、そして七年この姿でいたら、自由の身にし金持ちにしてやるという、約束に応じる兵隊。 お金に困らないのは良いのですが、兵隊の姿は二年を過ぎるとみるも恐ろしい化け物のようになって、・・・・・・。 四年目にある宿屋で、裏の棟の一部屋に泊めてもらうことになった兵隊が出会った老人を助けてやり、お礼に末娘と婚約を交わすことに。 外見でひとを判断しなかった末娘との、指輪を二つに割り約束するシーンが心に残ります。 この後のくまっ皮の世の中をあちらこちらと巡り歩き善行を積み、自分の代わりにお祈りをしてもらう姿に、感心します。 貫き通したくまっ皮の意思の強さと、心優しさ。 並の人間にはできる事ではありません。 葡萄酒のコップに投げ込まれた半分の指輪を、末娘が飲み干して見つけるシーンは、大人もドキドキを感じると思います。
投稿日:2015/11/23
昔話を絵本にするのはとても難しいと思います。 このおはなしは、ストーリーテリングで聞いてとても面白いと思っていました。 悪魔やくまっ皮がどんな姿か想像すると、どんどんおはなしの世界に入り込めます。 絵で見せられると、自分の想像と違ってちょっと残念です。 しかし、さずがはホフマンです。 グリムの世界を絵にする天才だと思います。 文も同じこぐま社の「子どもに語るグリムの昔話」を書かれている方々で、分かりやすく引き込まれます。 残念なのは、ページによっては分の量が多すぎるところです。 絵本だからカットされている二人の姉のその後は、「おはなしのろうそく7」で読まれるといいです。
投稿日:2014/03/02
『グリムの昔話』で、「くまの皮をきた男」はお気に入りのお話だったのですが、絵本になってホフマンさんの絵の世界が広がってみると、本当に素晴らしい作品です。 7年間体を洗わず、熊の皮を着たままで生活することを約束した兵隊の心、出会う人たち蔑み、悪魔とは思えない悪魔が、荒いタッチで描かれた絵の中に透けて見えます。 デッサンのような絵の線は、人の心の輪郭まで描いているようです。 親の恩義のために、誰もが嫌がる熊皮の男と結婚することを約束した末娘の心はよくわかりませんが、どんでん返しのハッピーエンド。 男の変身をどのように受け入れたのでしょうか。 悔しがって部屋を飛び出ていった姉たち。 物切れのお話の、その先が妙に気になる私でした。
投稿日:2013/10/05
グリム童話をホフマンが絵本にしたものでは「七わのからす」や「ねむりひめ」「おおかみと七ひきのこやぎ」などが有名ですが、 『くまの皮をきた男』はでちょうど1年くらい前ににほんで出版されたばかりなので、知らない人も多いかもしれません。 私もつい最近まで知りませんでした。 邦訳は同じこぐま社の「子どもに語るグリムの昔話」を訳された佐々梨代子さんと野村しげるさんなので、言葉としての違和感は全くありません。 この作品はホフマンの晩年に描かれたものらしいです。 私は「グリムの昔話」の本でこの“くまっ皮”の話を読んだとき、いったいどんな風にくまの皮を着こなしているんだろうと、貧相な想像力で考えたのですが、なるほど、この絵本で「ホフマン」が描いたこの感じなら、一応人前にも出られるし、くまっ皮を着ている感もよくわかりました。 また、原作の時に「みどりいろの上着を着た」悪魔が、どんな奴かすごく気になっていたのですが、ラストシーンで、くまっ皮の兵隊さんを散髪しているシーンは結構可愛くて、「どこから見ても普通の理髪店の主人だよ」とか一人ツッコミを入れてしまいました。 グリムの話は難しいものも多いですが、この『クマっ皮』は物語の展開がなかなか面白いです。 小学校の高学年くらいから、ぜひ読んでみてください。 読み聞かせに使っても悪くはありませんが、少々長い物語なので、読み手は十分練習しないと、持ち手が疲れると思います。
投稿日:2013/06/10
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