おれたち、ともだち!シリーズで、キツネとオオカミの絶妙な友情を描いてあっただけに、
この題名に心穏やかでなかったのです。
完結編!?と、おそるおそる読んでみると、出会う前のエピソードでした。
ひとまず安心。
キツネもオオカミも、いわば成人儀礼で、それぞれの仲間と別れたのですね。
だからこその、「ともだちや」というアイデア。
別れと出会いの春に出版されたタイミングに納得です。
そう、さよならはであいのはじまり。
さびしがり屋で、恥ずかしがり屋の二人だからこそ、説得力があります。
うれし涙が、何とも素敵です。
そして、そんな二人を見守るミミズクじいさんの存在が嬉しいです。