アンゲラーの代表作とも言える作品ですが、表紙からして、怖そうな絵。物語の大半が、闇の中、というのも、ちょっと珍しいと思います。
娘も、いつもとは少し違った面持ちで座っています。
「おどしの どうぐは みっつ。ひとつ、ラッパじゅう。ふたつ、こしょう・ふきつけ。・・・」
この道具が、娘には謎だったようですが、使い方を説明すると、なんだか面白そう!という表情に変わってきました。特に、こしょう・ふきつけなんて、「ばばばあちゃん」が考え付きそうな道具ですよね。
でも、馬車を強奪するシーンは、大迫力。
正真正銘の「どろぼうさま」です。
ところが、ところが・・・、みなしごのティファニーちゃんを連れてきたことから、「すてきな三にんぐみ」へと大変身。本当にすてきな三ぐみが世界中に増えて、すてきな村があちらこちらにできていったらいいですね。
正義感の強い娘は、善の行い以上に悪行のほうが強く心に残ったようで、やっぱり「どろぼうは悪いことだよね」と、意見を曲げず、「終わりよければ、すべてよし」とはならなかったようです。