「魔法の庭」シリーズ4巻です。
魔女トパーズの遺産・魔法の庭とトパーズ荘を貰い受けた女の子ジャレットも、村のみんなと大分馴染んできて、子どもながらも村のハーブ屋さんらしくなってきました。
他のあんびるさんのシリーズから推測するに、ジャレットもやはり小学校5,6年生くらいの設定ではないでしょうか?(確か、はっきり年は書いてなかったと思うのですが…)
他のシリーズ同様、小学生くらいの子どもたちに大変読みやすい文体で描かれています。
ジャレットと仲良くなった友達、スーとエイプリルの三人は村のお祭りに一緒に何かお店を出店しようとします。ところが、それぞれに思いがあるため意見が食い違い、喧嘩になってしまうのです。
またジャレットのところには、「心臓のあたりが痛くなる」というお客さんがやってきます。
トパーズはハーブの専門家で、トパーズの残したレシピブックには、その時の薬の必要な人にぴったりのハーブのページが開かれる仕組みになっているのですが、なんと!開いたページはブーケの作り方。
子どもと一緒にびっくりしました。(いや〜、作品中ジャレットも驚いていましたが)
その昔ブーケに使う花にはハーブが使われ、その花言葉や、植物の効能を考えて作られていたというんです!
こういう知識を自然と得られるのも、あんびるさんの作品の魅力の一つのような気がします。そして、ジャレットたちが作ったブーケの素敵なこと!
本の最後には各月のハーブが紹介されていて、これもまた良かったです。
ジャレットたちが喧嘩の結果どうなったかは、本を読んで楽しんでください。