電車好きの息子が2〜3歳のころ、繰り返し読んだ本です。
まず、気になるのが、「ちょうちょうとっきゅう」というタイトル。
新幹線は開業当時、夢の超特急と呼ばれてたんだそうです。
今では全く聞かない言葉。
「超特急」という言葉自体が、やけにレトロ感を醸し出しています。
たっくんが電車遊びをしていると、台所から台所列車“ことことごう”が、そしてお風呂場からお風呂場列車“じゃぶじゃぶごう”がやってきます。
たっくんは2つを連結させて、弟のひろちゃんとぬいぐるみと一緒に、「ことことじゃぶじゃぶごう」に乗って出発します。
おなかがすいてごはんを食べたり、トンネルに入って真っ黒になったり、
最後にはレールがなくなって大騒ぎ。
でも、「ことことじゃぶじゃぶ」号は飛行機になって飛び立ちます。
電車のなかで次々と起こる出来事に、
子どもは終始「次はどうなるの?」と目が離せません。
優しい文章と挿絵、ちょっとした冒険も楽しめて、
2歳児を飽きさせない工夫がいっぱいの本です。