ほどよい文章量と擬音使い、ベストなタイミングでの歌とダンスが簡易で、子供が自ら「読もう」という気持ちになれる作品。
長すぎず短すぎず。ストーリーもたいへん平易で単純ながら、ポップな色調の美しさと踊りの楽しさから、子供のたからものになれるおはなしです。
だからといって物語が陳腐なものなのではなく、幼稚園・保育園の年齢の子供たちが「もしぼくのところにこまってるいかたろうがいたら」と想像しながら楽しめ、冬の寒さもそれこそ体の芯から温まる作品となっています。
子供用、家庭用というよりも幼稚園・保育園でぜひ冬の定番教材としてほしい、素敵な作品です。