新刊
世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

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はしの

パパ・40代・神奈川県、男15歳 女13歳

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自己紹介
高校1年生の男の子と中学2年生の女の子の父親です。
好きなもの
音楽を聴き、そして演奏すること、そして本を読むことが好きです。
特に、「子どもの本」が好きです。絵本も好きですが、児童文学やヤングアダルトが特に好きな分野です。
ここでは、絵本に絞ってレビューを書いています。
ひとこと
会社員にもかかわらず、40を越えてから、保育士の資格を取得しました。将来は、もっと子どもに近い仕事をしようと思っています。子どもたちの笑い声や彼らの感性をいとおしく思います。そのような想いを私に伝えてくださった、新澤誠治さんと佐々木正美先生が大好きです。

はしのさんの声

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なかなかよいと思う けいこちゃんがたくさん!  投稿日:2009/04/30
けいこちゃん
けいこちゃん 作: あまん きみこ
絵: 西巻 茅子

出版社: ポプラ社
私が読んだのは、2008年7月にポプラ社から発行されたものです。1983年に福音館書店から刊行された「こどものとも」326号を全面改稿し、絵も新たに描きき下ろされています。(黒電話がFAX付の電話になっていたり、携帯電話になっていたりするそうです。)

お母さんがいっぱいドーナツを作ってくれたので、「けいこちゃん」はお友だちの「けいこちゃん」と一緒に食べようと電話をかけることにしました。
何だか二人けいこちゃんがいてややこしいですが、いずみ幼稚園のすみれ組に入った日に、先生が「けいこちゃん」と呼ぶと、一緒に「はあい」と返事をした子がいたのです。それがお友だちの「けいこちゃん」。二人はいつも一緒なんです。

けいこちゃんが電話をかけてみると、つながる相手は、くもの子のけいこちゃんだったり、くまの子のけいこちゃんだったり、いるかの子のけいこちゃんだったりと、お友だちのけいこちゃんになかなかつながりません。

この絵本を読んだ子どもたちの中には、くもやくまやいるかに電話がつながるかもしれないときっと電話をかける子が出てくるに違いありません。だって、誰につながるかドキドキ楽しみじゃないですか。
そんな楽しいことができるなら、弱虫だった子どもの頃の私でも、おそるおそるとダイヤルしていたことでしょう。

最後は、友だちのけいこちゃんも他のけいこちゃんも、みんな一緒にドーナツ・パーティです。くもやイルカが宙にういていて、とても楽しそうです。
お母さんが「けいこちゃん」と呼ぶと、全員が「はーい!」と返事が返ってくる楽しいパーティです。
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自信を持っておすすめしたい おひなさまのきもち  投稿日:2009/04/30
かりんちゃんと十五人のおひなさま
かりんちゃんと十五人のおひなさま 作・絵: なかがわ ちひろ
出版社: 偕成社
この本を読むと、おひなさまの見方が変わります。
おひなさまの役割や、それぞれの家庭にあるおひなさまがどのような想いで家にやってきたのか。
お恥ずかしいことに、そんなことを考えたのは、この本を読んでからでした。

私は男の子だったので、本来ならば、兜やこいのぼりがあるはずだったのでしょうが、そんな裕福でもなかった私の家には、どちらもありませんでした。
二人の妹も同様に、自分のおひなさまはありませんでした。
よくよく考えてみると、実は各家庭によって、「うちにあるおひなさまは小さいんだ」とか「二人しかいないんだ」というような、いろいろな事情はあるのかもしれません。でも、そういう、今の自分のおひなさまに満足していない女の子に是非読んでもらいたい本がこの『かりんちゃんと十五人のおひなさま』です。

おひなさまは、その持ち主の子どもを守ってくれているのです。
そのおひなさまを贈った人の願いが込められているからだそうのです。
だから、おひなさまが大きいとか小さいということではなく、贈ってくれた人が自分のことをどんなに想ってくれたのかということに、気持ちを向けて欲しいと思います。

ありがたいことに、我が娘には、祖母の手づくりの木目込みのおひなさまがあります。毎年、おひなさまを出すことを楽しみにしています。
娘(この本を読んだときは小6)も、この本を読んでいたので、おばあちゃんの気持ちをきっとあらためて受け取ったことと思います。
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自信を持っておすすめしたい 自分を待っていてくれる人がいる  投稿日:2009/04/22
マーガレットとクリスマスのおくりもの
マーガレットとクリスマスのおくりもの 作・絵: 植田真
出版社: あかね書房
白いページが多いなかに、突然、黒いページが入ってきます。
まるで舞台の照明がおちたかのように。
会話にあわせて絵とテキストが交互に配置されたり、余裕をもってテキストがやわらかな雰囲気を醸し出しています。
とても工夫された絵本だと思います。

空間が多いせいでしょうか、
全体的に静けさにつつまれているようにも感じられますが、
その静けさの分、少女マーガレットの感情の動きがよく伝わってきます。

マーガレットが時計屋の主人にクリスマスのプレゼントとして贈ったクルミのおかげで、くるみ割り人形にふたたび命が吹き込まれたことをマーガレットは知ります。
それだけではなく、時計屋の主人がクルミを食べ、よろこんでくれたということもわかりました。誰にも喜んでくれないと渡していたプレゼントをよろこんでくれた人がいたのです。
マーガレットはやっと自分のプレゼントの価値を知ったのです。

他人にはつまらなく見えるプレゼントかもしれません。でもそれを楽しみに待っていてくれる人や動物たちの存在を知ったマーガレットが、どんなによろこんだか、この絵本を読んだ子どもはきっとわかってくれるでしょう。
自分の想いをわかってくれた人に出会えたマーガレットは、とてもしあわせな女の子だと思いますよ。
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ふつうだと思う 目覚めてみると……  投稿日:2009/04/10
ねむい ねむい ちいさな ライオン
ねむい ねむい ちいさな ライオン 作: マーガレット・ワイズ・ブラウン
写真: イーラ
訳: ふしみ みさを

出版社: 徳間書店
ライオンの子が眠っている、表紙の写真が良いですねぇ、本当に眠たそうです。

撮影当時の限界だったのかもしれませんが、写真絵本としては、強引に写真にお話をつけた印象が拭えず残念です。

しかし、ライオンの子が目を覚ますたびに、状況が変わっていて、いろいろな動物(人間も含めて)に出会っていくストーリーは、読んでいる子どもたちをわくわくさせると思います。
子どもたちは、読んでいるうちに、ライオンの子の眠りにさそわれて、自分たちも眠くなってしまうかもしれませんね。
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なかなかよいと思う みんなで一緒に遊ぶって、楽しいな  投稿日:2009/04/10
あそぼ!ティリー
あそぼ!ティリー 作・絵: ポリー・ダンバー
訳: もとした いづみ

出版社: フレーベル館
みんなで一緒にあそぶといっても、いろいろな遊び方があるんですね。
本を読んだり、らっぱを吹いたり、太鼓をたたいたり……

『ティリーとおともだちブック』の第一弾として、この作品は、登場人物紹介の巻きといった感じでしょうか。登場する動物たちの個性が伝わってきます。
ダンバーのやさしい色遣いが楽しい雰囲気を醸し出しています。

子どもたちも、絵を見ているだけで楽しくなってしまうことと思います。
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なかなかよいと思う しあわせって、いろいろ  投稿日:2009/04/10
しあわせヘクター
しあわせヘクター 作・絵: ポリー・ダンバー
訳: もとした いづみ

出版社: フレーベル館
『ティリーとおともだちブック』の第二弾です。
今回は、ぶたのヘクターが主役です。

ぶたのヘクターは、ティリーのひざのうえにいるときが、しあわせ。
ぞうのタンプティとわにのドゥードゥルは、車であそんでいるときが、しあわせ。
とりのプルーは、おしゃれしているときが、しあわせ。
うさぎのティップは、上手に色がぬれて、しあわせ。
みんな、それぞれ、しあわせだと思うことが違うんですね。
この絵本を読むと、現実だって同じで、子どもたち一人一人が感じるしあわせって違うのでしょうし、それが良いんだなと思います。

ダンバーの絵は、いつものようにやさしい色遣いで、楽しい雰囲気の絵本に仕上がっています。
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自信を持っておすすめしたい 一緒にスケッチブックをのぞいている自分  投稿日:2009/04/10
スケッチブック
スケッチブック 作・絵: 植田真
出版社: ゴブリン書房
スケッチブックをめくる3人の子どもたちと一緒のきもちになって、次のページには何が描いてあるのだろうと、自分もページをめくってしまいます。
そして、彼らが絵から想像したことや感じたことを、自分も絵の細部まで目を凝らして確認しながら、自分の心のなかでも想像して、読みすすむのです。
まるで3人と一緒にスケッチブックをのぞいているかのようです。

淡いクリーム色の紙に描かれた植田さんの繊細な絵に、どんどん惹かれていきます。何も描かれいないところから、この絵本のもつ雰囲気が伝わってきます。

静かでいて、しかし、子どもたちの声や、風の音がきこえてくる、しあわせな気分をあじわえる絵本です。

小学校低学年から読めると思いますが、中高学年の子どもたちに味わってもらいたいと思った一冊です。
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ふつうだと思う アヒルらしく のびのびとね!  投稿日:2009/04/08
せかいをみにいったアヒル
せかいをみにいったアヒル 作: マーガレット・ワイズ・ブラウン
訳: ふしみみさを
写真: イーラ

出版社: 徳間書店
「アヒルらしく のびのびとね!」という最後の一文が良いですね。

登場する動物たちはみな愛らしいのですが、どうしても「作られた画」であるという印象は拭えず、動物たちの自然な表情があまり見られないのが残念です。しかし、当時の動物写真としては、これが精一杯だったのかもしれません。

それはそれとして、動物園に行ってはみたけれど、「たしかに ここは ぼくの いる ところじゃないね。」と住んでいた海に帰り、自由に暮らすというストーリーには、子どもたちも共感してくれるのではないでしょうか。
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自信を持っておすすめしたい リズミカルな文章を楽しもう  投稿日:2009/04/08
しゃぼんだまぼうや
しゃぼんだまぼうや 作: マーガレット・マーヒー
絵: ポリー・ダンバー
訳: もとした いづみ

出版社: フレーベル館
しゃぼんだまにつつまれて飛んでいったぼうや。
ふわふわとどんどん飛んでいってしまうぼうやを、町の人たちが追いかけます。

追いかえる大勢の人の心配をよそに、しゃぼんだまのなかのぼうやはニコニコ笑顔。
特に、最後にキルトで助けられたぼうやの笑顔には、読んでいる自分も思わず微笑んでしまいます。

しゃぼんだまの航跡になぞって、波打って配置された文字や、空から見下ろした視点の絵があったりと、ダンバーの絵には工夫がいっぱいです。
もちろん、得意の切り絵や貼り絵で、いつものようにカラフルで奥行きのある絵本になっています。

原文がどうなっているか、読んだことがないのでわからないのですが、もとしたいずみとマーガレット・マーヒーのリズミカルな文章が、読むことをよりいっそう楽しいものにしてくれています。
子どもたちと一緒に読むときは、リズム感をもって読みたいものです。きっと子どもたちも、この言葉のリズムを楽しんでくれることでしょう。

読み聞かせにもピッタリの絵本だと思います。
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自信を持っておすすめしたい 悲しみに寄り添うということ  投稿日:2009/04/06
くまとやまねこ
くまとやまねこ 作: 湯本 香樹実
絵: 酒井 駒子

出版社: 河出書房新社
ことりが死んで泣いている、くまの姿が印象的です。表情はよくわかりませんが、確かにくまは泣いているのです。

やまねこがくまの悲しみに寄り添ってくれたおかげで、くまはことりの死を受け入れることができたのでしょう。
友人が悲しんでいるときに、自分は友人になんて声をかけられるか、悲しみに寄り添うことができるか、深く考えさせられました。

くまの心が癒されていくにつれ、モノトーンの中に鮮やかなピンクの色がくわわっていきます。
中表紙に描かれている死んだことりの姿はモノトーンですが、後半、再び描かれていることりには、ぬけた尾羽のかわりに葉っぱを結ぶために使った糸がピンクにそめられています。まるで、くまの心の中で、ことりが生き返ったかのように思えました。

くまとやまねこが旅立っていくシーンは、希望にあふれています。モノトーンにもかかわらず、色鮮やかな世界が見えてきます。
子どもには少し難しいかもしれませんが、子どもだからこそわかることがあるように思います。
何回でも読みたい絵本です。
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