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なんだか楽しい!
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投稿日:2009/03/05 |
サーカスが来ると知ったパパは大興奮、家の中でも曲芸をする始末。そして、あろうことか、家族でサーカスを見に行くと、パパはサーカスと一緒に行ってしまったのでした。
普通ではありえない話なのですが、続きはもっとありえない話になっています。世界中をめぐりめぐって、サーカスが町に帰ってきます。なんと曲芸をしたのは全部パパだったのです。
こんなことが当たり前のように書かれているのが、この絵本の良いところです。
パパが家に戻ってからの家族の様子に注目です。もとどおりの生活にもどったはずなのですが、どこか変!その変化を是非楽しんでください。
子どもは大喜びのはず!
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和やかな生活の風景
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投稿日:2009/03/04 |
ドニーがなくしたてぶくろは一つだけなのに、ぞくぞくとあつまる赤いてぶくろ。近所の人たちが届けてくれるのです。
みんなが片手に赤いてぶくろをつまむように持って、行列になってドニーの家に届けている様子がなんともおかしい。
集まったてぶくろを元の持ち主が見つけられるよう、裏庭にものほしロープをはって、てぶくろをつるします。
広々とした庭の大きな木と木の間に、たくさんの赤いてぶくろがぶら下がっているのは壮観です。
みんなが自分のてぶくろを見つけ、最後に残ったてぶくろ一つ。次の冬まで大切にしまっておくところがステキです。
近所の人たちが忘れ物を気軽に届けたり、探しにいくことができる、そんな和やかな暮らしの風景と、たくさんの赤いてぶくろが行ったり来たりするところがとてもおもしろく感じられると思います。
淡い色と柔らかい絵が、このおはなしのほのぼのとした雰囲気をいっそう引き立てています。
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実は違っているのかも……
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投稿日:2009/03/04 |
私の息子も小さい頃、恐竜が大好きで、図鑑を見たり、博物館に巨大な骨格や化石を見に行きました。あげくのはてには、化石発掘キットを手に入れ(博物館で売っていました。)、発掘調査を楽しんでいました。
さて、この『コドモザウルス』は、発掘する人間と発掘される恐竜とが入れ替わってしまうお話です。
ダイちゃんが目を覚ますと化石になっていて、恐竜たちに発掘され、コドモザウルスと名づけられ、博物館に展示され大人気。
いつも見ている方が見られる立場になり、見学に来た子どもたちに、「うんどうはにがて」、「がっこうはさぼってばかり」、「いつもねてばかり」とそんなことはないのに言われっぱなしです。もしかしたら、私たちが博物館で恐竜を見ながら話していることも、実は違っているのかもしれませんね。
恐竜好きの子どもはもちろん、そうでない子どもも、人間と恐竜があべこべになったこの世界を、おもしろい!と喜んでくれると思います。
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エネルギッシュ!!
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投稿日:2009/03/04 |
なんとエネルギッシュな絵本でしょう!大胆な構図ウと色遣い、ちょっとグロテスクなところも、気持ち悪くて?魅力的です。
いつも給食を残してばかりいる1年2組の番長グループが、家出した給食のおばさんたちの代わりに給食作りに挑戦するが、いざやってみると難しく、給食のおばさんたちの大変さと自分たちへの思いを理解するというお話です。
仲良くなった子どもたちと給食のおばちゃんたちが、号泣しながら、抱き合ったり、手をつないで回っている姿に笑ってしまいます。
きっと子どもたちをくぎづけにする絵本です。
各ページに描かれている奇妙な生き物たちにも注目です。
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笑いを呼ぶ感動シーン
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投稿日:2009/03/04 |
『給食番長』に続く、わんぱく小学校シリーズの第二弾。
前作同様、大胆な構図、溢れんばかりの色遣い、そしてちょっと間違えば気持ち悪いと呼ばれてしまいそうなグロテスクな絵。エネルギー全開です。
動物園から連れ帰って学校で飼うことになった、うりぼうのしまぷー。
無理矢理餌を食べさせられているような悲しい顔をしているしまぷー、夏休みがあけると、しまぷーとは似ても似つかない、巨大な動物=いのししに大変身してしまいます。
まとめて言ってしまうと、動物を飼うのは大変なんだよ、ということを語っている絵本なのですが、動物園の飼育係の人に、夕日を見ながら、諭されている場面や、いなくなったしまぷーとの再開の場面など、笑いを呼ぶ感動シーンが印象に残りました。
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イッツ・スモール・ワールドの世界
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投稿日:2009/03/04 |
『給食番長』、『飼育係長』に続く、わんぱく小学校シリーズの第三弾。
日本語のあいさつで、人気者になった転校生のサムソンくん。番長たちは、サムソンくんよりすごいあいさつをすれば人気者になれると勘違いして、あいさつ団を結成します。
国や言葉は違っても、あいさつは人と人の心をつなぐ、ということを語っている絵本です。そのことを先生が番長たちに諭している場面は、まるでディズニーランドのイッツ・スモール・ワールドの世界のようです。
相変わらず大胆な構図、溢れんばかりの色遣いに、ちょっと気持ち悪いグロテスクな絵が、エネルギーを爆発させています。
このエネルギーで語られるお話は、子どもたちをとても喜ばせると思います。
各ページに現れるおかしな生物や、細かい描きこみにも目をむけると楽しいですよ。
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気がついてくれるかな……
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投稿日:2009/02/03 |
ベンがプレゼントのはこをあけるとペンギンさんがはいっていました。しかし、ベンがいくら話しかけてもペンギンさんはなんにもいいません。
なんとかしてペンギンさんに反応してもらいたくて、こちょこちょしてみたり、くねくねダンスをしたり、さかだちしたり、うちゅうにうちあげたり……といろいろためしているときのベンの発想や表情や動きが微笑ましい。
よく見ると、反応していないペンギンさんの表情が場面場面によって違って見えます。この絵本を読む子どもたちなら気がついてくれるのではないでしょうか。
とてもシンプルな絵本ですが、子どもたちは想像力をいっぱいにふくらませて喜んでくれると思います。
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たくさんの発見ができるステキな絵本
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投稿日:2009/01/29 |
あくびをした大きな絵本からとび出した絵本の子どもたちが乗った「絵本の電車」。
「えほんの こども エホン ゴホン」とお話をどこまででも届けます。
大胆かつ繊細な絵で、見れば見るほど楽しくなってきます。細かいところに工夫がされていて、何回も読んでいるうちに、「あれ?」と気づき、「ああ、一つの世界を表しているのだな」と納得したりします。
本当に細かく描かれていて、「こんなところに家がある」といろいろなものを発見できたりするので、見開き2ページの中だけでも、楽しむことができます。絵の中から、探したり、発見したりするのが好きな子どもたちにはお薦めです。
また見開きが地図のようになっていて、『えほんのこども』の世界全体がわかるようになっています。絵本の電車が線路を走りながら、いろいろなところにお話を届けていくなんて、電車が好きな子どもたちなら、いっそう想像力を思いっきり膨らませて読むことができると思います。
たぶん、大人よりも子どもの方がずっと楽しむことができる絵本だと思います。
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ダンスは笑いながら
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投稿日:2009/01/24 |
自信のないハンスがカエルに励まされてダンス大会での優勝を目指す、その努力も見習いたいと思いますが、いちばん楽しかったのは、ダンスコンテストの審査員の「ひょうじょうが いまいちなんだなぁ」というつぶやきを聞いたカエルが、おどっているハンスの服の中に飛び込んでいくシーンです。
くすぐったくてたまらないハンスは、笑いころげながらダンスを続けます。その表情ときたら、これ以上、おもしろい顔があるだろうかという絵を荒井良二さんが描いています。涙を流すほど笑ってダンスをする人を私は見たことがありませんが、こんな楽しいダンスなら一度見てみたいものです。
しかし、そんなくすぐったい状態でおどれるのだろうかと、少し疑問に思ったりするのですが、きっとそれも練習の賜物なんでしょうね!
楽しく、しあわせになれる絵本です。
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時をこえた愛
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投稿日:2009/01/24 |
はるかが読んでいる絵本の中のおばあさんが、自分を切り抜いて本から出してほしいと言います。切り抜いたおばあさんは前のページに入ると若返り、後ろのページに入ると大人になりました。時をさかのぼったり時を戻ったりしながら、おばあさんだった女の子は、少女から大人へ、大人から少女へと変わっていきます。
ちょっと大人びた、クールなはるかが、恋人と一緒にいられるようになった娘になったおばあさんの恋愛をどのように受けとめたのか、はるかの心にどんな想いを残したのか、とても気になります。
現実の世界のはるかは鉛筆で描かれ、おばあさんだった女の子は、ペンで描かれていて、そのコントラストは不思議な世界を作りあげています。
中学生、高校生の女子に読んでもらいたい一冊です。
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