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ジュンイチ

パパ・60代・東京都

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ジュンイチさんの声

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自信を持っておすすめしたい 完成度の高い絵本  投稿日:2010/10/23
ファーブル昆虫記の虫たち(3)
ファーブル昆虫記の虫たち(3) 作・絵: 熊田 千佳慕
出版社: 小学館
熊田 千佳慕とは、熊田 五郎さんの絵本画家としてのペンネーム。
熊田 五郎さんは、2009年8月13日に死去されましたが、実に99歳でした。
その熊田さんの代表作が、ファーブル昆虫記の虫たちです。

フランスの「ファーブル友の会」から、プチ・ファーブルと激賞された熊田さんの描くファーブル昆虫記の絵は、絵の領域を遥かに超えています。
惚れ惚れする絵と言ったら良いのでしょうか。
美しいとしか言いようの無い絵は、コレクションするに値するものだと思います。
今回、読んだのは第三巻。
ウスバカマキリ、オオモンシロチョウ、トネリコゼミの3種の昆虫が収められていますが、ウスバカマキリ以外は、日本に生息していないもの。
原作はフランスの作品ですから、当たり前と言えば当たり前。

そして、絵以上に素晴らしいのは、挿入された文章。

裏表紙には、
「虫や花と対話をして
答えを待つ。
そんな積み重ねが
一枚となるのです」

次の頁には、
「見て 見つめて 見きわめて
私は心の目で 自然を描きたい」

珠玉の言葉が並んでいます。

締め括りは、最後の解説。
それぞれのシーンに関する詳細な説明があるので、楽しみが何倍にもなること間違いありません。
本としての完成度の高さは、類を見ないもの。
熊田さんの人柄が偲ばれるこの絵本との邂逅に、感謝したいという気持ちで一杯です。
多くの人に読んで貰いたい超オススメの一冊です。
参考になりました。 1人

なかなかよいと思う すいかくんのキャラがグッド  投稿日:2010/10/23
すいかくんがね・・
すいかくんがね・・ 作・絵: とよた かずひこ
出版社: 童心社
「おいしいともだち」シリーズの一冊。
とよた かずひこさんと言えば、我家では「ワニのバルボン」シリーズが人気があります。
「おにぎり」と「すいか」が君で、「なっとう」「とうふ」「たまご」がさんという棲み分けになっています。

物語は至極単純。
想像どおりのすいかわりのシーンで始まり、結末も予測できるものでした。
すいかくんのキャラクターは、際立って良いです。
特に棒を避ける瞬間のかわし方は、なかなかのもの。
割れた瞬間の絵柄もとてもGoodです。
ただ、いつもの「しんぱい ごむよう!」へのつなぎ方が、一寸疑問でした。

キャラクターは良いのだけれど、物語は普通。
このシリーズには、意外な展開を期待していただけに、物足りなさも残りました。
文章が少ない分、2歳前後位から読み聞かせが出来る絵本です。
これなら食育にも役立つことでしょう。
参考になりました。 0人

ふつうだと思う 子犬が魅力的  投稿日:2010/10/23
こいぬのくんくん
こいぬのくんくん 作・絵: ディック・ブルーナ
訳: まつおか きょうこ

出版社: 福音館書店
2010年の今年は、うさこちゃん生誕55周年。
福音館書店では、これを記念して全点新装版を2010年4月1日に発刊しました。
また、今回から対象年齢を全点に表示したというのは、とてもGoodです。

1969年が初版の絵本。
主人公のくんくんは、茶色の子犬。
シンプルな絵なのだけれど、頭の一寸した傾きとかで、豊かに表現しています。
くんくんに合わせて、ことりとかうさこ、おかあさんと女の子の服も茶色で、統一感のある色合いです。
物語は、くんくんが迷子になった女の子を捜すというもの。
文章量は多いのですが、シンプルなストーリーなので、理解し易いでしょう。
安心して読み聞かせできる絵本です。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい エンディングが秀逸  投稿日:2010/10/23
くんくんとかじ
くんくんとかじ 作・絵: ディック・ブルーナ
訳: まつおか きょうこ

出版社: 福音館書店
2010年の今年は、うさこちゃん生誕55周年。
福音館書店では、これを記念して全点新装版を2010年4月1日に発刊しました。
また、今回から対象年齢を全点に表示したというのは、とてもGoodです。

初版は1969年で、「こいぬのくんくん」と同年に発刊されています。
主人公のくんくんは、茶色の子犬。
物語は、くんくんが、火事の匂いを嗅ぎつけるシーンから始まります。
くんくんは、火事を発見し、消防署に伝えに行くのです。

ディック・ブルーナの絵は、最高に魅力的なものですが、物語がそれに見合っていないものが多い感があります。
でも、この作品は合格です。
火事があって、消防車が出動し、最後に素敵なエンディングもあって、起承転結がある物語に仕上がっています。

秀逸なのは、やはりエンディング。
読後感も良いオススメの絵本です。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい あきやまワールド全開  投稿日:2010/10/23
ひょいひょいひょい
ひょいひょいひょい 作・絵: あきやま ただし
出版社: 鈴木出版
我家で大人気のあきやまただしさんの、1993年9月12日発行の作品。
あきやまさんのデビューは、1993年3月25日発刊の「ふしぎなカーニバル」と言われているので、この作品は極初期の作品ということになります。
でも、もうテイストは、あきやまただしそのもの。
全開のあきやまワールドを楽しめました。

物語は、主人公の男の子が、砂山をひょいっと乗り越えるシーンから始まります。
それから、滑り台、木、二階建ての家等をひょいっと乗り越えていくのですが、それがどんどんエスカレート。
このあり得ない想像力は、あきやまワールドならではのもの。
子供なら、断然、食いつく内容に間違いありません。

横長の絵本を縦に見せて、足の長さを強調する手法もとてもGood。
良くある手法ですが、その活かし方は半端でないのがあきやまさんらしいところ。
終わり方もスムーズ。
あきやまさんと言えば、数多くのシリーズがありますが、これは流石にシリーズ化は無理そうなので、残念なくらいくらいです。
文章量も適度で、まさに読み聞かせにピッタリの絵本だと思います。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う 思い出の一冊  投稿日:2010/10/19
いたちのイジワリッチ・イタッチ
いたちのイジワリッチ・イタッチ 作・絵: ハンナ・ショー
訳: 古橋 香子

出版社: 岩崎書店
2009年度「第16回 いたばし国際絵本翻訳大賞」の英語部門の最優秀翻訳大賞の翻訳が、出版に至ったものです。
主催しているのは、東京都の板橋区立中央図書館。

実は、私も今年こそは翻訳本を出版にこぎつけるんだと意気込んで、応募したのですが、敢え無く落選しました。
翻訳を読むと成る程と納得するばかり。

原題は、「Evil Weasel」なのですが、それを「いたちのイジワリッチ・イタッチ」と訳しているのですから、この時点で落選は決定的だったと思わざるを得ません。

お話は、金持ちのイタチ君が、パーティの案内状を送るところから始まります。
待てど暮らせど誰も来ないので、イタチ君が案内状を送った動物達にその理由を聞いてまわります。
その底意地の悪さに辟易としているというのが理由です。
底意地の悪さは、一寸ウィットが効いていると思えなくもないのですが、やられた側にとっては、たまったものではありません。

それからは反省するという展開で、オチも一寸捻ってあるのですが、憎めない感じがしました。
文句なしに楽しめるというところまでは行きませんが、それぞれのエピソードはなかなかユニーク。
イタチ君の何か企んでいる目つきは、なかなかのものだと思います。
参考になりました。 3人

自信を持っておすすめしたい ともだちを考える恰好の絵本  投稿日:2010/10/18
ともだちや
ともだちや 作: 内田 麟太郎
絵: 降矢 なな

出版社: 偕成社
「おれたち ともだち!」シリーズの第一弾。
シリーズは沢山出ているのですが、最初から読もうと思っていて、やっと巡りあえました。
絵を描く降矢ななさんの作品では、「きょだいな きょだいな」が印象に強く残っています。

「ともだちや」って何?って思ったのですが、ともだち屋ということなのですね。
この発想のポイントが高いです。

最初に登場するのはミミズク。
夜が明けるシーンなのですが、遠くに見えるチョーチンがキツネが来るのを予告しています。
「えー、ともだちやです。
ともだちはいりませんか。
さびしいひとは いませんか。
ともだち いちじかん ひゃくえん。
どもだち にじかん にひゃくえん」
と言ってきつねは森を徘徊します。

それからの動物達の出会いのエピソードが愉快。
気の良いキツネという話が目白押し。
そして何と言っても、オオカミとのやり取りが秀逸です。
これが、このシリーズの要であるキツネとオオカミとの出会いなのですが、中々良く出来た展開だと思います。

そう、ともだちってお金を出すものではないのです。
それに気づいたキツネの喜んだ背中は、何とも嬉しそうです。
最終頁には、またミミズクがいるのですが、そのエンディングも最初の頁から良く考えられた構成となっているのが分かります。

ともだちって何?っていうことを考えさせられる絵本です。
丁度、集団の中でともだちを意識し始める幼稚園の頃に、読み聞かせしてあげたい一冊です。
完成度の高い日本の作品だと思います。
参考になりました。 1人

なかなかよいと思う 深遠な意味合いのある作品  投稿日:2010/10/17
もりのくまとテディベア
もりのくまとテディベア 作: 谷川 俊太郎
絵: 和田 誠

出版社: 金の星社
もりのくまと、テディベアを、時間軸の中で対比した絵本です。
もりのくまは、生を受けてから、恋して家族をつくり、そして死んでいきます。
最後に、
「目をつむり落ち葉の上に横たわり、静かな溜息ひとつして」
とあって、とても叙情的な文章です。

それに対して、テディベアは、子供部屋から屋根裏、そしてアンティークショップへと居場所を変えても、けっして目を閉じることはありません。
最後に、
「ガラスの目玉に 世の中映して」
とあって、まるで詩のようなエンディングです。

表紙の絵と題名からは、とても想像できない内容でした。
子供への読み聞かせも良いのですが、大人が読んでも心に染み入る作品だと思います。
谷川俊太郎さんの文は、いつ読んでも琴線に触れるものがあります。
参考になりました。 2人

ふつうだと思う 魅力的なキャラクターたち  投稿日:2010/10/17
ちいさなさかな
ちいさなさかな 作・絵: ディック・ブルーナ
訳: いしい ももこ

出版社: 福音館書店
ディック・ブルーナの1964年の作品です。
ミッフィーでつとに知られていますが、今回の作品の主人公はちいさいさかな。

ちいさなさかなは、おなかがペコペコ。
食べ物を探していると、水面のあひるや白鳥は、おんなのこからパンくずを貰っています。
でも、水中までは、届きません。
そのとき、ちいさなさかなは涙しますが、シンプルでとても分かり易い絵だと思います。
その後、おんなのこが池に落ちて、それをちいさなさかなが背中に乗せて助けるのですが、これでは、ちいさなさかなどころではありません。
巨大魚と言っても差し支えない位です。

登場するさかな、あひる、白鳥といったキャラクターは、どれも魅力的なので純粋に絵を楽しむ絵本と考えれば良いと思います。
文章量も対象年齢に比すると多めな感じが否めません。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 図鑑を超えた絵本  投稿日:2010/10/17
かわ
かわ 作・絵: 鈴木 のりたけ
出版社: 幻冬舎
次男の参考書を見ると、川のところでは、上流、中流、下流の説明があって、流れが速いとか、川幅がどうのとかのコメントがあります。
でも、そんなことよりも、この絵本を読んだ方がどれだけためになるか分かりません。

まず、その構成が秀逸です。
源流、
渓流、
上流、
中流、
里川、
湖、
池、
沼、
用水路、
田んぼ、
下流、
河口、
と見開きで続き、「海にでました」と広い海を描いています。
その海では、ボラがジャンプしているという芸も細かいもの。

それぞれのどのページも、水面下の様子が手に取るように分かります。
NHKの良質な自然科学のドキュメンタリー番組を、見ているような錯覚に陥ってしまいました。
特に良いのは、水面下だけでなく、陸上の様子も合わせて描いていること。
陸上の人物像は、少しばかりデフォルメが効いているのも、遊びがあって巧みだと思います。

どんな図鑑を見るよりも、役立つし子供の興味を引き出すこと間違いありません。
これで、1300円という値段は、充分に元が取れるはず。
小学生の社会・理科の学習教材としても、オススメします。
参考になりました。 4人

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