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親になったればこその幸せな時間
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投稿日:2010/12/01 |
表紙絵に「赤ちゃんが産まれたんだ〜」と8歳当時息子が嬉しそうに読んでいました。
私もどれどれと家事の合間に読みました。
ごきげんなライオンくんシリーズは、いつもあったかい気持ちにしてくれるな〜。
今回久々に読んで、子を持ち親になるっていう事は、子どもの将来についてあれやこれやと思い悩むもの。
けれども、親になったればこその幸せな時間かもしれないとも思いました。
ライオンくんの息子フランソワ(そうあの親友から名前をもらいました)が、お金持ちのご婦人に貰われていった時のライオンくん夫婦の淋しさに、わが身の将来と重ね合わせ、ジーン。
しかし、フランソワは結構ご婦人との生活も幸せそうで、ほっとしていたら、・・・。
フランソワは、見事自分の生きる道を見つけました。
親にできることは見守ることなのでしょうね。
それも、幸せの時間と思い。
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「僕の中にも、・・・あるな〜」と苦笑い
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投稿日:2010/11/30 |
石井先生の絵でしたので手に取りました。
表紙絵から主人公のツェねずみの性格を表した表情に、ストーリーの記憶が蘇って来ました。
他人にどんなに親切にされたって、有難いなんて思わない。
悪いことや嫌なことは全部誰かのせいにする。
果ては、「まどうて(償って)おくれ、まどうておくれ」としつこく詰め寄る始末。
万事がすべてこの調子で、何をしても周囲に当たり散らしていたツェねずみが、次第に世間を狭くしていき、最後には最も危険な“ねずみ捕り”としか交際せざるを得なくなり、・・・。
終盤の人間に対して少々反感を抱いていた“ねずみ捕り”と意外にもつきあえてはいたものの、次第に尊大な態度と言葉遣いのツェねずみに対し、怒り心頭に発した“ねずみ捕り”のアップのページは迫力がありました。
読後息子は、「僕の中にも、ツェねずみのような嫌な性格の部分があるな〜」と苦笑いをしていました。
文章がやや長めと敬遠されている方も、どこかユーモラスで説得力のある石井先生の絵で賢治作品に触れてみてはいかがでしょうか。
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戦争の仕方まで力抜けする風変わりさ
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投稿日:2010/11/30 |
「おとうさんおはなしして」(理論社)のお話と同様の形態です。
お父さんが、息子にせがまれ“ぺこぺこ”のお話をし始めます。
昔ちっとも威張らない王様がいた。
お后にも家来にもぺこぺこして、・・・。
と、ここでお父さんの話を遮る息子。
「ちょっと、ぺこぺこがちがうんだけど。 僕がカンけりしたら、カンがぺこぺこになっただろ、ああいうやつ」
な〜んだ、そういうやつね。
私は、おなかがぺこぺこのほうかと思いました。
さ〜、お父さんどうお話をもっていくのかとワクワクしながら読みました。
もう〜、愉快な王様で、戦争の仕方まで力抜けする風変わりさです。
佐野先生ならではの発想ですね。
さらに、お后さまの〈あなたって すてき、ふんだ〉に爆笑です。
すっかり“ぺこぺこ”のことを忘れていましたが、ラストでそうだった〜、ともう一度笑いました。
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水色の縁取りの装丁が素敵
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投稿日:2010/11/30 |
トミー・ウンゲラーさんの未邦訳作品ということで手に取りました。
主人公のアデレードがキュートです。
カンガルーの夫婦の間に背中に翼をつけて生まれてきたアデレード。
その翼で、外の世界へと旅立つ娘を泣きながらも見送る両親。
翼があるということは、たくさん見聞を広め、たくさん良い出会いに恵まれることでした。
それもこれもアデレードの心優しきパーソナリティによるものだったと思います。
それは、彼女が生まれた時から両親がどんな姿であろうとも彼女を受容し理解し愛し育んでくれたからでしょう。
私たち人間の子どもたちも、それぞれ様々な翼を持って生まれてきているのだと思います。
この翼を尊重できるような子育てを心がけて行こうと改めて思いました。
ラストはなんともハッピーな気持ちにさせてくれます。
水色の縁取りの装丁が素敵でした。
アデレードの可愛らしさにピッタリです。
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プレゼントをする側の想いの深さ尊さ
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投稿日:2010/11/26 |
「ドラゴンマシーン」のコンビの作品です。
独特な幻想的な世界観を醸し出す作品だと言う記憶から、このクリスマスをテーマとした作品を読んでみました。
表紙絵のおもちゃ屋のウィンドウをのぞく赤いコートの女の子の後姿と、しんしんと静かに降り積もる雪に、マッチ売りの少女を思い出しました。
さて、主人公の女の子は、どうしても贈り物をしたい相手のために特別なプレゼントを何週間も探していたのです。
今日はクリスマス・イブだというのに、まだ見つからず人ごみにもまれ、押し流され、大通りから弾き出され、気づけば12月通りを歩いています。
クリスマスのない冬のようなこの通りを歩き、もうあきらめて帰ろうかと思った時、きらりと光る窓。
行ってみるとそこは25番地。
不思議な店がありました。
狭いドアをそっと開け、・・・。
女の子がやっと見つけた特別なプレゼントどころか店中のおもちゃを買い占めた先客の買い物の勢いの良さにドキドキ。
そして、せかせかと動き回るたくさんの店員たちに、読んでいてハラハラさせらつつも、もしや?と思ったら、・・・。
気温の下がっていく中、降り止まぬ冷たい雪の中、女の子が手にした“ささやかな願い”の温かさのコントラストが感動を呼びます。
プレゼントをする側の想いの深さ尊さがしみこんだお話でした。
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初夢のおまじないの回文に感動しました!
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投稿日:2010/11/26 |
「はつゆめちょうじゃ」(作: こわせ たまみ 絵: 村上 豊 フレーベル館)を思い出しました。
日本の民話ですから、形を変えて地方地方で語られてきたのでしょう。
さて、こちらはこぞう(奉公人)ではなく小僧さんでした。
お寺の和尚さんに、初夢を聞かせてくれと頼まれて、小遣いでつられてしまったちりんさん・饅頭でしゃべってしまったほこりんさん。
でもでももっこーそーさんは、だんまりを決め込んだら箱に入れられ川へながされちゃた〜!
和尚さん、あんまりですよ〜!
御仏に仕える方とも思えぬ無慈悲な行為。
もっこーそーさんの運命やいかにと思ったら、箱は鬼が島へ流れ着き、・・・。
機転の利く賢いもっこーそーさんの活躍に、最後はこれじゃ〜誰にも話したくない初夢だわと納得。
やっぱりこの作品でも、もっこーそーさんの10年後が心配になりました。
初夢のおまじないの回文に感動しました!
来年書いて枕の下に入れてみようかしら。
長谷川先生の絵が可愛いです。
どこかで、先生の遊び心を見つけようと隅々眺めました。
今回は正統派的な描き方でした(笑)。
襖絵が、それぞれにふさわしい絵柄でした。
姫様たちのお布団の柄や着物の柄も可愛いですね。
本当にこのシリーズは、コンパクトサイズながら読み応えがあります。
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いたちの可愛くて愉快な返事
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投稿日:2010/11/26 |
絵を見て、「ほなまた」(農文協)のこしだ先生だと気付きました。
タイトルの“いたち”に具体的なイメージが湧かず、そういえばどんな動物だっけ?と楽しみにして読みました。
両親と共におばあちゃんの家に引っ越して来た主人公の女の子。
引っ越しのさなか、天井裏で物音が・・・。
いぶかしげな顔の女の子に、おばあちゃんが「いたちがおるんよ」と教えてくれました。
女の子も?でしたが、意外に早く路地から覗くいたちと遭遇します。
このいたちのアップの可愛いこと。
表情もどこか優しげです。
女の子は、路地にあれやこれや「いたちに」とごちそうを置いてみます。
すると、・・・。
いたちの可愛くて愉快な返事に笑ってしまいました。
おばあちゃんの観察眼にも笑いました。
ラストはほんわかあったかくなるお話でした。
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こりゃ迎え酒しかありませんねぇ〜
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投稿日:2010/11/26 |
爆笑でした!
こりゃ迎え酒しかありませんねぇ〜。
一両の掛け軸が百両で売れりゃ〜、酒盛りもしたくなりますよね。
それも主の留守の大きな取引、番頭さんのちゅうべいさんにしたらヒットですものね。
それにしても、幽霊の掛け軸を買っていくお客の趣味といい、その掛け軸を前に祝い酒のちゅうべいさんといい笑えます。
幽霊さんのお酌の色っぽいこと、もう酔えば相手は誰でも良くなっちゃうものかも。
唄って踊って盛り上がるお話に大笑いでしたが、幽霊の唄った歌が最後の爆笑につながっているとは思いませんでした。
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昼寝ている猫を見る目が変わっちゃいそう
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投稿日:2010/11/23 |
犬派の私ですが、このタイトルには惹かれました。
いつも寝る時間になると、お百姓のリーさんは、時計を巻いて、猫を外に出してやります。
1969年初版の作品ですから、ねじ巻き時計にも納得。
さて、外に出たねこは、一晩中玄関の椅子の上でじっとなどしていません。
猫には夜でもよく見える目があるのですから。
ここから、人間の目に映る夜の風景と、猫に見える鮮やかな色合いの風景が、交互に見開きに現れます。
読んでいて、お子さんと次ページの猫に見える風景の予想を考えるのも楽しそうです。
長い夜の素晴らしい猫の冒険をのぞけた気分で、昼寝ている猫を見る目が変わっちゃいそうです。
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なぜ?どこから?なんてことは、考えず
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投稿日:2010/11/23 |
うちにもドラゴンが来ちゃったらどうしよう。
やっぱり息子はお世話をするんだろうな。
なぜ?どこから?なんてことは、考えなくっていい。
ただただかわいがり、かいがいしく世話するこの二人の姉弟。
ドラゴンへの優しい眼差し。
信頼に満ちたつぶらな赤い瞳のドラゴン。
見つめ合う両者の間に生まれる美しい感情。
しかし、別れを自覚するドラゴンの気持ちの沈んでいく様子と、別れた後にわきあがって来る切ない姉弟の悲しみ。
ハッピーエンドの作品が多い昨今ですが、「別れ」の悲しみを子どもの目線でしっかり捉えた貴重な作品だと思います。
小さいお子さんも絵本を通し間接的ではありますが、この「悲しみ」という人間の感情を理解・獲得してくれるのではないでしょうか。
リンドグレーンさんの作品の絵を担当する事の多いヴィークラントさんですが、この作品の登場人物の豊かな表情の表現もさることながら、終盤の夕景の美しさに魅了されました。
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