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あっぱれ!われらのてんぐさま

あっぱれ!われらのてんぐさま(フレーベル館)

ある日、てんぐさまの自慢の鼻におできができて…?

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アダム&デヴ

ママ・60代・青森県、男の子26歳

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アダム&デヴさんの声

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自信を持っておすすめしたい 人生の浮沈模様の縮図のようなお話  投稿日:2010/11/03
おばけリンゴ
おばけリンゴ 作: ヤーノシュ
訳: 矢川 澄子

出版社: 福音館書店
 ポーランド生まれの作家さんです。
 この作品は7カ国語で、発行され世界的に成功を収めた作品だそうです。

 貧しい男ワルターのささやかな願い、それは人並みにリンゴの木にリンゴの実が、たった一つでいいから成って欲しいというもの。
 心を込めて祈ったら、確かに一つ花が咲き実が成りました。
 嬉しさのあまり、日増しに大きくなるリンゴを採るタイミングを逸してしまい、果ては売り物にもならず・・・。
 まさしくおばけリンゴでした!

 市場に集まった人々に、不気味な大きさのリンゴを罵られ、「自分で食べろ」と言われ、答えるワルターの意外な一言に笑いました。

 さて、このリンゴは如何にと思ったら、見事生かされた使われ方をしましたが、ワルターの懐が暖かくなるわけでもなし、お姫さまの登場で結婚があるでもなし。
 ただただ王様に奪い取られる展開は、お国柄故かなと思いました。

 それにしても、見開き片側いっぱいの大きさのリンゴをだいの大人が数人で運ぶ姿が滑稽です。

 ワルターのほおが、ばら色になったり土色になったり、果ては心も灰色にという、人生の浮沈模様の縮図のようなお話が何かを示唆しているように思えるのは深読みでしょうか?

 ラストのワルターのお祈りに、笑ってしまう方が多いのではないでしょうか。
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自信を持っておすすめしたい おうちに帰る途中だったのを忘れてしまう  投稿日:2010/11/03
もりのかくれんぼう
もりのかくれんぼう 作: 末吉 暁子
絵: 林 明子

出版社: 偕成社
 秋に必ず開く、ロングセラーです。
 「きょうはなんのひ?」の末吉&林先生コンビの作品です。

 主人公のけいこちゃんが、公園からの帰り道、迷い込んでしまった森の中、素敵な森の精のような“かくれんぼう”くんに出会います。
 その日かくれんぼができなかったけいこちゃんの思いを満足させてくれる、それはそれは素敵なかくれんぼでした。
 一緒に遊んでくれた森の動物たちもたくさん。
 お子さんたちが、けいこちゃんといっしょに捜しながら、動物の名前をたくさん覚えてしまいそうです。
 みんなの隠れ方が見事です。
 特に“かくれんぼう”くんの隠れ方の上手なのには参ります。

 夢中で読んでいるうちに、そうそうけいこちゃんはお家に帰る途中だったんだよねって、お兄ちゃんの声で思い出します。

 ラストも、とっても素敵な余韻の残る終わり方だと思います。
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自信を持っておすすめしたい 言葉ってこんなに美しく豊かに表現できる  投稿日:2010/11/01
おんがくねずみ ジェラルディン
おんがくねずみ ジェラルディン 作: レオ・レオニ
訳: 谷川 俊太郎

出版社: 好学社
 芸術の秋ですから、こんなお話も如何ですか?

 無宗教の私がいうのもなんですが、神様から私たちはたくさんのものをいただきましたが、中でも“音楽”は素晴らしい贈り物だと思います。
 クラッシックを聴かせたら、活性化した植物のことを聞いたことがありますが、こちらはねずみのジェラルディンちゃん。
 ひょんなことから、大きなパルメザンチーズの塊を見つけ、運ぶ代償におすそ分けを仲間に約束して、無事自分の納屋へ。
 さて、おすそ分けとばかりに、チーズのてっぺんからかじって分けていくうちに、ジェラルディンちゃん自身も驚く見事なしっぽのフルートを奏でるねずみのチーズの彫像ができて、・・・。

 初めて、“音楽”を聴き心揺さぶられ、うっとり聴き入るジェラルディンちゃん。
 毎夜聴き入るうちに、メロディが昼にも耳に残るようになります。
 そんな時、仲間のねずみたちが食べ物に困り、残っている彫像のチーズを欲しがり、・・・。

 とにかく、谷川先生の名訳で、言葉ってこんなに美しく豊かに表現できるんだと、改めて感心しました。

 ジェラルディンの最後の言葉も印象的です。 
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自信を持っておすすめしたい 素直に読み手の心にメッセージが伝わって  投稿日:2010/11/01
せいぎのみかた ドラフラ星人の巻
せいぎのみかた ドラフラ星人の巻 作・絵: 宮西 達也
出版社: Gakken
 教訓性の色濃く全面に出ている作品は、どうしても手を引っ込めがちになります。
 宮西先生の作品は、教訓的なお話も多いのにも関わらず、けっして押しつけがましくなく、素直に読み手の心にメッセージが伝わってくるから人気があるのだと思います。

 こちらの作品も意外性に驚かされて、笑わせられて、最後にホロリとさせられます。
 物事の本質を見抜く目は、人として沢山の失敗と成功を経験し培われていくものだと思います。
 大人をはじめ、見栄えの良いものや耳に優しい言葉に迎合してしまう事の多い世の中ですが、幼い頃は見栄えの良いものも悪いものも受け入れられる柔軟でしなやかな心で、経験を積んで行って欲しいと思います。

 小さな少年の善行とドラフラ星人の忘れていなかった感謝の気持ちが、この星を救ったのですね。
 この星とドラフラ星の友好が、遙か先まで続きますようにと祈りました。

 次は“何の巻”でしょうか?
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自信を持っておすすめしたい 一人読みを始めた頃の息子に勧めたかった  投稿日:2010/11/01
ジョンはかせのどうぶつびょういん
ジョンはかせのどうぶつびょういん 作: 伊東久子
絵: 高畠純

出版社: あかね書房
 いや〜、もっと早く出会っていれば、一人読みを始めた頃の息子に勧めたかった。
 幼年童話です。

 とにかく高畠先生の描かれた表紙絵を一目見て、笑う準備をしてしまいました。
 
 ジョン博士のキャラが愉快です。
 さて、ジョン博士は、アフリカの大草原にある小さな動物病院のお医者さん。
 後は、誰もいない小さな病院。
 しかし、この病院、いつも暇。
 
 もう、ここから爆笑。
 たまにやって来る患者さんの治療だって、治療のうちに入るのやら(笑)。

 そんな暇な病院の先生なのに、博士ったら貯めてたんです。
 何を?って、洗濯物です!
 
 そこで、一念発起で洗濯機を回したら、電力不足で川へ洗濯に行くことに、ところがあまりの量の洗濯物に困っていたら・・・。
 普段お世話になっているのかいないのか、とにかくたくさんの心優しい動物たちの力を借りて、洗濯をする博士。
 結果、患者さんが増えることに・・・。
 笑いっぱなしでした。
 後は読んでのお楽しみということで・・・。

 12歳の息子が、「面白い〜!でもこれって、タイトル変えたほうがいいんじゃない?『ジョンはかせのせんたくの日』とかさ〜?」と笑っていました。
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自信を持っておすすめしたい まさか、まさかね〜似てることは似てるけど  投稿日:2010/11/01
ソラマメばあさんをおいかけろ
ソラマメばあさんをおいかけろ 作・絵: たかどの ほうこ
出版社: 文化出版局
 もっともっとたかどの先生の作品が読みたくて、図書館から探してきました。
 
 まさか、まさかね〜。
 似てることは似てるけど、似てるだけでしょ。
 って、読み進めていったら、やっぱりたかどの先生でした。

 大笑いで、野菜町の挿絵を鑑賞しつつ楽しみました。

 タンタくんとカオルちゃんが、ジャガイモになったり、カリフラワーやブロッコリーに変装するページも愉快です。
 お母さんとの待ち合わせの時間が始めに設定されているので、ソラマメばあさんを追跡し行ってしまった異次元の世界でも、少し気持ちが焦る思いで先を急ぎ読みました。

 こういう愉快な冒険の発想は、たかどの先生ならではと思います。
 
 結構読み応えのある長編幼年童話ですので、一人読みなら中学年頃が最適かと思います。
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自信を持っておすすめしたい 6年生のお兄ちゃんお姉ちゃんにもうけそう  投稿日:2010/11/01
1ねん1くみの1にち
1ねん1くみの1にち 写真・文: 川島 敏生
出版社: アリス館
 タイトルが可愛らしいので手に取り、これは新一年生に春に向けてお薦めだなと思いました。

 小学校の一年生の学校での生活が、おはようからさようならまで、いえ誰もいない夜の真っ暗な学校まで、写真で綴った作品です。

 しげしげと、息子の1年生の頃を思い出しつつ懐かしく眺めていたら、息子に奪われてしまいました。
 けっして自分の学校ではないのだけれど、自分の思い出に重ねて感慨深げに見ていました。

 確かに、小学校入学を控えたお子さんにとっても未知の学校生活を知る上で良書ですが、6年生のお兄ちゃんお姉ちゃんにもうけそうです。
 特に夜の学校のページは、笑いながら見ていました。

 私は、“1か月の給食ぜーんぶ”のページで、自分の学校給食(昭和40年代)を思い出し、今のはおいしそうだな〜ととっくり眺めました。

 大人の方も楽しめますよ。
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自信を持っておすすめしたい 正面からのアップの描写は一つもなく・・・  投稿日:2010/11/01
いまいましい石
いまいましい石 作・絵: クリス・ヴァン・オールズバーグ
訳: 村上 春樹

出版社: 河出書房新社
 オールズバーグさんの色彩豊かなパステル画です。
 彼の用いる色は、現実の世界のものとは異なる妖気を帯びた不可思議なものが多いと思います。
 ストーリーが現実から逸脱した世界へと誘われるものなので、思わずその色彩の異様さをこちらが受け入れてしまいます。

 この作品も、特殊な体験をしたリタ・アン号の船長ランドール・イーサンの航海日誌からの抜粋というスタイルでお話が進み、しっかりのめり込み読みました。

 航海の途中、海図上には認められない島に船員と共に上陸し、不可思議な石を船へ持ち帰った。
 ここまで、登場人物たちの正面からのアップの描写は一つもなく、奇行が目立ち始めた船員すら表紙絵で観るとおり、背後からの描写です。

 そして、前部ハッチの中の船員たちの並んだページで、始めて灯かりが差され、表情の読み取れる描写になっています。
 このときの不気味さといったら、表現しようがありません。

 静かで淡々とした日誌の文章が、一層このお話のミステリアスさを増幅させてくれます。

 ラストの一文に、ニヤリとできるのはやはり高学年でしょうか。
 
 大人もどっぷりと、この異様な世界に浸かってみるのも絵本を楽しむ醍醐味かもしれません。
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自信を持っておすすめしたい 可愛いあてずっぽうや解釈に、クスッ!  投稿日:2010/11/01
うさぎがそらをなめました
うさぎがそらをなめました 作: あまん きみこ
絵: 黒井 健

出版社: フレーベル館
 タイトルに???で、手に取りました。
 
 ある日えりこちゃんは、よもぎ野原にハンカチを忘れてしまいました。
 空色のハンカチです。
 急いでおやつを食べた後、えりこちゃんはハンカチを捜しによもぎ野原に出掛けます。
 草の間から子どもの声がして、薄茶色の長い耳が見えています。
 そっと、近づいてみると、三匹のうさぎが、えりこちゃんのハンカチを前に談義しています。
 
 うさぎさんたちの可愛いあてずっぽうや解釈に、クスッ!としてしまいます。

 黒井先生の絵が、柔らかくお話のイメージにピッタリでした。

 とってもあたたかい気持ちにしてくれる作品でした。
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自信を持っておすすめしたい チェコの国民的キャラクター  投稿日:2010/10/25
もぐらとずぼん
もぐらとずぼん 作: エドアルド・ペチシカ
絵: ズデネック・ミレル
訳: 内田 莉莎子

出版社: 福音館書店
 チェコスロバキア時代の作品です。
 絵を担当のズデネック・ミレルは、プラハ近郊クラノドーに生まれ、プラハ美術工芸大学で学んでいる途中第二次世界大戦の為閉校になりアニメーターとして働き出した人です。

  1957年に誕生した国民的キャラクター・クルテク。
 クルテクとはチェコ語で”もぐら”という意味。
 「もぐらとずぼん」は、このクルテクシリーズの中の一作品です。
 こちらはアニメーションもDVD化されており、ロングセラーの作品です。

 「ペレのあたらしいふく」のもぐらくん版のように思いました。
 土の中で、宝物を見つけたもぐらが、物干しに干している大きな大きなポケットのついているズボンを目にし、自分もあんなポケットのついたズボンが欲しいと、いろいろな動物に相談を持ちかけ、亜麻の花に素敵な方法を教えられ・・・。

 亜麻を育て引き抜き洗い乾かし茎を折り曲げ、そして梳きます。
 さらに、糸紬、染色・機織り・裁断・縫製と長〜い工程をたくさんの協力者に力を借りて、根気強く成し遂げるもぐらくん。
 キャラクター的には、泣き虫だというけれど、最後まであきらめないところが彼の魅力的なところなんでしょうか。
 結構長めなお話ですが、最後に大きなポケットのついた完成品を見ると、よかったよかったっていう気持ちになります。
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