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遠野物語を絵本で読める
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投稿日:2016/07/28 |
前から読みたいと思っては後手後手になっていた「遠野物語」が絵本で手軽に読める!と喜んで手に取ったが、絵がちょっと邪魔に感じてしまいました。
森のなかなど雰囲気が出ていて惹きこまれましたが、このクチパッチのような木霊??がどうも思考を止めてしまう。
他作品からこの画家の持ち味であるとわかっているが、この内容と風景にどうしてこんなファンシーなものを持ってきたのだろう。
ビッグタイトルだけでにスタンダードにして欲しかった。
つい先日読んだ『岬のマヨイガ』(柏葉幸子)で下敷きにされていたエピソードですね。同時期のアニメにも使われていました。
遠野物語でも有名な一話でしょうか。
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中盤からがおもしろい
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投稿日:2016/07/28 |
訳が悪いのか原文が悪いのか、文章がヘタクソすぎる。
さらに人物描写がウザいほど緻密なのに、思いや風景が寸足らず。しかもいきなり突然心変わりしていたり、ご都合主義もいいところ。読み手の心は置いて行かれっぱなし。構成もどうかで、小説として成立するのだろうか。
ハリウッドで映画化したら良さげ、など思って読んでいた。
ところがドラゴンが出てからは面白くて一気読みしました。
3つの頭を持つドラゴンは兄妹で、頭ごとにかなり濃厚なキャラの持ち主。
そのひとつひとつが3つの話をしてくれますが、説教くさい兄、ほわんほわんした兄2、高飛車な妹と、海洋冒険譚っぽいストーリーは私の超好み。
プロローグっぽい話だったので続きを読みたい。
最初の印象とは違って、話は面白かった。引き込まれた。
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エンディングノート
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投稿日:2016/07/04 |
またこの形式で出版したのかあ。もう同じちゃうかなあ。
そう呟きながら読んで、琴線を鳴らされました。
毎度思考が羅列してあるだけじゃなく、潜ればテーマがあって、それを自分で付け足すこともできる永遠に終わらない絵本ですね。
私も「このあとどうしちゃおうノート」と「生きてるあいだどうしちゃおうノート」の両方を作りたくなりました。
おじいさんの思いに気付く主人公、そこから自分で昇華していくところ、素晴らしいです。
死を扱うなら、こうして子ども自身に考える余地を残してあげたいですね。そして未来へ、今の自分へ戻って来られたら言うことありません。
すっかりファンの娘は、自ら手に取っていました。今回笑いは漏れず、普通の顔で返してくれました。
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一週間キャンプする
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投稿日:2016/07/04 |
一週間の森暮らし。すてき。
連続一週間もキャンプしたことないけど、バンガローに泊まったことはある。
もう何十年も前のキャンプとバンガロー暮らしを思いだした。友達できたできた。あっちのバンガローへ遊びに行かせてもらったり、トンボを追いかけたり、したした。
そうか、悩み多き娘とキャンプなんかいいかもなあ。
自然の中に身を置く喜びと楽しみを味わえる本です。
星の中で寝袋にくるまっている表紙からは、しんと静まり返った森の音が聞こえそう。これも経験があるからこそだろうか。
ぜひぜひ経験と共に読んであげて。
個人の嗜好レベルではあるが、私は前作のが好き。
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したたかに生きること
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投稿日:2016/06/20 |
このコンビでの絵本に前回とても感動したので手に取りました。
前回『最初の質問』はすんなり入って共感できましたが、こちら年齢層が高く老年向けのようにも感じました。
ラストページに作者の思いが集約されていますが、たぶん歳を重ねた微笑は赤ちゃんの裏表なく無垢な微笑とは違って、これはこれで深く良いという意味でしょうか。歳をとることは悪くない、というような。
人生大変なこともあるけど、ほほえんで生きるだけの強さを持たないかと聞こえました。なんだか社会を憂えているような終わり方でした。
深い深い文章、児童書の分野で出版されたのはなぜでしょう。そこから作者の問いかけが始まっているようです。
酸いも甘いも知りつくした笑顔にほっとする時もあります。そういうのがわかる年齢になってきました。
けど読解が難しくて、ちょーっと心を打つまで届かなかった感じかなあ。
いせひでこさんの絵がまた文章に奥行きを持たせ、珠玉の一冊になっています。
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遠野物語を絵本で読む
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投稿日:2016/06/20 |
絵本で遠野物語が読めるのは願ってもないことでした。
語りの原点のようなお話を全国津々浦々で読み聞かせる人がいて、聞き入る子供たちがいて。なんだかホッコリ。
絵がハッキリ大きく描かれているので読み聞かせにも向いています。
先日児童書でかじっただけに遠野初心者は、一面の緑織りなす挿絵にグッと惹きこまれました。
期待を裏切らない、いかにも伝承らしい人さらい話に恐怖し昔へと思いを馳せる。そして現代と重ねてみたり。
うすら恐かった。
最近流行りの古民家カフェなどで読み聞かせたらすごい威力を発揮しそうだなあ。
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一人になりたい!
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投稿日:2016/06/20 |
表紙に箱が書いてあってこのタイトルです。内容は想像できます。
これが図書館の「友達の本」というコーナーに置いてあり、
「なんとブラックな。これは絵本?」
そんな第一印象に引っ張られて読みました。
あぁあぁもうもう想像通りです。
だんだん閉じてゆく心、捻じれて動かぬ口元、小学校高学年くらいを思い出します。
中二の思春期娘もさぞ共感するかと思いきや、表紙に一瞥くれ「そんなことしたら不便やん(生きていけないよ)」と一蹴。ちょーっと大人でした。
小学校中高学年が気に入るでしょうかね。
意外だったのは自分も箱に入ってしまうこと。自己嫌悪も描かれておりました。
ここまで描くなら、自己嫌悪を癒した後にいつもの生活に戻った様子も描いてホッとさせて欲しかったかも。
こんなことあるよね、でも後悔しちゃうよね、でも大丈夫だよと一時のことだよと感じさせてくれたらよかったな。
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寂しい子供へエール
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投稿日:2016/05/30 |
巷で話題なのに絵本ナビでの評価が低いのでチョイス。
皆さんが書くほど不謹慎とは思いませんでしたが、そう思われる原因はテーマに対する語り口かなと思いました。
テーマは置いておいても良質とは言い難い口語体に近い文章です。もっと削いだ文章の方が伝わりやすいかも。
ゆうれいのお母さんにはモデルがおられるのでしょうか。やたらキャラ立ちしていて、世のお母さんが広く当てはまるわけではなさそう。
ただお母さんを亡くした子へのエールという作者の思いは伝わってきました。
お母さんもあなたのことを心配している、そしてどこにいても愛している。応援しているよって話ですよね。
もう少し一般的に受け入れられるような書き方をすればよかったのに。特定のお子さんを元気づけたい印象が残りました。
メディアの紹介が先走っている印象ですね。確かによみきかせ会ではチョイスしにくいかもしれませんが、お母さんのお膝で読むならいいんじゃないでしょうか。
お母さんはいつでもあなたのことを想って見ているよと伝えてあげたらハッピーな時間ですね。事情でお母さんに会えない子にも、身内が読んであげて代弁してあげられたらいいですね。
ちなみに14歳、タイトルに興味を持ったか、勝手に読んだ跡がありました。
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物語ることで癒してきた
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投稿日:2016/05/30 |
東日本大震災と遠野物語がミックスされた心の深い場所を癒す物語。
というと俗っぽいのだが、実際東北在住の作者が、きっと大好きな土地に住まう人々に心痛めて語った物語ということがひしひしと伝わってくる。
どうしようもなくつらく、けれど逃げられない現実を前にした時、人々は物語りしてきた。それは古代より続いてきたこと。
中でも遠野物語という歴史ある物語を使い、まるでファンタジーセラピーとでもいう時間をくれる一冊である。
特徴は、外側からの視点ではなく、内側から震災を書いていること。完全内側の人が書いていて、無駄なかわいそう感や頑張れ感、絆!なんてものがなく自然に読める。
ただ文章がいつもの柏葉さんらしくない。
新聞連載だと字数や展開などのくくりがあるからか、どうも散逸的で、物語に組み込まれていて気づかなかったよ的伏線回収の感動が薄かった。
結局おばあさんは何者だったのだろう。エピローグがもう少し欲しかったな。
人に非ざるものも東北を心配してくれていたんだね。ほっこり。
ここで調べたからか、2016年年明け早々「遠野物語」を編著出版されている。合わせて読みたい。
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いい本だった!
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投稿日:2016/05/30 |
逃げていいよ、は、もはや世の常識となりつつある。
逃げ方は歳相応に成長していかねばならないが、この世知辛い世の中、逃げる時は逃げなければならない。大人だってそうしている。
常々子供には言っているが、こう言われて育つと、何が何でも逃げてはいけないと思うのかやたら頑張る子になってしまった。難しい。
そんなところから戦争へ話が発展するとは思わなかった。
まず戦死した兵士の絵が、いつもの西原風の絵ではあるが、それでもショッキングだった(別にエグくはないですよ)
その兵士と話し、ついには貧困がループしていることに気付いた時の衝撃。
読後呆然。あんぐり口を開けたまま頭だけがせわしく動いていた。
厨二病真っ盛りの我が子を呼び、読んで読んでと薦めてみた。
うさんくさそうに手にとって貪るように読み、すぐ二度見してやっぱり兵士のところで止まった。
夢に出そうだと言いながら、何度も何度も読み返していた。
これがいじめから逃げてもいいよだけなら、なによりもきれいごとを敬遠するYA世代は読まないだろう。そこが西原さんだな、真正面から切りこんできて気持ちよいと思った。
しっかりヤングアダルトにも届いたようだ。本当はみんな、世の中の真実を知りたいのであって、きれいごとでは心の濁りは晴れません。
理解されずしんどい子、正論にうんざりしている子、オススメです。
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