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あたりまえのように感じていた、自然のすばらしさや、やすらぎを与えてくれた故郷の村が、ダム建設のため、水の底に沈められてしまった、そのようすを、ひとりの少女の目を通して、叙情的に描いた作品。
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とっても心に染みいるお話でした。
初め、この絵本の主人公は少女6〜8歳くらいかな?それが少しづつ成長して、最後には妙齢な年(後姿のなのではっきり分かりませんが)になって、昔を懐かしむシーンが出てくるので、これは意外と大人のための絵本かもしれません。
自分が子どもの頃に住んでいた村が湖の底に沈んでしまい、何年か後に、父の漕ぐボートで戻ってきた時、
セリフの中では故郷への哀愁のみが語られていますが、
もしかしたら、主人公の「お母さんはもう、なくなってしまったんじゃないかな」と、推測しました。
だから、あえて最後のシーンがママの思い出のセリフなのかな?と…。
大きなトラックで、家をまんま運ぶシーンは、日本ではありえない風景ですよね〜。
アメリカの映画なんかでは見るけど。クーニーの作品(絵)は、周囲の生活感がとてもよく出ているので、面白いし、好きです。
読み語りで使うなら、小学校高学年から中高生にお薦めです。
卒業の時期とかに読んであげると、気持ち的に重なり合うものがるかもしれません。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子15歳、女の子10歳)
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