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北海道の草原にひとり立つはるにれの大木。息をのむほどに美しいはるにれの四季の姿が、自然の驚異に目を瞠らせるとともに、ふしぎな安らぎさえも与えてくれます。文字のない見事な写真絵本。
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ストーリー性のない写真集なので、どうしてこれが絵本の中にいるのか不思議に思いましたが、はるにれの一人劇になっているのでした。
子どもには少し物足りなかったようですが、大人の私にはこのはるにれがとても気高く見えたのでした。
平原に一人、四季を問わず立ち続ける大樹。木にとっては当たり前のあるべき姿なのかもしれませんが、言葉少なに多くを語っている木なのでした。
この木の様々な季節を通して撮り続けた姉崎さんの思いが伝わってきます。
大地の中でとても雄大な写真集。
子ども向けというよりも、大人にとって、とても心のゆったりする一冊です。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子12歳)
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