しぜんの中で『おちてくるもの』。はなびらがおちてきます。ふんすいの水がおちてきます。『ふってくるもの』。そらからゆきがふってきます。あめがふってきます。 私達には当たり前になっているこんなことでも、子供達には新鮮な驚きを持って見られるのです。そしてその驚きはまわりの景色をより生き生きとした世界に動かし、広げていくのです。 そんな美しい自然の風景を全身で受け止め、幸せそうに遊ぶ子供たちが見開きいっぱいに描かれているのがこの絵本です。 作者にはこどもたちの発見する喜びというものが解っているのでしょう。この絵本を読む事によって私達大人も新鮮な気持ちが蘇ります。 最後に夜のとばりがおり、あさ起きたジミーをとうさんがほうりあげます。でもジミーは・・・。本を閉じた後も幸せな気分が続きます。 「どろんこハリー」の名コンビ、ジオンとグレアムのデビュー作です!「どろんこハリー」とはまた一味違った繊細で可愛らしい絵が魅力的です。そして何度読んでも飽きない詩の様な文章、贈り物としてもらってもうれしいと思います。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
「どろんこハリー」の名コンビ、ジオンとグレアムのデビュー作、待望の初邦訳。1952年度コルデコット・オナー賞受賞作。
梅雨の季節にぴったりの絵本はないかと探している時に出会いました。
そして 子どもが読んだ場合と大人が読んだ場合とでは
感じるものが違いそう…そんなふうに思った絵本です。
この本の中で降って(落ちて)くるのは雨や雪だけじゃありません。
花びらも木の葉も噴水の水も…そして夜のとばりや星までも。
こんな捉え方もあるよなぁと新鮮でした。
子どもでしたら
単純に落ちてくるものを再認識するのかもしれませんが
大人が読んだらきっと
自分の住んでいるこの場所が地球であることを改めて感じたり、
自然の摂理に思いをめぐらせたりするのではないでしょうか。
私がそうでしたから☆
でも最後の場面だけは 大人も子どもも同じで
幸せな気持ちになる絵本のように思いました。
(この場面だけは落ちません☆)
また、余談になるかもしれませんが
最近「おたまじゃくし」や「小魚」などが空から降ってきたなんていう
???なニュースも流れたりしていましたから
そんな意味でも旬な絵本のように思われました(笑) (西の魔女さん 40代・ママ 女の子15歳、男の子11歳)
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