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日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?

日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)

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泣いた赤おに」 みんなの声

泣いた赤おに 作:浜田 廣介
絵:梶山 俊夫
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\2,200
発行日:1993年03月
ISBN:9784039635907
評価スコア 4.76
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みんなの声 総数 41
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  • 青鬼の強い意志

     「ひろすけ童話」として,教科書にも載った事がある有名なお話です。もちろん,私も子供の頃読みましたが,青鬼の友情に感動したというよりも,何かやりきれない辛い気持ちになった事を覚えています。
     
     赤鬼は,人間たちの仲間になって仲良く暮らしたいと思いますが,人間は赤鬼の事を恐れて,逃げてしまいます。それを見ていた青鬼が自分が犠牲になる事で,赤鬼を人間に信用させようとします。

     最後に青鬼が赤鬼に宛てた手紙が,心を打ちます。それと同時に,みんなと仲良くなりたいだけなのに,何故こんな代償を払わなければならないのか?その疑問を,子供の頃強く感じたのではないかと思います。

     大人になれば,どうしても変えられない現実も知る事になります。このお話では,その現実を受け入れながら,それでも絶望する事なく,自分が犠牲になる事で,他人を生かすという青鬼の強い意志(無償の愛)が描かれているのではないのかと感じました。

     大人になって,このお話を読み返してみても,やはり本当に青鬼が取った行動が正しかったのか,分かりません。しかし,時代が変わってもこのお話が人々に強い感動を与えるのは,単なる友情だけではない青鬼の強い意志が,読む人の心を打つのではないのかと感じました。

    投稿日:2011/09/02

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    6
  • 今回気付いたこと

    子どもの頃から何十回となく読んだおぼえがあり、日本の子どもたちもどこかで必ず読み聞かせなり読んだりしている馴染みの深い話です。

    息子もストーリーを知っていましたが、今回読み聞かせしてみてあることに気付きました。

    それは自己犠牲を買って出たあおおにのこと。あおおにが身代わりになることを申し出た時に

    「なんとなく、ものがなしいげな目つきを見せて」とあり、そこには今後自分はどうすべきかまでを汲み取った覚悟があるような気がしたのです。

    今まで、あおおにはあっさりと身代わりを引きうけたような気がしていたので、私としてあおおににはこんな気持ちがあったことを知りました。

    おそらく子どもの頃には、全体像ではなく主人公のあかおにの方に感情移入して読んでいたんですね。

    もう一つ、あかおにの部屋に応接間がありそこに絵が飾ってあったことも今回初めて気がつきました。

    巻末には、原作全文を掲載とあるので、私が今まで読んできたものはダイジェストだったのかもしれません。

    再度読んでみて、自己犠牲、友情、後悔、ほろ苦さ、いろいろな気持ちが読みながら湧き起こってきました。

    話を読むということは、読んでいる間だけではなく、読んだ後にも心の中に話は残りますし、話の中にある気持ちを汲み取ったり寄りそったりする追体験をするものであるなあというのを改めて感じました。

    一度だけでなく繰り返し読む効用というものですね。

    子ども時代に何度も繰り返し読んで心に残る本って、どのぐらいあるのだろうと思いました。

    投稿日:2011/08/23

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    5
  • 名作!

    • きらきら虫さん
    • 40代
    • ママ
    • 茨城県
    • 女の子16歳、男の子13歳

    子どものころから大好きなお話です。

    1年生への読み聞かせボランティアを始めた時、ぜひ読みたいと思って選んだのですが、今、思えば無謀でした。

    梶山俊夫さんの絵に惹かれて選んだのですが、省略なしの全文ですからね、読むほうも相当大変だった覚えがあります。

    聞く方も、1年生のまだ6月でしたし、こちらも未熟な読み手、よく聞いてくれたものと、後から冷や汗をかきました。

    でも、ある子のおかあさんから「すごいお話を聞いたんだよ」と報告があったと聞いて、何人かには届いたかなとほっとしました。


    今なら、同じ偕成社の池田龍雄さんの絵の方を選ぶでしょう。(初版は私が生まれる前!)

    文章も浜田廣介自身によるリライトですし、絵もやさしいので子どもも取っ付きやすいかな?


    もしゆっくり聞ける環境なら、描写も細かくしてあるこの本も一度読んでみると、味わい深いと思います。

    投稿日:2010/11/24

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    4
  • 青おにの気持ちがわかるようになったんだね

    赤おにと青おにの、真の友情とはなにかを考えさせられる
    優しくちょっと悲しい物語です。
    最後の青おにからの手紙を読むところで、娘の様子がおかしいことに気が付きました。
    娘の大切な毛布で目のあたりをかくしながら、すきまからそっと見ています。そう、感動して泣いていました。娘が本を本で泣いたのははじめてのことです。青おにの優しさ、さみしさがよく
    わかるようになったんだね。と娘の成長を嬉しく感じました。
    私も、読み聞かせながらいつも最後は涙声になってしまう一冊です。

    投稿日:2004/11/10

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    3
  • 懐かしい名作

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 広島県
    • 男の子12歳、男の子6歳

    言わずと知れた「ひろすけ童話」の代表作品の1つ。
    1993年初版の大人の絵本 日本の童話名作選シリーズの一冊で、但し書に原作全文を載せていますとありました。
    元の作品は、1965年12月に偕成社から出版されたもので、おそらく、私自身はこの作品を読んでいたのだと思います。
    また、この作品は、学校教科書にも採用されています。

    物語は、山の崖下に住んでいる赤鬼が、外見だけでなく、内面までもが、普通の鬼とは違っているという描写で始まります。
    心優しい赤鬼は、人間と友達になりたのに、鬼というだけで人間は近寄ってこないのです。
    そんな悩みを聞いた青鬼は、赤鬼の為に一芝居打つのです。
    そのお陰で、赤鬼は人間と友達になれたのですが、青鬼が赤鬼のことを思って姿を消してしまうという余りにも有名なお話です。
    このテイストは、何処か宮西達也さんの作品にも相通じるものがある気がしました。

    相手を思いやる気持ちに、誰もが心打たれるお話です。
    こうした話は、やはり世代を超えて読み続けていきたいもの。
    泣いた赤鬼は、知る限りあと5作品はありますが、原文を掲載している本作品は正統派と呼べるものです。
    ただ、如何せん文章が長いので、読み聞かせに難しいと思います。
    小学生が、自ら読んで考えて貰う類の絵本として、オススメします。

    投稿日:2011/08/24

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    2
  • 知っているお話だけれど

    誰もが知っているお話だけにむしろ手にするのが遅くなった絵本ですが、表紙の赤おにの表情に心ひかれて手にしてみたら…、そこには発見があり、感動がありました。
    寂しがり屋で人と仲良くなりたい赤おにと、それを助けた青おにの友情のお話。
    あらすじは知っているのですが、この絵本のお話はとても詳細で奥が深く思えました。
    浜田廣介さんの作品をそのまま掲載したとのこと。(私が知っていたのは、再話か簡略版だったのでしょう。)
    この作品の中では、赤おにの心が繊細に描かれていますし、村人たちの交流もつぶさに描かれていて心に溶け込んでくるような気がします。
    そして、青おにの書きのこしていった手紙。
    カタカナ文で昔ながらの感じの文体ですが、赤おにに対する思いやりがとても良く伝わってきます。
    ここまで書かなくても充分かと思うのですが、ここまで書いているからこそ素晴らしいのだと思いなおしました。(今の子どもたちは絵文字一つで伝えてしまおうとするのですから。)

    改めて読んで良かったと思います。
    梶山さんの絵も、鬼をここまで人間的に描き、話の詳細を忠実に伝えてくれていながら、梶山さんらしさを忘れない、心温まるものでした。

    このお話をすでに知っている人たちに、お薦めします。

    投稿日:2010/10/29

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    2
  • せつない

    • 新歌さん
    • 20代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子8歳、男の子5歳、女の子1歳

    ずっと読みたいと思っていた絵本でした。
    人間とともだちになりたいと思っている優しい赤おに。
    なかなか人間に信用してもらえず、悲しんでいるところに
    友達の青おにが持ちかけます。
    自分が悪い鬼として人間の家で暴れるから
    きみが僕をやっつけて追い出したらどうか。
    そうすれば人間たちはきみを信用するだろう、と。
    そして、それは実行されました。計画通り人間たちと仲良くなれた赤おに。
    けれどあれ以来現れない青おにのことが気になって
    青おにの家まで行ってみるとそこには、赤おにに宛てた手紙が…。
    犠牲の上に成り立つ幸福。
    友情や後悔についても学ばされ、考えさせられる一冊です。
    子どもたちの成長過程の時々に、一緒に読んでいきたいと思いました。

    投稿日:2006/03/16

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    2
  • ラストはやっぱり泣けてくる

    • メルクルさん
    • 30代
    • ママ
    • 秋田県
    • 男の子3歳、女の子0歳

    私が一番好きな絵本です。子供の頃に初めて読んだ時、青おにさんが赤おにさんのために旅に出てしまったラストでは、「なんでよー!!」と思い、赤おにさんと一緒に泣いてしまった記憶があります。大人になった今でも泣けてくる、本当にいい本です。うちの子にはまだ早いかな、と思ったのですが2歳のときに読み聞かせてみたところ、「です」「ます」調の丁寧な言い回しが気に入ったらしく、初めのほうは暗記してしまいました。深い内容はまだまだわからなくて当然なのですが、とりあえず優しいオニもいることがわかったようです。ずっと大切に読んでいきたいと思います。

    投稿日:2006/03/13

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    2
  • 目先の幸せに

    みんなと仲良くなりたい、
    お茶飲んだり話したり楽しんで。。。
    それって目先の幸せですよね。
    外面的な幸福というか。
    赤鬼はそれを得るために、本当の幸福を手にできませんでした。
    100人に慕われることよりも
    一人の大切な親友と居ることの方がどれほど大切か。
    そして後悔しても遅いのです。

    全てを手に入れることはできません。
    一つ手に入れるということは
    もう何かを捨てているということです。
    本当に大切なものは何か、
    今の現代にも当てはめて考えてみましょう。

    投稿日:2011/09/16

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    1
  • 折に触れて読み返したい名作

     娘に初めて読んだのは、池田龍雄さんの絵のほうでしたが、お話に慣れ親しんでからは、梶山さんの絵も味わいがあっていいな、と思えますね。
     お話も読めば読むほどに、心に響いてくるものが大きくなり、年齢に応じて、あるいは、そのときの精神状態によっても、いろいろな解釈が生まれ、新たな感動を得ることができます。
     思春期に友達関係で悩んだとき、子育て真っ只中で行き詰ったとき、そっと本棚から取り出して、1人でじっくり読み返したくなる、そんな1冊だと思います。

    投稿日:2011/09/06

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