図書館に児童室ができた日 〜アン・キャロル・ムーアのものがたり〜」 みんなの声

図書館に児童室ができた日 〜アン・キャロル・ムーアのものがたり〜 作:ジャン・ピンボロー
絵:デビー・アトウェル
訳:張替 惠子
出版社:徳間書店 徳間書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:2013年08月31日
ISBN:9784198636579
評価スコア 4.75
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  • 本を愛するすべての人に読んでいただきたい絵本です。

    やさしい文章で書かれているのですが、子どもたちが読むのには
    少々、根気がいると思います。
    お話は実話をもとにして、派手さはないし、ファンタジーでもありません。
    しかし、誰もが気軽に本を手にできるようになったのは、この絵本に出てくるような先駆的な、しっかりした考えをもった女性たちの活躍があればこそ。

    全ての図書館を愛する人に知っていただきたいお話です。
    昔は子どもたちは図書館に入れなかったとか、児童向けの本は少なかった上、気軽に手にとれなかった(本棚にカギがかかっていた)とか、
    今では考えられない事が普通だった時代。

    女の人が職業を持って自立するのが珍しかった時代。
    そんな時代に、新しい考え方を広めていった人があった。
    絵本にはえがかれていないけど、反対する人もあっただろうし、
    古い考え方を変えていく仕事は、そうとう大変だったのではないか?と思います。
    絵本の余白の部分に、そのような空想を描きながら、ゆっくり味わいましょう。
    時代を切り開いて行った勇敢な女性の姿に励まされます。
    清々しく、強くしなやかな素敵な女性の先輩として、尊敬します。

    この人がいたおかげで、私も子どもの頃から図書館に親しめたと思うと、
    感無量です。

    子どもが読んでもいい本ですが、大人が読んでも素晴らしい。ぜひ、おすすめします。

    投稿日:2017/01/03

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  • 主人公の行動に感動

    今では日本の図書館でも、子どもが利用できる児童室というのがあるのは当たり前ですが、それができるために尽力された人がいるということがよく分かる内容でした。
    女の子は本なんて読まなくていいと言われていた時代に、自分の考えや思いを曲げることなく努力し、世界中の子どもたちに本を読むという素晴らしいプレゼントを贈った主人公の女性。この主人公の行動に感動し、そして心から感謝しました。
    図書館の児童室に行くたびに、思い出してしまいそうな絵本です。

    投稿日:2014/05/15

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  • 児童室を作った主人公に、感謝!

    • ムスカンさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子7歳、女の子2歳

    よく図書館に行く私と子供達。
    図書館ではもっぱら児童室にいり浸っています。

    図書館に児童室がないなんて信じられない!
    でもその昔、図書館は子供が出入りできるような場所ではなく、
    もっぱら、大人専用だったことを、
    この一冊で私も始めて知りました。

    図書館に児童室を作ったアンの伝記。
    世の中に、こういう女性がいたことを
    感謝せずにはいられません。

    今でこそ当たり前の児童室ですが、
    一人の女性の、さまざまな苦労や工夫の上に、
    成り立っているのです。

    アンが試行錯誤の上に作った児童室は、
    図書館界のまさにイノベーション。
    図書館に児童室がある時代に産まれてよかったねぇーと
    息子と話しました。

    投稿日:2014/04/02

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  • アン・キャロル・ムーアさまさま

    このお話は図書館に児童室ができるまでのお話でした。この絵本を読む前は、昔図書館に児童室が無く子供も図書館に入れなかったことを知りました。アン・キャロル・ムーアさんのおかげで今の子供が楽しい思いをできていると思うとさまさまですね。

    投稿日:2014/02/15

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  • 図書館の約束

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子20歳、男の子17歳

    小学校二年生の国語の「図書館たんていだん」の単元のブックトーク用としてセレクト。
    児童図書館サービスの先駆者である、アメリカのアン・キャロル・ムーアの伝記絵本となっています。
    意外にも、図書館における児童サービスという分野は、後発なのですね。
    本好きの女の子だったアンは、当時珍しかった職業婦人の道を歩みます。
    図書館について学ぶ機会も得て、図書館で働き始めたアンは、
    当時は珍しかった「児童室」を作るのです。
    当時は、子どもたちが本を借りるという発想はなかったようですね。
    でも、アンは、「図書館の約束」を作った上で、子どもたちが本を楽しむ空間を作り出したのです!
    日本への影響も触れられていて、親近感が持てますね。
    何より、児童室の存在のありがたさが伝わってきます。
    アンの伝記としても、共感できそうです。
    少し文章が多いですが、読み物ほどではなく、程よい絵本ですので、
    小学校中学年くらいでは読んでほしいと思います。
    授業では、この本の「図書館の約束」を取り上げたかったのですが、
    時間の都合上カットとなったのが残念でした。
    でも、本は読めるように置いて帰ったので、手に取って読んでくれたらいいな、と期待しています。
    図書館司書の方もぜひ、ご一読してほしいです。

    投稿日:2013/11/30

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  • 今では、図書館に児童室があっても不思議はありませんが、昔、図書館は大人の世界でした。
    図書館が本を借りるところではなく、図書館の中で本を読む場所だった時代もあります。
    本を鎖でつないだり、図書館に入るのにお金がかかったり…。
    苦難を乗り越えて、素晴らしい児童室ができたのは、多くの人の努力によるものなのですね。
    ここに書かれたアン・キャロル・ムーアさんの努力は、昔でいう図書館奉仕論、今の図書館サービス論を信念として持っていたからでしょう。
    図書館人として頭が下がるとともに、子どもたちには図書館の素晴らしさを伝えたいと切に思いました。
    素晴らしい実話であり、素晴らし絵本だと思います。

    投稿日:2013/10/09

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  • じぶんのかんがえをしっかりもった女の子

    新しい本に出会う時の出会い方はさまざまだと思いますが、最初にこの本を知ったのは徳間書店の本に入っている小さな出版案内でした。

    タイトルと本の内容紹介を読んでこの本はぜひ読んでみたいし、きっと私の好きな本だろうという確信がありました。

    タイトルのにも「図書館に児童室ができた日」とありますので、アン・キャロル・ムーアという女性がどんなことを行ったのかは一目瞭然。

    女性の社会進出が難しかった時代、アンの行く道も決して平坦なものではありませんでした。

    アンの性格を特徴づけるものとして「じぶんのかんがえをしっかりもった」というのが二度出てきます。

    今、どの図書館にも児童室や児童コーナーがあるのは、アンが子どもたちのための読書環境を整えた先駆者であったおかげなのだと思うと、感慨もひとしおでした。

    絵本の絵の感じや志を持って生きた女性ということで、『ルピナスさん』にも通じるものを感じました。

    投稿日:2013/09/22

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