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13件見つかりました
絵が美しくて、雄大なアフリカの草原の風景や満点の星空を眺めていると、穏やかな気持ちになれました。 川でおぼれていたところを人間に助けられ、どれくらいの期間なのか人間と共に過ごし、草原にかえされることになったライオンのワンダ。大好きだったぼっちゃんとも別れひとりぼっちになってしまい、家族を探し続けるワンダ。 きっとハッピーエンドになることだろうと勝手に思って読み進めていたので、ひとりぼっちで家族とも会えず、自分で新しい家族を作ることもできずに年老いてしまったワンダを見たときに悲しい気持ちになってしまいました。 最期にぼっちゃんと会えたのはせめてもの救いでしたが、そもそも、ワンダが人間と過ごしたことが、孤独な生涯を送る原因になったのではと思ってしまいました。厳しい大自然の中で生きていく動物と人間のかかわり方、難しいですね。
投稿日:2019/09/18
ライオンの赤ちゃんとぼうやは友だちになりますが、いつまでも一緒にいることは出来ませんでした。 野生動物を飼育することは到底無理な話なのですが、せめてきちんと群れの中に返して欲しかったな、と思いました。 ワンダは自分の家族に会うために旅をしますが、まさか死ぬまで会えないとは想像しておらず、これが自然の厳しさなのか、アフリカ大草原の広大さを思い知らされました。 最後、ワンダは懐かしいぼうやに再会します。 ぼうやはワンダに着せてあげた自分の服を忘れていませんでした。 もしかしたら、ぼうやもまたワンダを探して旅をしていたのかもしれません。 ワンダの絶望で終わりそうな瞳の中に、最後に希望の光とほほえみが見えたことは本当に良かったと思いました。 リアルとファンタジーが入り混じったお話で、淡い色彩の優しい挿絵がピッタリ合っていました。 見覚えのある絵だと思ったら、『きつねのでんわボックス』の挿絵の方みたいで、この作品もとても心に沁みました。 アフリカサバンナの壮大な大草原や、野生動物たちも沢山描かれていて良かったです。
ライオンの子どもと人間の男の子の友情の物語。 自然に帰るのがライオンにとって一番幸せかな?と思ったけれど、 そうそう簡単に自分を受け入れてくれるライオンの群れには出会えませんよね。 ワンダはどうなるのかな?ページをめくる度に先が気になります。 優しい可愛い絵がお話にとてもぴったり。感動のお話です。
投稿日:2019/09/08
素晴らしいイラストと物語で、まるで映画を観ているようでした。 ワンダが生まれたばかりの時から、空へ飛んで行くまでの描写が、丁寧に描かれています。 切ない場面もあり、小学校中学年から高学年への読み聞かせにも向きそうな作品です。
投稿日:2019/09/09
ライオンの子供といっしょに遊ぶぼうやの姿がとっても印象的で、ライオンの子供もぼうやもとっても幸せそうで微笑ましい感じがしました。お互い大好きで大好きで仕方がないんだなというような感じで、見ていると愛おしくなりました。 お父さんにライオンを草原に連れて行かれる時のぼうやの表情もライオンの子の表情も何とも言えず、とても可哀想になりました。でも、もし実際に自分の身にライオンの子がやって来てもきっと同じ状況になってしまうんだろうな、そう思いました。ライオンの子はライオンの子。草原に戻してあげない限り人間といっしょに生活をすることは出来ないし、本当にライオンの子にとっては過酷になるけれど仕方のないことなのかな、とも思いました。 ただ、人間の世界も大変ですが、動物たちはもっと生きるために一生懸命で過酷な人生を送っているんだな、と思いました。ライオンが草原に戻り一人ぼっちでいる姿は、何とも言えず可哀想でなりませんでした。 ライオンが徐々に草原で大きく成長していく姿の背中には常にぼうやのセーターが有り、いつかきっとぼうやにまた逢いたい、ぼうやのことは忘れたくない、とライオンが言っているかのように感じました。 ライオンは家族に出会えないままでしたが、ぼうやと奇跡の再会が待っていたので嬉しかったのですが、最後は本当に辛い結末になっていてすごく悲しかったです。 ライオンは野生動物でも心が有り、ぼうやのことを思う気持ちは常に変わらず、またぼうやもライオンのことを常に思っていたんだな、と思うと胸が熱くなりました。 とても素敵な絵のタッチととても胸に響く文章でこの絵本はとても心に響く絵本だと思いました。ぼうやとこのライオンの友情、そして愛はずっとこれからも続いていくんだろうな、と思いました。 子供に読んであげてもとても分かりやすい文章になっているし、文章自体もそれほど長い文章ではないので子供も飽きることなくじーっと絵を眺めながらお話を聞いていてくれました。子供達と一緒に野生動物たちの生活の姿を考えたり、話あったりする機会にもなったと思います。 ちょっとしたプレゼントにはもちろん、動物が大好きなお子さんにプレゼントをしてあげると喜んでくれると思います。 とても素敵なお話なのでオススメです。
投稿日:2019/09/07
柔らかなタッチの温もりのある絵がとても素敵です。 ぼうやに助けられたライオンが、最期もぼくの腕の中で…。 現実的にはちょっとありえないようなストーリーですが、絵本ならではの夢のあるお話で、読後は温かな気持ちになれます。 人間も動物も、幼い頃に注がれた愛情が、人生を生きる糧になるのだと思います。 ライオンの子にとって、家族を探す旅は、孤独で過酷な日々だったに違いありませんが、ぼうやと遊んだ温かな日々の記憶が支えとなり、前に向かって歩き続けることができたのでしょう。 最期、ぼうやの腕の中で、誇らしく、「頑張ったよ」と呟いて、息を引き取ったのではないでしょうか。ぼうやもまた、そんな誇り高いライオンの生き様に、これからの人生を生き抜く勇気をもらったことと思います。 そして、そんなぼうやのこれからの生き様を、家族と再会できたライオンの子が、空の上から、いつも優しく見守ってくれることでしょう。 絵本は、自然な形で、人生にとって大切なことを教えてくれます。多くの子どもたちが、心の糧となる素敵な絵本に出会えますように。
投稿日:2019/09/04
人間の坊や、小さなライオンの子供「ワンダ」と過ごし別れるシーン、やっぱり別れは寂しいものですね。 そして、情というものが一緒にいることによってうつるものですね。 草原に戻ったワンダが、シマウマ、キリン、ゾウの群に、自分の親を見かけなかったか聞きますが、その反応が様々で弱肉強食の自然界を感じさせるのもでした。 ハッピーなことばかりではないのが現実的でまたよいな〜と思ったお話でした。 絆とは命とは老いとは。。。奥の深いお話にも思いました。 ほんわかしたイラストの中に、人生の切なさをも感じられる1冊にも思いました。
投稿日:2019/08/30
『たくましいライオンとやさしい男の子の物語』 どんなお話だろうかと思うと同時に『サーカスのライオン』を思い出しました。当時、なんだか温かい涙を流しながら読んだ記憶があり、懐かしく思い出しました。 このお話も旅人が『ぼうや』と呼ばれていたころ着ていた赤いセーターを草原で見つけたあたりから自然と涙が溢れてきました。最後まで声に出しては読めませんでした。 一緒に大きくなって行くものだと信じていたのに、草原に返さなければならないと言われた時、ライオン『ワンダ』に僕はそばにいるよという思いからか、ぼうやは自分の着ていた赤いセーターをあげます。ワンダは自分の本当の家族を探すも、結局会えなかったようですが、赤いセーターと一緒だったから一人(一頭)でも生きていけたのだと思いました。 そしてようやく会えたもう一つの家族、『ぼうや』の腕の中で命を終え、空の家族のもとに行くのです。 願わくば、ワンダにも家族を作って欲しかったなあ・・・、草原の彼方に赤いセーターらしき物のそばにライオンの家族を見つけた・・・ワンダだっというような終わり方なら涙せず、皆の前で読みきかせできたのになぁ・・・と思いました。
投稿日:2019/08/29
最初の一文でぐっと惹きこまれました。 ライオンとぼうやとの心のふれあい、ライオンがひとりで生きていく野生のきびしさ、そして、最後の再会シーンに胸が打たれました。 小手鞠さんの流れるような文章に、壮大なアフリカの草原がマッチしています。絵もスケールがあって、すてきですね。 ぼうやの気持ちになって、子どもたちが楽しめる絵本だと思います。読み返すとき、ライオンの成長していく姿を改めて追ってみると、さらに感動が増します。
投稿日:2019/08/28
優しくてぬくもりのあるイラストと優しい男の子「ぼうや」と信念をしっかりと持って前に進むライオン「ワンダ」のお話。 ワンダが川で溺れているところを助けてもらったところから始まります。幼い頃、ぼうやと楽しい毎日を過ごし、そのまま家族になると思いつつ、ワンダは草原に帰されました。 家族に会おうと月日が経っても諦めずに前に進み続けるワンダにウルっときました。きっと幼い頃のぼうやとの関係が強い心の支えになっていたのかな?と思いました。 ずっとひとりぼっちじゃなくてよかった。最後にぼうやの膝の上にいられて本当によかった。
投稿日:2019/08/24
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