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宮沢賢治の絵本 雪わたり」 みんなの声

宮沢賢治の絵本 雪わたり 作:宮沢 賢治
絵:方緒 良
出版社:三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1991年11月
ISBN:9784895881111
評価スコア 4.46
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  • 言葉の美しさ

    • 10月さん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子3歳

    雪の平原でくりひろげられたキツネと子供たちの交流・・。

    モノトーンですが、光と影のさじ加減でいろんな明るさを感じることができます。
    雪の眩しいほどの強い白さ。
    雪にぼんやり映る明かり。
    雲から差し込む光とカンテラの光・・。
    こんなに豊かに表現できるものなのですね。

    そして文字の色が青っぽいのですが、これが氷の透き通ったところの
    ような青で、冷たい寒い感じを引き立ててます。

    文章はけっこう長いです。
    加えて、昔ならではの聞きなれない言葉遣いもあります。
    でも4歳の息子は「キックキックトントン」の繰り返しの言葉のリズムが無条件に楽しかったらしく、「ふふふっ」と笑って
    途中から一緒に「キックキックトントン」と口ずさんでました。

    昔話をゆったり聞くようなきもちで読みたい絵本です。
    言葉のリズムがここちよくて、昔ながらの日本語のよさを知りました。

    投稿日:2009/09/18

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  • 文章のリズム感の良さ

    冬の時期になると読みたくなるのが「雪わたり」。長いお話なので、年長さんの時から読み始めました。

    昨年は、いもとようこ絵のものを読んだので、今年は違うものをと思い、ミキハウスの絵本を選んでみました。

    この絵本、すべてモノクロなのですが、地味な印象はなく、雪の清浄さや幻想的な世界をよく描き出していると思いました。

    声に出して読むと、宮澤賢治の文章のリズム感の良さ、風景を映し出す表現の美しさなど、日本語の響きの心地よさを改めて感じました。

    特に「キック、キック、トントントン」や「凍み雪しんこ 堅雪かんこ」のところは、雪を踏みしめて踊る様子がとても楽しげだと思います。

    偏見や差別意識がない子どもの頃に読んでおきたい本だと思います。

    投稿日:2009/02/19

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  • キックキックトントン

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子15歳、男の子13歳

    宮沢賢治の原作に白黒モノトーンの絵がなんとも素敵です。
    四郎とかん子の兄妹が、きれいに凍った雪の野原で遊んでいると、
    森の中から来た白い狐の子、紺三郎と知り合います。
    紺三郎の勧めで、日を改めて幻燈会に行った四郎とかん子。
    二人と狐たちとのやり取りが、リズミカルな文章で綴られます。
    宮沢賢治らしい幻想的な世界です。
    幻燈会というのは、映画のような映写会なのですが、
    その言葉に味がありますね。
    雪の描写も、目と耳で感じ取れます。
    会話のやり取りも、子ども達の言葉としては丁寧で素朴です。
    やはり、音読して耳でしっかり体感したいです。
    少し長いお話で、白黒の地味な絵ですので、
    しっとりと聞ける時の方がいいですね。

    投稿日:2009/01/18

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  • リズム感がいい!!

    雪わたりの作品もいろいろありますがわたしはこの絵本の雰囲気が大好き。
    雪の感覚が余り鮮明でない沖縄の子にもモノクロの挿絵が
    ほんのりぼやけて宮沢賢治さんの神秘的な世界が広がってくるからです。

    お話しも子どもたちとキツネのあたたかい信頼感のお話しで
    幻燈会の夜に素敵な灯りをともしてくれます。
    そして何よりも私が子供の頃から感じる
    「キックキックトントン、キックキックトントン」の
    リズムが心に響きわたります。

    繰り返しの言葉がたくさん出てきて
    お話しも分かりやすいように書かれていますので
    雪の季節には気分だけでも・・・と思ってよく読み聞かせしてるお話しなんですよ!
    雪の世界への憧れを膨らませつつ、毎年寒い時期には読み続けていきたい。
    と思います♪

    投稿日:2007/05/17

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  • 雪のイメージを白黒で

    • ポポロさん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 男の子8歳

    宮澤賢治の作品はちょっと難解なものが多いのですが
    「雪渡り」は楽しくわかりやすいほうでしょうか。
    四郎とかん子の兄妹が子狐紺三郎から幻燈会へ招待されます。
    いくつかの出版社からでているのですが、モノトーンで描かれている
    この作品がとても印象深く残りました。
    「雪がすっかり凍って大理石よりも堅くなり」という冒頭から始まり、
    一瞬にして冷たい空気の中にいるような感じになります。
    キックキックトントンという言葉の響きや子狐とのやりとりが面白く、
    少し難しいかなと思える言い回しも気になりませんでした。
    動物と人間の交流が冷たい冬の夜に温かさをもたらします。
    私は自分のイメージにぴったりでしたが、息子は
    ほかのカラー作品のほうが面白かったと言っていました。
    いろいろと読み比べるのも楽しいと思います。

    投稿日:2007/02/02

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