雪の平原でくりひろげられたキツネと子供たちの交流・・。
モノトーンですが、光と影のさじ加減でいろんな明るさを感じることができます。
雪の眩しいほどの強い白さ。
雪にぼんやり映る明かり。
雲から差し込む光とカンテラの光・・。
こんなに豊かに表現できるものなのですね。
そして文字の色が青っぽいのですが、これが氷の透き通ったところの
ような青で、冷たい寒い感じを引き立ててます。
文章はけっこう長いです。
加えて、昔ならではの聞きなれない言葉遣いもあります。
でも4歳の息子は「キックキックトントン」の繰り返しの言葉のリズムが無条件に楽しかったらしく、「ふふふっ」と笑って
途中から一緒に「キックキックトントン」と口ずさんでました。
昔話をゆったり聞くようなきもちで読みたい絵本です。
言葉のリズムがここちよくて、昔ながらの日本語のよさを知りました。