インディアンのティーチングストーリーと副題にあります。
さらには、ティーチングストーリーとは、「生きることを、おしえるはなし」
とあります。
大震災の後だけに、その言葉が染み入りました。
インディアンに伝わる物語の再話です。
年寄りロバが荷物を運んでいた時に、古井戸に落ちて、這い上がれなくなります。
同行のじいさまは、仕方なく、さらなる事故を恐れて、古井戸を埋める決心をします。
ところが、年寄りロバはある事に気付き、無事、その危機を脱出できたのです。
淡々としたエピソードには説教も何もありません。
でも、心に響くものがあります。
再話の北山さんは、インディアンの精神や物語の研究者のようです。
それだけに、伝わってくるものがありました。
子どもたちにも、大人たちにもぜひ、紹介したいです。