子どもと一緒に読み始めてから改めて昔話が好きになりました。図書館で読んでいない話を探して見つけたのがこの本です。
中を見たら「おなら」があり、これは子どもに受けそうだと思いました。案の定、おならのページを子どもは喜んでいました。
昔話によくある正直じいさんと欲張りじいさんの対比がおもしろいです。おならをお殿様の前でして宝物をもらえるのは、いかにもラッキーそのもの。欲張りじいさんでなくても、真似したくなりそうです。
でも、動機が不純だと何事もうまくいかないもの。昔話的な教訓も交えていますが、「おなら」という発想のおもしろさで、教訓もさほど表立っておらず、楽しく読めました。
長谷川知子のほんわかした絵がお話にマッチしています。