「ぼくがげんきにしてあげる」というタイトルに惹かれて手にとり、
可愛らしい絵に思わず読んでみたくなった一冊です。
子供に読ませたいというより、自分が読みたかったので図書館から
借りてきたのですが、息子が「読んで〜」というので、
一緒に読んでみました。
病気で道端に倒れてしまった小さなトラを、やさしい
小さなクマが助けて看病してあげるストーリー。
病気のせいなのかな?小さなトラが、なんだかちょっと
我がままなところも出てきたりして、クスリと笑わせてくれます。
それでも小さなクマは、小さなトラにとても優しくて、
心底心配している様子。たまたま道端で出会っただけなのにね。
病気の原因がわかり、手術をして病気が治った小さなトラ。
みんなにお祝いされながら病院から退院して帰宅します。
最初から最後までほのぼのムードの一冊でした。
ちょっとしたニュアンスでの気持ちを表現されている絵本
だったせいか、目立って笑えるような場面がなく、6歳の
息子にはちょっと物足りなかったのかな。読み終えても、
「これで終わり?」という感想でした。
自分が病気して看病される経験はあっても、看病した経験が
無いため、心理的に共感するのが難しかったのかもしれませんね。
女の子が読んだ方が共感してくれるかもと思いました。
でも、息子も「絵がかわいい!」とは言っていましたが。
大人の私には、看病される側、看病する側の微妙な気持ちを
うまく表現したな素敵な絵本だと思います。
小さなトラと小さなクマの、お決まりの会話が楽しかったです。