「生きる」ってなんだろうね?
「100万回いきたねこ」は本当に100万回生きたのかな?
とらねこはよく
「おれは、100万回も しんだんだぜ。」
といばって言っているけど、
「おれは、100万回も いきたんだぜ。」
とは言っていないね。
どうしてだろう?
いろんなひとの数だけ
いろんな答えがあると思うんだけど、
僕はこう思うんだ。
「とらねこは100万回しんで1回だけいきたねこ」
なんだって。
とらねこはずっと誰かのものだった。
そんなとらねこがようやく「自分のねこ」になった時、
初めてとらねこの人生は始まった。
自分の事しか好きじゃなかった とらねこ が
愛を知り、初めて自分よりも好きな存在を見つけた。
生きるということは、愛することでもあるんだね。
逆に言うと、
自分のものじゃない人生を100万回生きたところで
それは自分の人生を「生きた」ことにはならないのかもしれない。
そして「自分の生」を生きなければ、
「自分の死」も死ねないのかもしれない。
だから、みんなも「生きて」欲しい。
どうせこの世に生まれたんだから「自分の人生」を。
人生を自分のものにして、誰かを愛して、ね。