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ヨンイのビニールがさ」 大人が読んだ みんなの声

ヨンイのビニールがさ 作:ユン・ドンジェ
絵:キム・ジェホン
訳:ピョン・キジャ
出版社:岩崎書店 岩崎書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2006年05月
ISBN:9784265068142
評価スコア 4.6
評価ランキング 4,266
みんなの声 総数 19
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  • 詩をもとに描かれた絵本

    • おるがんさん
    • 40代
    • ママ
    • 高知県
    • 女の子、男の子

    絵を見ているだけで、どういうお話か分かる絵本です。
    絵の力が大きいので、短い文章で書かれているのがバランスがとてもいいです。

    ヨンイがおじいさんにかさをさしかけてあげるところは、ヨンイが近づいているところからおじいさんの目線で描かれています。
    そのシーンが心に残りました。

    おじいさんはもしかしたら、布張りのかさだったら遠慮なく持っていったのかなと思いました。
    粗末なかさだから、その子とっても大事だと思って返したのだと思います。

    子どもには、教訓として読むのではなく、美しい一編の詩のように読んであげて欲しいです。

    投稿日:2012/01/28

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    1
  • セリフのない映画を見たかのよう

    • ちいニャさん
    • 30代
    • ママ
    • 栃木県
    • 女の子10歳、男の子4歳

     セリフのない映画を見たかのよう。

     この絵本の内容を思い出そうとすると、映像が頭の中を流れていきます。

     文字も少なく、人の表情を描いた場面も殆ど無いので、読み手が想像で完成させる物語のようです。

     私はすごく印象に残る良い絵本だな、と思いました。

     まだうちの子たちに読み聞かせていないのですが、ちょっと難しいのではないかな?「雨の日に傘もささずに地べたに座って寝ている物乞いのおじいさん」を、現代の子供に理解できるでしょうか?どのように受け取るのか?

     多分、ヨンイの優しさは小さい子供でも感じ取れると思います。

     小学5年生になったら読み聞かせてみようと思います。

    投稿日:2011/12/05

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    1
  • 心にひろがる青空

    • きらきら虫さん
    • 40代
    • ママ
    • 茨城県
    • 女の子17歳、男の子14歳

    表紙の絵に惹かれて、手にとりました。

    大雨が降るシーンが続き、主人公であるヨンイの顔もはっきりは描かれ

    ていません。正面を向いているのも二回だけ。でも、見えない表情を

    あれこれ想像してしまう。心の動きも。

    儒教の国でも、口の悪い文房具屋のおばさんや、いたずらっこもいて

    (当たり前)、ヨンイも堂々とは良いことをしにくいのか、周りを気に

    しながらおじいさんの所へ行く。

    穴のあいたビニールがさでも使っているヨンイのうちではとっても大事

    なんだと思うし、それを置いてくるまでの心を想像し・・・。

    それだけに、へいにたてかけられたかさの場面で、一気に気持ちが

    ホワっとしました。

    晴れた空の場面でも、決して青空ではないのに、そう見えてしまい

    ました。

    ヨンイの心にも、物乞いのおじいさんの心にも青空がひろがっている

    のじゃないかな?


    ガラスや水たまりに映るヨンイの姿など、画家さんの力量が感じられて

    他の本があれば見てみたいと思いました。

    お話は道徳的と受け取る方もいるでしょうが、わたしは好きです。

    ただ、時代背景など説明しないと、子どもたちにはわかりにくいでしょ

    うし、今の所、学校では読まないかな?


    木の骨に、ペラペラのビニールを張ったかさって、以前、韓流ドラマで

    見たことがあったので、イメージ出来ましたが、子どもたちには想像

    できないかもしれませんね。

    投稿日:2011/10/16

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    1
  • 物乞いのおじいさん

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子16歳、男の子14歳

    雨の日にしっとりと読みたい作品です。
    韓国の小学生の女の子、ヨンイは、通学途中に物乞いのおじいさんを見かけます。
    雨に濡れ、壁にもたれて眠っている姿、ののしられる様子が少し生々しいでしょうか。
    気にかかったヨンイの行動と、それに対するおじいさんの行動。
    詳細は記されず、描かれてもいません。
    それだけに、雨音、心情がダイレクトに伝わってきます。
    対象は小学生以上くらいでしょうが、物乞いなど、説明が必要かも知れません。
    ヨンイの気持ちや、おじいさんの行動が意味することなども、
    子どもたちには少し難しいかもしれませんね。

    投稿日:2010/06/26

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  • 静かに心揺さぶられる本

    本屋さんでは品切れ?で中古でやっと見つけました。自分も子どもの頃困ってる子に気になるがどうしたら手を差し伸べるられるだろうと迷っていた気持ちを思い出させるてくれる本です。
    いかにもな感動をいうより静かな感動をくれる本だと思います。国の背景もあるのかのしれませんが韓国は素敵な本が多いなと思います。大人の方が罫線にかかる本だと思います。絵本って色々な可能性があるなと改めて思います。

    投稿日:2021/02/10

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  • 1980年代の韓国のお話
    韓国の人々の中には 貧しい物乞いをする人がいたんですね

    日本でも戦後まもなく 貧しい生活をしていたように思います

    このお話の ヨンイは韓国の小学生の女の子 
    雨の降る学校の帰り道  雨に打たれ 物乞いのおじいさんを見て・・・・ おじいさんに 自分のビニール傘を おじいさんに そっーと さしかけてあげたのです

    この時の ヨンイの思い 
    人に見られていないか辺りを見回して・・・・・(いたずらっこ 文房具屋のおばさんの言葉)

    でも、ヨンイは おじいさに 傘をさしてあげたのです・・・・

    なぜ? おじいさんは  このように 物乞いをしなければ 
    ならなかったのか?
    貧しさ 豊かさ この違いを考えさせられました

    余韻の残るお話でした

    投稿日:2021/01/31

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  • この本は、物語を書いた人や絵を描いた人の名前でわかるように、韓国の絵本です。
     まだ暮らしぶりがそれほど豊かではなかった、もちろん今はたいそう豊かになりましたが、1980年の初めに書かれました。
     だから、ビニールがさといっても、どことなくごわごわしていますし、柄の部分も木でできています。おしゃれだとか便利だということでなく、むしろ布製の傘が買えない貧しい人たちが使っていました。
     あるいは、道も舗装がされていません。ですから、雨が降ると、水たまりができ、やがて泥んこになってしまいます。そんな時代のお話です。
     それは韓国という別の国だからではありません。私たちのこの国でも、何十年前はそうでした。そのことを忘れてはいけません。

     主人公の名前はヨンイ。小学生の女の子。見た感じでいえば、二、三年生ぐらいの、かわいい女の子です。
     月曜の朝だというのにあいにくの雨。ヨンイは緑のビニールがさをさして学校にむかいます。そして、途中で雨にぬれている物乞いのおじいさんをみかけます。
     物乞いというのも知らない人がいるかもしれません。人に慈悲を乞うとでもいえばいいのでしょうか。でも、この絵本でも描かれているように、子どもたちにもこづかれたり、からかわれたりしてしまいます。昔なら「勉強しないと、ああいう人になりますよ」と言われてしまいます。
     そんなおじいさんをヨンイはどのようにみていたのか、ビニールがさをさした後ろ姿の彼女しか絵本の中では描かれていません。
     でも、ヨンイの気持ちはよくわかります。どんどん降る雨が、そしてしだいにぬかるんでいく土の色が、ヨンイの、悲しい気持ちをよく表現しています。

     ヨンイはそっと学校を抜け出し、「だれかに みられていないか あたりを よーく みまわしてから」おじいさんに彼女のビニールのかさをさしかけてあげます。そして、濡れながら学校に走ってもどるのです。
     どうして、ヨンイは「だれかに みられていないか」様子をうかがったのでしょう。さりげない文章ですが、ヨンイのやさしさと小さな勇気が伝わってきます。

     学校が終わる頃には雨もあがりました。もうおじいさんはいませんでした。ヨンイのビニールがさがたたまれて、壁にたてかけてありました。
     かさは何にもいいませんが、おじいさんの心がやさしいヨンイに話しかけているようです。「ありがとう」って。
     きっとほかの子どもたちには、そのビニールがさの意味がわからなかったと思います。わかったのはヨンイひとり。それでいいのです。
     雨のやんだ道をかさをひろげて帰る、ヨンイの後ろ姿の、なんと晴れやかなことでしょう。

     豊かになることで忘れてきたことがこの絵本にはあります。
     それがわかるのは私たちおとなでしょうし、それをきちんと伝えていくのも、私たちおとななのです。

    投稿日:2020/12/26

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  • 清々しい気持ちに!

    ヨンイにとって、大切な傘だったと思いますが、雨に打たれながら眠っていた物乞いのおじいさんのことが気になってしまったヨンイの行動に感動しました。始業前の朝の自習を終えたヨンイのとった行動にとても勇気がいったと思いました。思うことは出来るけれどなかなか行動までのは勇気がいると思いました。傘だって買えないおじいさんだろうけどヨンイのことを思ってきちんと傘をたたんで壁にもたらせて、「有難うね!助かったよ!」と感謝の気持ちが現れていました。お互いに貧しいけれど思いやりが温かくて感動した絵本でした。

    投稿日:2011/09/01

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