独裁者のいる国のありようを知っている大人ならば、若干抽象的に感じるこの本の内容でも分かると思いますが、国が平和で、ある程度平等だと思える生活、平等であるべきことを教育されている段階の子供にとっては、「独裁者」、「独裁政治」というのは、何となく理解しがたいものなのではないかと感じました。
こういう独裁者のいる国が実際にあるんだよと言っても、「みんなで「それはだめなんだよ」と声を上げればいいのに」という感想が出てしまいそう。
そのくらい、国が平和であるという事かもしれませんが・・・
子供にはまだ、「こういうことをする国のリーダーが、残念ながら存在する」という程度の理解をしてもらい、それが国に住む人達にとっては不幸な事なのだと分かってもらえればいいのかな、と感じました。