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しげしげと、覗き込みたくなる絵本
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投稿日:2006/09/18 |
うわあ〜よく出来てる!!
思わず、しげしげと細部を覗き込みたくなるような、仕掛け絵本です。
まだ、サンタの季節にはちと早いのですが…
これは、そのシーズンになったら、さぞかし子供たちが夢中になるだろう、と思うような仕掛け絵本。
なんていったって、サンタと小人たちのおもちゃの工場が立体的に組み立てられているのですもの!
表紙と裏表紙をリボンで結べば、メリーゴーランドのような、360度すべての方向から楽しめる絵本が完成します。
12月には、これをどこかへ飾ってみたいなあ…と思ってしまいました。
息子には、クリスマスの程遠いこの時期に、早々に見つかってしまったのですが、
親が気がつかなかった仕掛けの部分を早々に見つけてホクホク顔でした。
あと、絵本らしく、いろいろなドアを開けると、子供たちへ語りかけるような文章が書いてあって、それも素敵でした。
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今年読んだ絵本でベスト3に入ります
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投稿日:2006/09/16 |
この絵本、読んでいて、心から感嘆してしまいました。
初出が、月刊雑誌「こどものくに」という、日本仏教保育教会が編纂しているシリーズの絵本なので、
すこーしばかり、「教え」色があるかしら?
でも、これは頭の固いお説教本ではもちろんありません。
だって、せなさんのご本なのですからね。
とんちがきいていて、面白い。けれど、人間関係というものを垣間見させてくれる絵本です。
となりのタヌキが大嫌いなうさぎ。
きらいきらい、だいきらい、とお月様に訴えると、お月様が
じゃあ、私がひどい目にあわせてやろう、と言います。
でもひとつだけ約束しておくれ。
一月の間、タヌキにうんと親切にしてやりなさい。
そうすれば、私も約束をまもるよ
早速、お月様との約束を守って、タヌキに親切にしてやるうさぎ。
さてさて、このお話、いったいどうなるのでしょう?
うまいこと、作ってありますねえ…
せなさんの魅力が、この絵本にぴったり合っていて、すばらしい出来栄えです。
お月様のセリフや、うさぎとタヌキのケンカシーンなど、子供をぐっとひきつけ、
そして、あくまでさりげなく、すんなりと教えを説きます。
子供だけではありません。親にもぐっとくる絵本です。
最後に少し固いことを書きます。
この絵本、絵本として最上級だと思いますが、
その他に、このお話は、子供の、読書力のレッスンにもなりそうだと思いました。
それは、「どうして?」がこのお話の中にたくさん含まれているからです。
どうしてうさぎはたぬきが嫌いなのか
どうしてうさぎはたぬきに優しくしたのか
どうしてうさぎは、たぬきに優しくしてもらって困っているのか
うさぎはどうして、最後に「やめてください」と泣いたのか。
もちろん、根掘り葉掘りきいたのでは興ざめですから、
お話をすべて読み終えてから、1つ2つきいてみる程度が一番よいと思うのですが。
絵本は楽しめればよい、と私も考えるのですが、
読書力は、他者とのコミュニケーションの力、会話の力、人の身になって考える想像力などに直結するのでは、と私は考えているので、
たまには、ただ読み聞かせるのではなく、絵本を使ってレッスンしてみてもいいのでは、と思います。
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ぽんぽんぽんぽん!!
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投稿日:2006/09/12 |
まめつぶみたいに、小さな牛、まめうしくんのシリーズ第一作目です。
まさに最初の一冊、そんなかんじ。
まめうしくんの日常が紹介されているのですが、
とてもユーモラスで、とってもかわいく、あどけないです。
まめうしくんが毎日楽しいのは、みんなのおかげ。
でも、まめうしくんだって、みんなのためにいろんなことをしてあげます。
いいですねえ…
親子でやっぱり楽しんだのは、あの、まめうしくんの「夢」のくだりです。
ここは、読み聞かせとしても、一番の見せ所!
読んでいる方も、思いっきり力が入りました。
もちろん、息子も大笑いでした。
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おせんぶっしつ
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投稿日:2006/09/12 |
表紙と、題名を見て、
これはきっと、登場人物たちが、少々まずいことに目をつぶってでも、
「大丈夫大丈夫」と言いつつ、むりやり冒険や旅を繰り広げ最後にツケが回ってくる話に違いない、と思い、
図書館で借りてきました。
こういった話って、底抜けに明るく、ゲラゲラ笑える話のような気がするので。
この予想は半分あたりで、半分はずれ。
「困ったこと」に目をつぶって、途中まで、「大丈夫」と安請け合いをするところはあっていますが、最後のところは違います。
そして、「ゲラゲラ笑える話」ではありませんでした。
なんでも作れてしまう、便利なスーパーマシンを作っている最中のアルバートとヘンリー。
ところがこのマシンからは、いろいろな品物が出てくる以外に、「おせんぶっしつ」が出てきます。
これがまあなんと、見るからに体に有害そう!
また、母としては「汚染物質」なんて、なんて固い響きだろう、と思ったのですが、
逆に、子供にとっては、これが強烈に印象に刻まれたようです。
環境問題を考えるのは、幼い子供には少し無理があるかもしれませんが、
この絵本は、子供にも分かりやすく出来ていますので、ぜひおすすめです。
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古きよきアニメーションの世界
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投稿日:2006/09/12 |
これは、古いアニメ映画を絵本化したものだそうですが、
ああ、なるほどな、というかんじがします。
少女アーニャの想像から生まれた子犬、ミトンは、犬の協議会に出て、一番を競い合います。
うまいこといった、と思いきや…
元が手袋なために、ハプニングが起こってしまいます。
純粋に、子供を楽しませるためだけに作られた、古きよきアニメーションの世界だなあ…なんて思ってしまいました。
とにかく、絵が綺麗で可愛らしいですね。
洗練された、輸入物のお菓子のパッケージデザインを思わせます。
グッズもたくさん出ているそうですが、納得できます。
ただ…最後のところなんですが。
下世話な私は、もしやお母さんはアーニャが手袋を可愛がっているさまをみて、
ちょっと怖くなったのでは…などと考えてしまったのです。
ああ、ごめんなさい。私はちょっと考え方がすれていますね。
でも、ここで、お母さんがアーニャとミトンを見つめているだけではなく、
アーニャとお母さんの会話があれば、もっと素直によかった、と言えるような気がしました。
個人的な意見なので、どうぞお許しくださいね。
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リアル
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投稿日:2006/09/12 |
息子がただいま、オオハマリ中のきんぎょの絵本のシリーズ。
はい、この金魚、しゃべるわ、尾びれで走るわ。
奇抜なアイデアに、私たち親子はノックアウトです。
今回、アカさんは、運動会に出ます。
種目は障害物競走。輪くぐり、平均台、水泳、網くぐり、でんぐりがえり。
まるで金魚のトライアスロンです。
それぞれの金魚たちの様子がほほえましくも、笑えて、とにかく楽しませてくれる絵本なのですが、
2位になって悔しがっているアカさんの姿が、とてもリアルでいいですね。
ここで素直に一等賞よりは、味があっていいです。
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カラ
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投稿日:2006/09/12 |
たまごのカラをやぶらない、たまごにいちゃん。
お母さんが「はやくおおきくなるといいわね」といっても、
「いいえ。ぼくはこれでいいんですよ、おかあさん」とつれない返事。
だって、たまごのままでいれば、
いつでもおかあさんにあたためてもらえるから…
うちの息子は、ちょっと甘えん坊なのですが、このたまごにいちゃんと、ちょうど私の中で、かぶります。
一丁前に偉そうな理屈をこね、「おれはね」「おれはね」とお兄さんぶっていても、
夜になれば、お母さんと一緒じゃなきゃ寝られない、と甘えてくる、泣き虫のわが息子。
でも、早くしっかりして欲しい一方で、まだまだ小さな私の赤ちゃん、などと考えている自分もいるのです。
小さな自分を楽しむたまごにいちゃん。
でもいくら望んでも、大きくならないわけにはいきません。
石にぶつかって、カラがくしゃ、というシーンでは、
ちょっとせつなくなってしまいました。
我が家のたまごにいちゃんは大笑いでしたが。
最後のたまごにいちゃんのセリフ
「うん、きみ わるくないよ」の一言が、効いています。
せつなさの中に、ちょっぴり誇らしさが混じったマーブル模様の心が分かるような気がしました。
…さて、うちの子供はいったい、いつカラが割れるんでしょうか?
とりあえず、堪忍袋の尾を切らして、母自らが卵をガンガン叩かないように、気をつけねばなりませんね。
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お、終わり?!
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投稿日:2006/09/12 |
ふうちゃんがひとりでいいおかおをしていました
そこへ、いいおかお 見せてって動物がわんさかやってくるお話。
詩のようで、とてもいいですね。
古い雰囲気も、柔らかく、お母さんが赤ちゃんに読んであげるのにぴったり、というかんじがします。
でも…ちょっと疑問なところがあるのです。
最後の、「おいしいはどこ?」というくだり。
食べちゃって、もうお腹の中、ということをいいたいのでしょうが、
ここがどうもしっくりこなかったのです。
疑問符で、締めくくられているのがどうも…
ぱらりとページをめくって、
「終わりかい!!!!」と(汚い言葉ですみません)
つっこんでしまいました。
「いいおかお」がテーマの、素敵なお話なので、ちょっと残念です。
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爽快!!
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投稿日:2006/09/12 |
かいじゅうじまには、夏休みになると、たくさんのかいじゅうが集まってきます。
「たっぷり壊したかい?」
「あいかわらず、怖がられているかい?」
そう、それが彼らの存在意義。
小さい子供は、「世界中の大きな建物を全部壊したおじいちゃんに負けない立派な怪獣になりたい」と願い、
母は、「ぼうや、しっかりね」と応援します。
この乱暴ぶりに、うちの息子は、そこでちょっと引いてしまったよう。
(まったくもう、怖がりなんだから!!)
でもでも大丈夫。このお話にはしっかりおちがあります。
あー言ってしまいたい!!
でも、これ言っちゃうと…まるで借りてきた推理小説の最初の人物紹介に、
「これが犯人」とペンで書き入れてあるのを見たような、壮絶ながっかり感があるような気がしますので、
…内緒にしておきますね。
とにかく、絵もお話も勢いがあります。
読んだ後のすっきり感は、ソーダの一気飲みの後みたいに、じっつに爽快です!
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めちゃこちゃん
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投稿日:2006/09/11 |
最近、子供を怒りすぎかな〜?なんて思っていたところ、
この絵本と出会いました。
いつもは、うちの子供は、絵本はまず「読んで〜」と持ってくるのですが、
なぜか、この絵本は持ってきません。
かといって、この本が嫌いなわけではないらしい。
こっそり影で隠れて、お酒をちびちびやるティーンエイジャーのように、
母に隠れて、こっそり読んでいる。
「持っておいで」と言っても、なかなか持ってこない。
中身をじっくり見てみて、納得。
ははーん、これって、背徳の響きってやつですか?
このお話に出てくるケイトは、やりたい放題をし尽くします。
みんなに怒られても、出てくる言葉は
「これやったのは、ケイトじゃなくて、めちゃこちゃんだあ!」
思わず親は苦笑い。
これにくらべりゃ、息子は可愛らしいもんだ、と思えてくるほどです。
あまりのやりたい放題に、思わず肩の力が抜けて、力のない笑い方をしてしまうような、
…ええと、まあ、そのう、愉快な絵本ですね。
でも、最後のページを見て、これが息子に言われたんだとしたら、と想像すると…ちょっと体中に、血がかけめぐってしまいました!
「ばっかもーん!!」とわめく自分がしっかり、想像つきます。
ええ、ええ、私、心狭いです。
だから★は四つにしとくね、めちゃこちゃん。
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