新刊
世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

季節
新装版 ゆきがやんだら

新装版 ゆきがやんだら(Gakken)

酒井駒子によるロングセラー絵本の新装版

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もゆら

その他の方・60代・神奈川県

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自己紹介
 自宅と図書館の本棚を行ったり来たり。街から本屋さんが引潮のように消えていく。悲しいなぁ。
好きなもの
 心躍る音、きらめく色、時を孕んだ文字、手にとって読む絵本。やっぱり、想像したり、創造することかなぁ。
ひとこと
 絵本に励まされ、教えられ、涙や笑いをたくさんもらって育てられ、しあわせなこと、しあわせなこと。

もゆら箱

公開

  • もうなかないよ、クリズラ
  • おおやまさん
  • つみき
  • ポッケのワンピース 新装版
  • あめのひのくまちゃん
  • でんしゃが きた
  • 福音館文庫 ミス・ヒッコリーと森のなかまたち
  • まめだぬき
  • 宮沢賢治の絵本 貝の火
  • 海をわたった折り鶴
  • むしのほん
  • おじいちゃん、戦争の話を聞かせてください。 五年一組 八木 湧太郎

もゆらさんの声

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なかなかよいと思う 大きな、絵本だ  投稿日:2015/08/24
夜明けまえから暗くなるまで
夜明けまえから暗くなるまで 作: ナタリー・キンジー=ワーノック
絵: メアリー・アゼアリアン
訳: 千葉 茂樹

出版社: BL出版
 「くらす」というただ日常の行為そのものが幸せなんだ、
しかしことばでは、なかなか伝えられない。
大自然によりそうことを身をもって知らせる父母の姿が、
子どもらに自ずとそのこころを伝えているのかもしれない。

 版画の絵が、力強い。懐かしさも、暖かさもにじみ出る。
春夏秋冬、厳しさと、それに負けない家族の喜びとが読み取れる。

 神の力を信ずるしかない大自然の「くらし」に、
みんなで、家族で、イエスさまを慕う。
人のつましい「くらし」なんて、
大きな自然の中の、ただ一粒の種のようだ。

 それでも、それだから日が昇り、日が落ちるまで
懸命に「くらす」のだろうなぁ。

感謝
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なかなかよいと思う こどもの、リズム。  投稿日:2015/08/24
100まんびきのねこ
100まんびきのねこ 作・絵: ワンダ・ガアグ
訳: 石井 桃子

出版社: 福音館書店
 ものすごーく大胆シリアスなおはなし展開は、
まるで子どもが突拍子もない空想話を聞かせているようだ。

 一匹のねこをさがしにいくおじいさんと
一匹、百匹、千匹、百万匹、一億、一兆匹のねこをみつけたおじいさん。
そのギャップの可笑しさに子どもはゲラゲラ笑う。

 一匹を選べなくて、一匹、百匹、千匹、百万匹、一億、一兆匹のねこを
連れ帰ってしまう無茶をゲラゲラ笑う。
一匹のねこを待っていたおばあさんに叱られるおじいさんを
またまた笑う笑う…。

 一匹、百匹、千匹、百万匹、一億、一兆匹のねこが一気にいなくなる。
互いに食べっこしちゃったと聞くや、どっと笑う。
子どもって、シリアスだなぁ。

 最後の薄汚い一匹が褒められると
しーんとして聞いていた…、初めて逆の反応だ。
子どもって、ふしぎだなぁ。

 昔々の、こどものリズムの、不思議な躾け絵本かなぁ。
感謝です。
参考になりました。 1人

なかなかよいと思う ふたりの、メリーゴーランド  投稿日:2015/08/24
きょうは、おおかみ
きょうは、おおかみ 文: キョウ・マクレア
絵: イザベル・アルスノー
訳: 小島 明子

出版社: きじとら出版
 めでたし、めでたしのない、
いつ終わるともしれないメリーゴーランドに乗ってしまったらしい。
このえほん、想像の快楽迷宮のようだ。
始まりの、壊れた目覚まし時計がそれを教えてくれている。

 「誰にだって、オオカミの気分になる日ぐらいあるさ」
そう思ってかるくページをくるあなた、
兄弟姉妹でケンカしてしまって、気まずく思っているみんな。
わたしたちって、互いのこと、どこまでわかりあっているんだろう。
このえほんの最後、それを思わずにはいられなくなるから。

 かなしい気持ちにならないところ、そこはどこだろう?
「おそとであそぼう」と、またメリーゴーランドに乗る…。
壊れた時計の中の、えほんの世界だから、ふしぎを感じる。
バージニア・ウゥルフのくだりは、どうしても必要だったのだろうか?
残念に、思う。
えほん制作者には、感謝。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う お、お、おひさまー!  投稿日:2015/08/14
30000このすいか
30000このすいか 作: あき びんご
出版社: くもん出版
 ふ、ふ、ふしぎな、えほんだ。
ここでも、のどカーな里山のふもと、広ーい畑の片隅のちょっと上、
電線で何やらうごめく例の黒いものが、意地悪い役を背負わされている。
あきびんご画伯にゃもうちっと、カーコの身の上、学習してほしいなぁ。
 それにしても、うーんと我がままなスイカたちだ。
食われることを嫌って畑を逃げ出す!
今まで育ててもらって、土にも雨にも、お日さんにも世話になったのに
山こえて、岡こえて、逃げ出すんだからなぁ…。
で、突然それが、くちびるお化けにヘーンシン!
食われたくない一心で、とうとう食っちまう側になっちゃったぞ!
あー、しずむお日さま追いかけて・・・。
 ねぇねぇカラスくん、
きみたちのご主人は、お日さまじゃぁ、なかったっけ?
きみたちが「食べごろだねぇ」って口をすべらせなきゃ、
スイカになんて、スイカになんて
あぁ・・!ご主人さまーっ!

 夏の思い出に、強烈な一冊。
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なかなかよいと思う ドキドキ  投稿日:2015/08/14
どんなきもち?
どんなきもち? 作: ミース・ファン・ハウト
訳: ほんま ちひろ

出版社: 西村書店
 なんだか、ページをくるのに、ドキドキするなぁ。
サカナくんが、こんなにも表情豊かに目の前に現れると、
にらめっこしている気分になるよ。
でもどうしてサカナくんは、暗い部屋の中にいるんだろう?

 まるで人間みたいにイキイキしていて、ふしぎだなぁ。
サカナくんは、水の中でも泣いたり笑ったり、しているんだね。
まるで鏡に向かって、オシャレしているみたいだよ。
でもどうしていつも、ひとりなんだろう?

 気持ちのことばも、負けじと手足を伸ばしているなぁ。
エイヤー!だったり、よわよわ…だったり、身体じゅうつかって、
まるで舞台の上で踊っているようだよ。
でもどうして気持ちには、いろんな色がつくんだろう?

 サカナくんの表情も、気持ちのことばの表情も、とても素敵です。
ウキウキ、ルンルン、ビクビク、ギョッ!
日本のことばの楽しいこと、おもしろいこと。
でもどうしてミースさんのお国のことば、ないのかなぁ…。
ちょっと残念、でもホレボレ。

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自信を持っておすすめしたい うん、いいよ。  投稿日:2015/08/14
ともだちになろう
ともだちになろう 作: ミース・ファン・ハウト
訳: ほんま ちひろ

出版社: 西村書店
 なんて想像力をかき立てられる絵本なんだろう。
子どものアタマの中は開いて見ることはできないけれど、
色と音とにすぐ反応するのかもしれない、そう思ったね。
 語りかける、手書きのことばが見る者の胸を打つ。
あそぼう、たいくつー、ケンカした、ないてるの?
しらんぷり、はずかしい・・・
子どもの、毎日繰り返されるこころの動きが、ものの見事に凝縮されて
この一冊のえほんの中に綴じられている。
ミースさんの、子どもを見る目に共感を覚える。
子どもは安心して、母のこころの広場であそべるだろう。
 さて、父はどのページに、付け足してもらえるかなぁ…えーと。
まぁできれば、子どもの一番最初の、ともだちだったら、
うれしいなぁ…。
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なかなかよいと思う バカバカしいお笑いを  投稿日:2015/08/11
当世落語風絵本 孝行手首
当世落語風絵本 孝行手首 作・絵: 大島 妙子
出版社: 理論社
 長い、長い、長ーい、おはなし。
生と死を、面白おかしく笑い飛ばす人情ものでもなく、
生でも死でもないテの助が暗躍する、お化けものでもない。
働き者のテの助ちゃんが、中途半端に思えてならない。

 しかし死に際に夫婦共々出かけるとは、手に汗を握った。
行く手が極楽と地獄の二手に分かれる…、心臓がドキドキする。
この世に引き戻った時の、あの恐怖の叫び顔!
大島画伯のイタズラ心、最高潮に拍手だ。

 テの助が最後に、自分の位牌に向かって手を合わせる…
なんて手の込んだオチなんだ。
とどめはエン魔塚で「エン魔まんじゅう」を商う…
文句を言いたくも言えまい、したを抜かれたのだから。
手落ちのない、和尚だこと!

 落語は長い。話し手首次第、ということにしよう。
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なかなかよいと思う お後がよろしいようで  投稿日:2015/08/11
当世落語絵本 母恋いくらげ
当世落語絵本 母恋いくらげ 原作: 柳家 喬太郎
文・絵: 大島 妙子

出版社: 理論社
 海のなかのくらしにも、泣いたり笑ったり、いろんなドラマがある
そんな枕に、「海デビュー」という気取ったことばは似合わない。
クラゲのくらのすけのそれが、いきなり大冒険となるはなしだ。
それも、くらのすけとおっかさんの絆がテーマ。
父親を、どうしてやろうかと、考えた私である。

 落語は概して、はなしが長い。
このえほんはだから、場面の展開が早く作られている。
海の中、黒い雲、渦巻く波、あっという間に
浜辺に打ち上げられるクラボウ。
場面の変化が早いからこそ、ハラハラ、ドキドキする。

 浜辺の溜まり水の中、たった一皮のみかんの皮とクラボウ。
遠足バスの窓から、マナー知らずにも放り投げられた、その皮。
みかんの皮は、母の何と似ていたのかなぁ…?
クラボウはひょっとして臨死体験、したのかなぁ?
このえほんのなかで一番、想像をめぐらせた場面でした。

 そのみかんの皮が、先の母子の絆の強さを示す噺のオチになる。
めでたしめでたし、パチパチパチ。
そしてもうひとつ、えほんのオチが待ってたよ、裏表紙に。
このえほんの真の噺家は・・・。

 父親(私)には、かないっこないなぁ…
クラゲだけに、水に母はつきものですから。
お後がよろしいようで。
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自信を持っておすすめしたい こころ、みちる、えほん  投稿日:2015/08/09
庭をつくろう!
庭をつくろう! 著: ゲルダ・ミューラー
訳: ふしみ みさを

出版社: あすなろ書房
 ちっぽけなアパートに住む私たち家族にとっては
夢のようなえほんですね。
季節の彩り、土のにおい、種の芽吹く音、
小鳥の会話や表通りの雑踏まで、なにもかもがここから
飛び出してきそうなくらいです。
 愛情のこもった描画は、家族の日々の暮らしにも現れます。
私たちは願っても、なかなかこうはいきません。
四季折々のドタバタに流されて、渦巻くニュースに飲み込まれ
気がつくと除夜の鐘を「目にして」リセットするだけ。
 庭をくらしの中に据える、人が忘れてしまった土と
水と緑との会話をとりもどす作業を、四季を通じて思い出す…
私たちのからだが、欲していることだと思います。
 最高にこころ満ちるえほんでした。
ありがとう、ゲルダさん、ふしみさん。
感謝
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自信を持っておすすめしたい あそびこそ、学習だ  投稿日:2015/08/08
道はみんなのもの
道はみんなのもの 文: クルーサ
絵: モニカ・ドペルト
共訳: 岡野富茂子・岡野恭介

出版社: さ・え・ら書房
 日本で出版された2013年1月、
第4選を果たしたウゴ・チャベス大統領の新しい任期が始まるはずだった。
しかし癌からの生還の身ではもう、どうしようもできなかった。
 南米の絵本には、政治の影が見える。
バリオ(低所得者居住地区)の子どもたちの、
「遊び場を!」と自らが訴えるはなし、とか、
地域の親が突き動かされて、公園をみんなでつくるはなし、とか
私には、この日本のくらしのそれと単純になんか比べられない。
そこがとても、歯がゆい。

 日本のプレイパークであそぶ子どもらに
読んでほしいと思う。
日本の総理大臣、小中学校の校長にも
読んでほしいと思う。
目を背けず、ありのままを学ぶために。
感謝
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