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なんということでしょう!
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投稿日:2018/03/21 |
『いばらひめ』や『おやゆびひめ』的な設定を思わせる箇所もあり、
さすが二宮さん的なユニークなおひめさまのお話と思ったら、最後の
思わぬ展開にびっくりでした。
これはほんと予想だにしませんでした。英語で言えば「オーマイゴッド」。
最後をどう読み解くのか他の方のご意見をうかがってみたいです。
そして、評価☆三つとしましたが、このぶっとんだお話がとうてい「ふつうだと思う」の範疇に入るべきものではないのですが、該当項目が思いつかなかった結果です。
青い鳥はつばめでしょうか?本文中には、鳥の記載はなく絵を描かれた北見さんが考えられたのか?うーん、なぞが深まる。
読んだ後、心の中がざわざわしました。
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足りないのは体験かも
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投稿日:2017/09/30 |
風香は両親に内緒でキャベツ農家でおじさんの元へ。
小学校の授業でも野菜作りは体験するが、生産者の元で生活を共にして収穫を体験するのは、同じ体験でも感じる内容の深さは違うかもしれない。
仁おじさんに農業を教えてくれた重さんが単に作物の生産だけでなく、発電、気象、経済など総合的に考えていることが語られるくだりで、『ストリベリー・ライフ』を思い出し、生産の奥深さになるほどと思えた。
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傷つきたくないがゆえに
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投稿日:2017/09/28 |
三人の関係を「悪友」と名付けて、ある一定の距離を保ちつきあう三人の少女たち。
こんな風に言葉に縛られて自然に素直に友だちになれない時代なんだだなあと切なくなった。
子どもの社会は良くも悪くも大人社会の縮図のようなところがある。
子どもは周りの大人を模倣して育つのだから。
この三人の育ちがとても心配になった。
三人が抱えていたものは、お互いの心に踏み込むことで、自分の心が傷つくことへの恐れだったんだろう。それゆえに本音を隠す。
最初少し戸惑いを持ちながら読み進んだが、読後感はよくほっとした。
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次の世代にも良質な文化を
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投稿日:2017/08/27 |
読み始めて私が瀬田貞二さんという名前を心に刻んだのは、いつだったのだろうと思った。
佐藤さとるさんの『ファンタジーの世界』を読み『ナルニア国物語』を知り、その本を読んで物語の持つ圧倒的な世界観に魅了され、翻訳家としての瀬田貞二さんを知ったのだと思う。
子育てを通して絵本の世界をもう一度自分の生活に取り戻した私は子どもと一緒に瀬田貞二さんの作品を読みつくした。
名作と呼ばれるものに共通するのは、魂のこもった生きた言葉なのだと思う。
『子どもの本のよあけ』を読みながら、瀬田さんの言葉をよく記憶して伝えてくださってありがとうと何度も思った。
「私は自らのあらゆる作品と能力と時間を、子どもたちに開放しなくてはならない」という瀬田さんの言葉がカバーに書かれているが、その言葉を読んだ時に涙が出た。
私たち大人はすべて次の世代に子どもたちに良質な文化を残すことを使命としなくてなならないのではないだろうか。
瀬田貞二さんからもらった命のバトンを縁のある子どもたちに渡していきたいそんな気持ちになった。
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中学生に何か一冊をと言われたら
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投稿日:2017/08/25 |
一度読んだことがあるのに、また読みたくなる本がある。『あと少し、もう少し』が私にとってその本である。
息子が中一の時に一緒に読んでから、今年で四年目だ。今年の新潮文庫の百冊にも選ばれていて、p355の「ちぎれそうな身体だって、おれの走りをするんだ。」が紹介されていた。
私が一行を選ぶとしたらと、また読み返し、p7「中学でやることに必要なのは能力じゃない。」に付箋。
p213「言ってはいけない言葉ってある。」に付箋。p231「本当の自分がなんなのかはわからない。」にも。p283「えらくなんてならなくていい。」にも。
他にもべたべた貼りだして、決まらない。私が気になった文って、母親目線だろうか?と思った。
駅伝の走者6人のひたむきな思い・葛藤・悩みにそれぞれ共感して、読みながらうなずき、応援したくなる。
とにかく気になる一行が目白押し。
そして確信した。中学生に何か一冊をと言われたら、私はこの本を絶対に薦めたい。
この本に出てくる六人がたまらなく好きで愛おしいんだと気づいた四年目の夏だった。
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顔の見える仕事
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投稿日:2017/08/07 |
いちご農園に来た園児たちがいちごのおいしさに笑顔になる場面がある。
その時の主人公の気持ちがこんな風に語られている。「人には他人に認められたいという欲求がある。おそらくそれがすべての原動力だ」
この箇所を読んだ時に確かにと思った。自分の仕事がどんな風に評価され、人から喜ばれているのか?それを知る機会はあまり多くはない。それだけに、直接素直な気持ちが伝わってくる場面に出くわした場合の感慨はひとしおだと思う。
父が倒れ、やむなく苺栽培に関わることになった主人公の右往左往ぶりから見えた家族のあり方??日本の農業の行方は?仕事とは?
主人公の抱える問題のすべてが当てはまらなくても、自分に引き寄せて考えられる問題も多いように思った。
結末になるはど。どんな時にも突破口は見つかるんだという勇気がもらえた気がした。
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本の命
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投稿日:2017/08/06 |
13歳の瑠璃が出会った不思議なルリユールの工房。「ルリユールの技は、儚い命しか持たないはずの本を、読み手と共に生きていけるように作り直すための技術」という言葉が心に残りました。
本を修復するお話がいくつか出てきますが、落丁した本のページを同じタイトルの他の本から移植する様は、さながら外科手術を施すようなもので、確かな技術があってこそなのだろうと。
そうまでして残しておきたい本には、それ相応の思い出が詰まっていて、時に切なく、時に心温まる思いがしました。
絵本の『ルリユールおじさん』をもう一度読み返したくなりました。
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思いを口に出してごらん
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投稿日:2017/07/30 |
課題図書に選定される前に、昨年のおすすめとして勧められ読み、夏休みになりまた読んでみた。
最後、読みながら涙してしまった。
震災後、子どもたちが失ったもの、それは率直に話し合うということだった。
同級生にもどこの出身であるかが気軽に聞けない。それを聞くことで、震災の被害の度合い・苦しみ・悲しみの度合いを推し量ってしまうことになるから。
フラダンス部に突然勧誘されてしまった穣の戸惑いから始まるこの話、登場人物の設定が絶妙で、読んでいると所々クスっとする場面もあり、引き込まれる。
言葉は時に人を傷つけることがある。でも口をつぐんでいて何も始まらない。思いを口に出してごらん。その思いを受け止めたいと思っている仲間がきっと見つかるよ。
そんなことを感想として思った。
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お誕生日絵本の新定番
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投稿日:2017/07/27 |
読みながら、まどみちおさんの「おなかの大きい小母さん」という詩を思い出しました。
子どもの誕生を自然界が優しく見守りながり妊婦さんに優しくエールを贈る詩です。
この絵本は虫や動物たちの一歳の誕生日を祝う本ですが、その背景に「大きくなってよかったね」「生まれてきてよかったね」という生命に対する優しい肯定感があるように思うのです。
生きとし生けるものへの優しいまなざしがまどさんとの共通点のように感じました。
ページをめくるたびに、動物たちがどんなプレゼントをもらうのかというわくわく感カもあります。
絵もとてもきれいで美しく、りすのしっぽの毛なみは生きているものさながら、さわってそのふかふかさを確かめてみたいような。
うさぎのちゃっかりしたところに子どもらしさを感じました。
私の中では、お誕生日絵本の新定番になりそうです。
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なんて贅沢な
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投稿日:2017/07/22 |
あまり予備知識もないまま絵本と思い予約して
手に取ったら児童書なのに、幼年童話でもないのに
挿絵がふんだん。各ページあるふんだんさになんて贅沢なと思わずうなってしまいました。
思いおこせば、テレビで見てその後岩波少年文庫を揃えたもののローラが小さな頃の作品は読んでいなかったことに今更ですが気づきました。
生活はすべて自給自足、クマは出てくるし生活は危険と隣合わせ、でも生活自体はどこかのんびりとした時間が流れていて、家族が力を合わせて生きている姿は、私たちが今便利になった生活の中で失ったものもある。
小さなローラが記憶に残していた情景や人々の姿、生活の営みに至るまでがつぶさに感じられ、挿絵と相まって、100年以上前のアメリカがとても身近に感じられました。
とくに、ミツバチの蜜をとってくるところや、メープルシロップを作るところ、とてもおいしそうでした。
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