ウケルお話だけど
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投稿日:2009/03/18 |
頼み事をしたらちゃんと助けてくれる神様。こんな神様いたらうれしいな。
でも、なんでしゃもじなの?
おならの出るしゃもじ、おならの止まるしゃもじ。若者はこれを使って幸せに…。
でも、これを使って長者さま娘をお嫁さんにするなんて…。ひょっとして、いけない事じゃない?
長者さまも、おならを止めてくれた者にはむすめさんをお嫁さんにあげるなんて…。お嫁さんの気持ちはどこ?子どもの気持ちを考えなければ。
これで、しあわせになって、めでたし、めでたし…。これって良いの?
ぶつぶつ言ってたら、「そんなこと考えてたら、昔話は読めないよ」と奥さんの一言。
ごもっともです。
物心ついた子ども達!神様に助けてもらっても、悪いこと考えちゃだめよ。
子どもたちに受けそうな絵本だけど、軽く受け狙いで行きましょう。
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耳が聞こえないって
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投稿日:2009/03/18 |
私の子どもの小学校は、聴覚特別支援学校の児童との交流があります。
私の知っている人にも耳の不自由な人がいます。
息子と二人で手話の講習会に参加しました。
私には身につかないけれど、息子は多少は会話ができるようです。
ただ、その子がどの様な生活をしているのかについて、良くは知りません。
この絵本を読んで、多少は耳の不自由な子の感覚について学ぶ事ができました。
そして、何より痛感するのは、障害児は、耳が不自由だからと言って内にこもらず、バイタリティをもっているということです。私たちが思うほど不自由ではないかも知れないのかも知れません。
エネルギーはあるのに、言いたいことが伝わらない歯がゆさもある香も知れません。
でも、彼たちの方が、自然でのびのびしているかも知れません。
この本は、理解とコミュニケーションの大切さを考えさせてくれる絵本です。
言葉で語ることより体で表現すること。自分たちに難しいことを、彼らはさらりとやっています。
読み聞かせには不向きかもしれませんが、親子で感じること。
とても重要なことだと思いました。
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おとうさんのすごさ、こどものやさしさ
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投稿日:2009/03/18 |
父子家庭ってなんだろう。
息子は、この絵本に出てくるお母さんと、父子の星空観察が結びつかなかったようです。
父子家庭なのに、この絵本は明るいのです。
お父さんのすごさだと思いました。
でも、子どもは昔のお母さんに会いたい。さりげなくお母さんへの思いが語られているのに、子どもはあっけらかんと宿題に夢を書きます。
これはお父さんには解らないかも知れません。
これが子どものやさしさです。
読み聞かせをして、息子には今ひとつこの話の深さが伝わりませんでした。
あまり解説するのではなく、感じてもらいたい絵本です。
やさしさいっぱいの本だと思いました。
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楽しい「ないしょ」で明るくなれる
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投稿日:2009/03/15 |
ごく普通な女の子ののぞみちゃん。いろいろ「ないしょ」があるから、読んでいるとのぞみちゃんに親しみがわいてきます。
ページを開くたびに、いろいろな「ないしょ」が語られます。お父さん、お母さんも等身大で登場して、親近感が沸いてきます。
あんなこと、こんなこと、いろいろあるから楽しい。登場する「ないしょ」が、よくありそうで許せることばかり。あっけらかんとしているから暗くならない。
私も自分の幼い頃を思い出して、今では笑える「ないしょ」がいっぱい。
こんな家庭なら、一人で閉じ込めてしまって苦しむ「内緒」は生まれないかも。
親子で楽しみました
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大変だねー
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投稿日:2009/03/07 |
この絵本を読み終わって、
息子は「大変だねー」と言った。
奥さんも「大変だよねー」と言った。
二人の言う「大変」の意味は多分違う。
あてにされるのも大変、与え続けるのも大変。
私自身も「本当に大変だー」と思う。これじゃあ身が持たない。
木と子どもの話です。子どもは求め続けながら老いていく。木は与え続けながら老いていく。
モノクロームでシンプルな絵本なだけに、言葉がストレートに響いてくる。
多分、親は疑問も持たずに与え続けるのです。(親ってそうなの?)
子どもは与え続けられて当たり前と思うのです。(本当ですか?)
この本を読んで思ったことは、子どもに対して、「少しは木に感謝しろよ」ということと、「木だってこれじゃ奴隷じゃないか」ということでした。
子どもが成長した時に、木も少しは拒絶しなければ駄目だよ。だって、子どもはありがたく思ってないもん。
シンプルなだけに、考えることが一杯詰まっている絵本です。
特に一人っ子の家庭に向いている本かも。
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世界一大切な僕の村
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投稿日:2009/03/04 |
日本人作家の作品なのに、大陸的というのかアジア的というのか、戦争を背景にしていながら、のどかな絵本だと思った。
風習が違うからだろうか?牧歌的な生活の中に、戦争が見え隠れしているのだけれど、日本的な心情世界ではなく、のびやかに生活が描かれている。日本と全く違う異文化。
お兄さんが戦争に行って、幼いヤモに、市場での商売の手伝いの役が回ってきた。ヤモにとっては新鮮で感動的な一日。アフガニスタンの日常を知らない自分にとって、どうしても観光気分になってしまうのだけど、アフガニスタンの生活を自然体で伝えてくれて…。
「村は せんそうで はかいされ、いまは もう ありません。」のエンディング。膨らんできた観光気分が、いきなり崩壊するような仕立てになっていた。
それから振り返ると、絵本の中にさりげなく戦争が表現されているのだった。
小林豊さんはすごいと思いました。普通ならば、戦争とその悲惨さが前面に出てきて心に訴えるのでしょうが、その逆です。最後の一言のために絵本のストーリー全てがあると思いました。それを日本人が伝えている。
自分は、アフガニスタンで現在も続いている悲惨さを知ってはいるけれど、どんな国だったかは知りません。単純に戦争は知っているけれど、その国を知らないみたいな。
絵本を読んだ後、あとがきの《もっとパグマン村のことを知りたいひとへ》も読み聞かせの中に加えました。息子もしっかり聞いていました。この本が書かれた15年後も決して平和な国ではありません。
自分が説明できない国のことは、子どもと一緒に学ばなければいけないと思いました。
自分が大切にしていた村、自分の生活が破壊されなくなってしまったら、自分はどうするのだろう。そのことも親子で学ばなければいけないと思いました。
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素晴らしい叙情詩
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投稿日:2009/03/03 |
初めてみみずく探しに連れて行ってもらえた心の震え。お父さんに対する無条件の信頼。大自然に対するとても純粋な受容力。少女のとても繊細で無垢な心が、透明感のある詩に溢れています。
詩の中に、親子の会話、心のときめき、みみずくとであったときの感動が、盛り込まれていて、物語以上に饒舌な物語だと思います。
お父さんの言葉、心が伝わってきます。
この少女の一生の宝物になるような話だと感じました。
私は、子どもにこのような宝物を私損ねたかもしれない。
読み聞かせが終わったあと、心地よい余韻に浸ることができました。
詩と絵のコラボレーションが素晴らしく、読んでいてウットリしてしまう絵本です。
説明などは不要な、感じる絵本だと思います。
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笑い声がポイントかな?
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投稿日:2009/03/02 |
かっちゃんが習いたての「いろはにほへと」を繰り返し口にしながら歩いていると、侍にぶつかってしまった。
それから、「いろはにほへと」がお題目のように生き生きとしてくる。最後は、「いろはにほへと」が国を救うというスケールの大きさです。
リズミカルで、ユーモアがあって、絵が面白い。
良い本を見つけたと、読み聞かせに望んだが、読んでいて苦戦しました。
笑う場面がたびたび出てきて、リズムを持たせる重要なポイントなのに、うまく笑えない。口先だけで「わっはっは」とやっても、面白さがイマイチ子ども達に届かない。
楽しそうに笑わなければ駄目ですよね。
私の次にお母さんが「わらっちゃった」の読み聞かせをした。笑い声が楽しそうで、子ども達が惹き付けられているのが良く判った。
絵本の読み聞かせには、笑い方の練習が必要?
本の内容はとても良いと思うので、練習してからまたチャレンジしたいと思いました。
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絵本は教科書
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投稿日:2009/02/22 |
読み聞かせをしていて、絵本は教科書だと実感します。絵本はいろいろなことを教えてくれる。読み聞かせをする自分にとっても同様です。もっと早く読み聞かせを始めていれば、息子の成長にもっと向き合えたのに…。
この、「おとなりさん」はさしあたってコミュニケーションの初級教科書です。
一人暮らしに物足りなくなって、おとなりが気になるにわとりさん。引っ越してきたのはふくろうさん。どうにかしてお知り合いになりたい。生活時間の違う二人が、あれこれして見つけた方法は伝言板。めでたし、めでたし。
でも、このおじさんはもう少し意地悪です。
おとなりが気になるにわとりさん。どうしてあきらめなかったのかな?
となりにどんな人が住んでいるか、知らない人って多くない? 大人って、そんなところがある。伝言板があったら、本当は仲良くできるのかもしれないのに。
となりどうしのやりとりが、ケータイだったりすること多くない? やっぱり、顔を合わせることが大事だったりするんじゃないかな?
にわとりさんは、ふくろうさんにサングラスを贈ります。やっぱり会いたいからです。
子どもに語りながら、学ばなければいけないのは大人のほうかもしれませんね。
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男どうし
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投稿日:2009/02/19 |
映画のような絵本である。言葉少なでありながら、映画のシーンのように心にしみこんでくる。
かかしと老人と若者。この絵本の良さは、男どうしの心のふれあいだと思う。
老人が顔のないかかしを作った。少し不気味である。一人暮らしの老人は、かかしに語りかけながら、顔を作り、靴や軍手を与え、服を着せ、かかしを自分の家族のように作り上げていく。家族に先立たれ一人ぼっちの老人は、かかしを相手に、実は自分と対話しているのである。
若者が現れる。老人の仕事を一つ一つ手伝い始める。若者も家族を失った一人者である。
老人の注文に一つ一つ応える若者に、老人は心を許し、かかしに着させたものをひとつずつ若者に与えていく。老人は一人ぼっちではなくなった。
老人は若者と、言葉少なに話ながら実に自分の思いを伝えていると思った。ハーモニカのメロディを通しての心の通い合いも素晴らしい。最後のシーンで、老人が若者に「チェッカーゲームでもどうだい」というところは、絶妙である。
絵本としては、言葉少なで地味かもしれない。
ただ、饒舌で説明口調の絵本より、心に響いてくるのである。
息子と、一緒に感じたい絵本である。
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