全94件中 51 〜 60件目 | 最初のページ 前の10件 4 5 6 7 8 ... 次の10件 最後のページ |
みつからない探し物
|
投稿日:2012/11/18 |
外に雪がある冬の日に読みたい一冊…
ともだちの誕生日にりんごをプレゼントしようと思った
うさぎのぴょんぴょんだが、ざるに入れておいたはずの
りんごが見当たらない…しかし、そこからりんごを
移し換えた場所を次々思い出していく…
かめの中?戸棚?ポットの中?…そして最後に
思い出した場所に行った時、りんごは
もう取り返しのつかないことに気づくが…
ホッとする結末が待っている…
「ぐりとぐら」でおなじみの絵に親しみと安心感があり、
楽しく読むことができる。
一日の行動を順番に思い出していける子うさぎが
うらやましく思えるけれど、それはまた別な話…
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
子どもに良かれと思う親心…
|
投稿日:2012/11/15 |
昔…日本全体が貧しかったころのハレーすい星騒動に
取材した話…
地球に近づく天体の影響で5分間だけ空気がなくなる…
という情報が山間の村に伝わった…
噂に翻弄される人々、覚悟を決め動じない多くの庶民…
その中でお金にモノを言わせて我が子だけは
助けたいと品薄で高価な自転車チューブを
背負わせる地主の姿は今を生きる人々の心情とリンクする…
理屈と権威で周囲を納得させようとする校長は
現代の専門家と称する学者のようだ…
二俣英五郎のちょっととぼけたようなそれでいて
人間の表情を的確にとらえた絵がこの作品に不思議な
リアリティを与えている…
現在の情報過多状態の中で、情報の本質を見抜く知恵と
どこかキッパリと切り捨てる潔さを持つため、
この本を大人が読むことは大いに意味があると思う
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
ピンポーン…の合唱
|
投稿日:2012/05/24 |
ハッチンスの絵本はどれも気がきいていて楽しめる。
おかあさんが焼いてくれた12個のクッキー…
二人兄弟が分け合ってたべようとすると
チャイムが ピンポーン…
友だちが二人…4人で3枚づつ食べようとすると
また ピンポーン…
続いて ピンポーン…
さらに ピンポーン…
新しいお客がくるたびに分け前は減り…
とうとう一人一枚になった…
そこへ ピンポーン…
子どもたちにピンポーン…といわせてから
ページをめくると新しい来客の姿…のパターンで
楽しむのも盛り上がる
友だちが様々な人種なのも出版当時は新鮮だった…
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
湯気の魔法…
|
投稿日:2012/05/23 |
子どもにとっておふろは大切な遊び場だ…
大きなカバの体を洗っている男の子の表紙から
一枚めくった見開きは黄色系の暖色とホワホワの湯気…
この湯気が魔法のスクリーンとなり、ごく普通の家庭の
おふろはいつの間にかワクワクする大浴場に…
カメ、ペンギンにはじまりとうとうクジラまでが顔を出す…
林明子の親しみやすく、しっかりとした絵を楽しむ
絵本といえるだろう…
読み聞かせの時はテキストの細部にとらわれないで
絵の流れを大切にしたい…
孫たちとこの本を読んだ後のお風呂はちょっと大変なのだが、
それはまた別な話…
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
ワイルド全開…
|
投稿日:2012/05/23 |
ごっこ遊びは当人には至極リアルな世界なのだ…
大暴れして子ども部屋に謹慎を命じられたマックス坊や…
部屋はみるみるジャングル状態になり、そこからさらに
ヨットで怪獣の島へ…
そこで王さまになり、楽しく過ごすのだが、
やがて里ごころがついて…
そして最後のほっとする結末…
読み聞かせの勝負どころは中ほどの見開き3ページ…
そこは文字なしだから画面を見ながら会話で楽しみたい…
ちょっと屈折した大人びた表情のマックス君が
すこし気になるのだが、それはまた別な話…
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
焼き立てのパンが食べたくなる…
|
投稿日:2012/05/02 |
「かこさとしおはなしのえほん」シリーズ(全10巻)の中でも
特に気に入っている1冊。
カラスの町のパン屋さん夫婦と4羽の子どもたちが考えた
素敵におもしろいパンが大評判…
文章はテンポが良く、カラスたちの会話も生き生きとしているから
読み聞かせにぴったり。
とはいっても無理にそのまま読まなくても大丈夫…
子どもと一緒に新しいパンを考えたり、絵を見ながらあれこれ
脱線するのも楽しい…
素朴な水彩画で圧倒的にたくさん描かれたカラスたちや
色々な形のパンたち…かこさとしの絵本はどれも子どもが喜び、楽しむ視点がある。
それがすばらしい
作者の理系キャリアから生まれた知識絵本もまたいいのだが、
それはまた別な話…
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
バーバパパはおばけじゃない?
|
投稿日:2012/05/02 |
土の中から突然生まれた不思議なバーバパパがフランソワ一家と
暮らすようになるまでのエピソード…
大きな体を持て余していたけれど、自分の姿を変えることが
できると気がついてからの階段になったり檻になったりの大活躍は
展開に無理がなくシャレている。
体を自由に変形する特技は粘土細工を見ているようで、子どもたちは
イマジネーションを大いに刺激されて楽しめると思う。
バーバパパは不思議な生き物ではあるけれど、オバケのQ太郎と
違って化けるわけではない。
特徴のある顔と手はいつもそのままなのだからおばけじゃないと
思うのはへそ曲がりだろうか…
フランス語のバーバパパには<綿菓子>という意味があるそうだ。
なるほどと納得できる。でもそれはまた別な話…
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
ダメといわれてもつい…
|
投稿日:2012/05/01 |
ゆったりした気持ちで読みたい1冊…
川辺の家に住むガンピーさんが手漕ぎの舟で出かけていくと
同乗希望者が続出…子どもたち うさぎ ねこ いぬ ぶた
ひつじ にわとり うし やぎ…それぞれガンピーさんから
やってはいけないことを言い渡されて乗せてもらうが…
結局禁止事項を次々やってしまうのでとうとう船は転覆…
でも、最後にはお楽しみも…
見開きの左ページに舟の様子がモノクロで、右ページに
次に乗り込む動物が大きくカラーで描かれてストーリーが
展開していく。線のタッチを生かしたソフトな絵だ。
乗り物に動物が次々乗ってくる絵本は続編の『ガンピーさんのドライブ』
以外にもあるけれど、それはまた別な話…
|
参考になりました。 |
|
2人
|
|
|
いつでもいけるテーマパーク
|
投稿日:2012/04/28 |
絵本作家が心象風景を描いた画集ともいえる文字なし絵本。
昔話、名画、だまし絵の要素などを盛り込んでいる。
遊び心がいっぱい…昔のようでもあり、今のようでもあり…
こうあった欲しいと考える作者のユートピアにも思える。
ここに広がっているのはありそうでどこにもない非日常の世界で
町並みを見ているとまるでテーマパークのようだ。
でもそれは手元に置けば読者はいつでもいける場所なのだ…
35年前に出版された時、ぼくはすでに大人だったけれども、
幼児期に出会っていればきっと違った発見を楽しめたに違いない。
絵はどのページも俯瞰で細かく描かれている。
ごく淡い彩色が想像を妨げないのがうれしい。
ところで…夕焼けの中旅人が歩いて姿を消していく最終シーンで
乗り捨てられたままの馬がどうなるかずっと気になっているのだが…
それはまた別な話…
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
悪役をこっぱみじんのおもしろさ
|
投稿日:2012/04/26 |
おそろしいトロルが待ち受ける谷川の橋を元気に渡っていくヤギたち。
いかにも昔話らしい3回の繰り返しで満足できる結末が待っている。
普通読み聞かせするときはあまり声色を使うと残念な結末になることが多い。
でもこの絵本は3段階でだんだん大きなヤギが登場するのに合わせて
セリフや橋のゆれる擬音を意識的に変えた方が楽しめる。
(せめて声量だけでも変えるとよい)
ヤギの表情がそれぞれ性格までわかるほど描き分けられており、
一見地味な色づかいも効果的だ。
ところで…<がらがらどん>の<がらがら>は何のことか?
ずーっと気になっているのだが、それはまた、別な話…
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
全94件中 51 〜 60件目 | 最初のページ 前の10件 4 5 6 7 8 ... 次の10件 最後のページ |