![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
父の命を奪った、巨大な魚を追うため漁師になった青年が、海の中で見たものは - - - 。 海のもつ豊かさを、感動的に描いた作品。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
幼い時に海に潜ったまま命を絶った太一の父。
太一が一人前の漁師になったとき
父の死の原因であったであろう巨大なクエに出くわします。
書いてはありませんが
父の敵(かたき)と思う心があったのだと感じられますが
太一は クエを仕留めることをしなかったのです。
きっと 魚をこんな気持ちで獲るのは間違っている
…太一の心の中に そんな気付きがあったのだと想像しました。
海を自在に泳ぎまわる魚たちも
その魚を獲ることで暮らしを立てている漁師たちも
海に生き 海に生かされている同じ命なのだと感じられるお話でした。
絵は 伊勢英子さん。
ありのままに描かれたという印象の
いろんな表情の海の絵にとても心ひかれました。 (西の魔女さん 30代・ママ 女の子15歳、男の子11歳)
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