![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
とある国。 王様は、先祖代々より伝わる立派な大砲をひとつ、持っていました。 王様は自慢の大砲を撃ってみたくてたまりませんでしたが、平和な王国にその機会はおとずれません。
ある日、キツネが王様の大好物を食べてしまっているという知らせを受けて、これさいわいと大砲を運び出しました。
ドカン!
大砲を撃って見事、キツネを追い払った王様。 念願が叶ってホクホクです。
ところがなんと、追い払ったキツネたちが、王様のものよりも大きな大砲を持って現れたではありませんか! 大慌てで逃げ出す王様と家来たち。 負けてはいられないと、さっそくキツネたちのものよりも大きな大砲を造らせます。 しかし、キツネたちはそれよりも、もっと大きな大砲を持ってきて、王様も対抗してさらに巨大な大砲を造らせて――
「大事なのは、大きいことだけではない!」
そう気づいた王様とキツネとの大砲比べは、思いもよらない方向に転がっていきます。
予想外の展開と爆笑必至のオチがみどころ! ケタはずれに巨大化していく大砲や、王様たちのおおげさでにぎやかなリアクションがおかしくて、きっと何度も笑ってしまうはず。
さあ、大砲比べの勝利はどちらの手に!? そして、キツネとの大砲比べにより王様が手に入れたものとは?
親子できっと笑って楽しめる絵本です!
(堀井拓馬 小説家)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
王様は川で魚をとっていた狐を、大砲をうって追い払いました。 ところが狐はもっと大きな大砲をもってきました。こうして王様と狐の大砲くらべはエスカレートしていきますが……。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
面白かった!
大人の私も楽しめました。
お気に入りの立派な大砲を、撃ちたくて撃ちたくて仕方のない王様。
悪さをしたキツネを前に、ここぞとばかりに大砲を撃ち上げます。
けれど、キツネはもっと大きな大砲を持ってきて・・・
王様は急遽もっともっと大きな大砲を作らせます。
川を挟んで、どんな大砲を持っているかの見せ合い。
ついには、見た目の派手さ、形の面白さ、持ち運ぶための軽さという分けの分からない競い合いに。
キツネに翻弄された王様。
最後、王様は作ってしまったへんてこりんな大砲を半分に割って、お風呂に入ったというのがまたまた笑えます!
裏表紙には王様とキツネが仲良くお風呂に入っている絵が!
それを見た息子が「仲良くなって良かったね。」と言っていました。
私も、キツネとの争いのおかげで、王様が大砲を撃ちたいなんて思わなくなったことに、結果として良かったと思いました。
無意味な争いは滑稽でしかないこと。
そのことがとてもシンプルに描かれていて、とても面白い絵本でした☆
5歳頃〜大人にオススメします。
(ゆっくり読んで、ちょうど5分でした。) (カトリーヌみどりんさん 30代・ママ 男の子7歳、男の子3歳)
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