新刊
世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

もりのおくのおちゃかいへ」 その他の方の声

もりのおくのおちゃかいへ 作:みやこし あきこ
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:2010年11月
ISBN:9784033319100
評価スコア 4.66
評価ランキング 3,028
みんなの声 総数 96
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  • 想像力が広がるお話

    なぜでしょう。

    涙が出ました。

    ものすごい大冒険じゃないのに、
    ものすごい悲劇でも、ものすごい喜劇でもないのに、

    温かくて、温かくて、優しくて、
    じんわりと胸が詰まって、鼻の奥が痛くなりました。

    少ない色が、見るものの集中を誘うのか、
    主人公の気持ちを引き立てているようです。

    そしてたくさんのカットケーキのページ。
    あれは絶対、子供が大好きなページになりますね。

    それと、このお話はきっと、その後の想像も楽しいのです。

    動物たちはどこへ行ったんだろうね。

    帰り道も、そっと見送ってくれたかもね。

    いやいや、もうすっかり忘れて、
    仲間たちでお祭りのように盛り上がっているかもね。

    つぶれちゃったケーキはどうなったのかな?
    みんなで笑いながら食べたかな?

    そしてまた迷子を招いて、送り届けてあげたりするんだろうね。



    白い文字が、ちょっと読みにくいところもあったので、
    読み聞かせの時は、
    予習してから、ゆっくり読んであげてください。

    難しいお話ではないので、幼い子にも向きますし、
    作文がかけるくらい大きくなったら、
    続きを書かせてみたりするのも面白いですよね。

    ストーリーに決め付けのない、いい本だと思います。

    投稿日:2010/12/28

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    2
  • クリスマスの新しい定番

    名作と呼ばれる絵本は、もう何年も以前に
    書かれたものだということがほとんどですが、
    『もりのおくの おちゃかいへ』という新しい絵本には
    これから‘名作’と呼ばれるようになるんじゃないか
    というわくわく感が随所にただよっています。

    絵本の主人公・キッコちゃんのように、
    大切な届け物を台無しにしてしまうようなできごとは
    誰しも一度や二度は経験していることだと思います。

    どうしても自分を責めてしまう。
    ひとりでは立ち直れないことだってあるでしょう。

    そんなとき、自分ひとりで抱えこまないで、
    自分以外の周囲に目を向けることがいかにたいせつか、
    そういうことを思い出させてくれる、そんな物語。

    雪景色の凛とした冷たさが物語の温かさを引き立てています。

    クリスマス・シーズンに書店に並ぶ絵本の
    新しい定番になったりするんじゃないか、
    そしてキッコちゃんは可愛いので
    他の絵本にも再登場して欲しいな、

    ・・とひそかに期待しています。

    投稿日:2011/01/05

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    1
  • 冬の日の不思議な出会い

    まず、表紙に惹かれました。
    モノクロの絵は冬のしんとした空気を感じさせ、キッコちゃんの帽子や
    スカート、手袋の赤、ケーキの色などとても効果的でぐいぐいと話の中にひきこまれます。
    キッコちゃんの不思議な世界でのすてきな体験に、こどもはそこに自分がいるように、どきどき、わくわくするはず。
    いっせいにキッコちゃんを見る動物達がリアルで、「おぉっ!」と思いましたが、これだから 話も生きてくるのでは?
    子供といっしょに最後は「ほっ」としてください。

    投稿日:2010/12/23

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    1
  • 私も招待されたいです

    • 風の秋桜さん
    • 40代
    • その他の方
    • 埼玉県
    • 男の子、男の子

    みやこしさんのデッサン風のモノクロ絵に、キッコちゃんと一部にだけに色を差し込むことでとても印象深くなってます

    帽子をとった、くまさんの姿やみんなが見つめるシーンののイラストは作者の絵の上手さを感じ取ることが出来ます
    なかでも私の一番のお気に入りは、森の木の実や果物がぎっしりつまったケーキの場面です
    「あ〜わたしもお茶会に招待されたい!」と本気で思ってしまうほどでした
    何度か読み返していくうちに、キッコちゃんは紛れ込んだのではなくて、やっぱりちゃんと招待されたんだとわかりました

    カバーのはお父さんを追いかけて行くところのはずですが、木の陰に森の動物たちがちゃんと見守ってますでしょ・・・・

    これからの寒い寒い冬の日に心がポカポカ暖かくなるお話でした

    投稿日:2010/12/22

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    1
  • そこに入って自在に遊べる絵の世界

    • のみちさん
    • 40代
    • その他の方
    • 静岡県

    抑えた色目と線が読者に何も押しつけてきません。
    けれども、立体感、重量感、質感、遠近感にリアリティがあり、
    ふと気づくと、雪を踏みしめ、宙を舞って、
    各場面に立ち会っている自分がいました。

    「森の奥へ入っていく」そして「雪道で迷う」というのは、
    日常を離れて無意識の域へ分け入っていくことを思わせます。
    そうして、意識の奥の森へ迷い込むと、
    逆光を受けて暗い色調の、屋内の情景に出会います。
    幻想的でありながら、記憶のはざまに置き忘れた遠い日に
    再会したようななつかしさが漂っています。
    視点は非日常的な高さに上下し、
    いつしか「常識」のめがねをはずされ、言語以前に戻った目に
    異界の住人たちが圧倒的な存在感で迫ってきます。
    そうそう、子どものころ、
    動物たちは自分と同じか、それ以上の大きさに感じたし、
    初めはちょっとこわくても、言葉なしに友達になれる存在だった、
    なんてことを思い出しました。
    ストーリーはまさにその感覚をなぞるように進み、
    戸惑っていた主人公は他者の思いやりにふれ、
    やがて、温かいものに背を押されて現実の生活に戻ってきます。
    卓越した画力で、作者はそんな物語世界を創造し、
    「どうぞご自由にお楽しみください」と差し出してくれます。

    以下は個人的な好みの話です。
    熊の紳士を鹿の夫人が出迎えるページで、
    そのしっとりとした叙情にためいきが出ます。
    また、おばあちゃんの家近くに山を降りてきたページでは、
    傾斜する地形にいる登場人物たちを斜め上から見下ろす構図が
    くらくらするくらい新鮮です。
    そして、主人公の女の子の服装、お屋敷、調度品などが
    さりげなくおしゃれで楽しくなります。
    作家ご本人がお好きだというオールズバーグに
    確かに画風が似ていますが、
    みやこしさんの絵には彼女独特の繊細な詩情があり、
    乙女心(実年齢関係なく…)をくすぐります。
    原画はおそらくきめの粗い紙に描かれているのでしょう。
    絵本にもそれに近い質の紙が使われていたら
    木炭画らしさがもっと感じられたのだろうなぁと、
    つい、ページをなでてしまいながら思いました。

    投稿日:2010/12/15

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    1
  • 冬の森の中、キーンとする寒さの中にも暖かさが感じられる絵本です。お父さんが忘れていったケーキをおばあちゃんの家まで届けることになったキッコちゃんが森の中で体験する不思議な世界。白黒の色使いでとても効果的に表現されています。おとうさんだと思って追いかけていった所が森の動物達のお茶会会場。キッコちゃんを見つめる動物たちの真っ直ぐな目線。一瞬ドキッとしますがすぐ動物たちの暖かい歓迎の言葉に変わります。動物たちのどこまでもやさしい気持ちに冬の季節なのにほんわかうれしくなります。そして、動物たちとキッコちゃんのおばあちゃんの家までの行進。そんな場面に私もこっそり出会ってみたいなあ。

    投稿日:2010/12/11

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    1
  • 少し怖いけど美味しそう

    • みいのさん
    • 60代
    • その他の方
    • 東京都

    外国のお話のような感じがあり、赤ずきんちゃんを思い出しました。
    モノクロの絵やお茶会というフレーズは、大人っぽい雰囲気です。
    たくさんの動物たちの目が、一斉にこちらを注目する場面で、ドキッとしました。
    小さいお子さんは怖くないでしょうか?
    でも最後の美味しそうなケーキは、食べてみたいですね。

    投稿日:2020/01/23

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  • 森のともだち

    お父さんの忘れ物を届けるために、一人雪のなかを追いかける女の子。
    するといきなり動物たちのパーティに参加することになります。

    ファンタジーとリアルの境目がないタイプのお話です。
    子どもたちは、すべて現実と思うかな?

    途中に出てくるケーキが、とてもおいしそうです。

    投稿日:2017/10/24

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  • 世界観

    白黒をベースにしたシンプルさだからこそ、
    あたたかさや幻想的な雰囲気や不思議な感覚は独特の世界観で、
    すっと引き込まれました。
    なんだかふわっとしたものが残り、ほんとにこの先もずっと見ていたい絵本でした。

    投稿日:2011/01/06

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  • 白と黒の濃淡で描かれた中に、髪とスカートが彩色された女の子。
    すでに何かが始まる予感がします。

    まず置き忘れられたケーキを発見して、あ!
    おつかいに行くことになって、ドキドキ。
    森に響く自分の足音に、わくわく。
    ケーキをつぶしてしまって、!
    森の家に集まる動物達をみつけて、え!
    (窓越しのキッコちゃんの顔ったら。)
    動物の子に手を引っ張られて、えーっ。
    みんなに見つめられて、はっ。
    迎えてくれた言葉に、ほっ。
    次々に飛んでくる質問に、どぎまぎ。
    つぶれたケーキをを思い出して、あぁ……。
    分けてくれたケーキに、ありがとう。
    (ほんとにおいしそう。色が活きてます。)
    動物たちと一緒に、わいわい。
    おばあちゃんたちの笑顔に、にっこり。

    子供のころのお使いのどきどきを、懐かしく思い出しながら読みました。こんな寄り道なら、いまでもしてみたいくらいです。

    投稿日:2011/01/06

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