いかにも安易なウルトラマン活劇のようですが、
実は深い余韻の、まさしく、みやにしたつやワールドでした。
表紙の怪獣がドラフラ星人。
小さなトンボに似た容姿だった頃、一人の少年に、「もう だいじょうぶだよ」と
助けられたドラフラ星人ですが、
恩返しのために再び地球に現れたものの、言葉が通じないために、悪者扱いされてしまいます。
でも、その誠実な姿に、人々は真意を知るのです。
「やさしい心、人を思いやる愛する心」という表現が心にストンときます。
「正義の味方」の見分け方も、そっと教えてくれているのですね。
みやにしたつや作品、見かけで判断してはもったいないです。
作品の深い余韻に、毎回驚かされます。