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島ひきおにとケンムン」 みんなの声

島ひきおにとケンムン 作:山下 明生
絵:梶山 俊夫
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:1986年07月30日
ISBN:9784033304601
評価スコア 4.36
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みんなの声 総数 13
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  • 哀しいお話

    一人ぼっちだった島ひきおにが出会ったケンムン。
    姿形は違えど、二人とも異形のもので、仲間といえるものがいない。
    お互いの存在を認め合い、仲良くしていたのに・・・

    何とも哀しいラスト。

    ハッピーエンドにならないお話は、子供向けには珍しいですが、子供にもきっと何か感じ取れるものがあると思います。
    自分がどこに感情移入出来るかで、感じるものは違うかもしれません。
    けれどどの立場にたっても、きっと得るものがある、そんなお話だと思いました。

    投稿日:2020/05/16

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  • かわいそうな二人

    人恋しい島ひきおにとガジュマルの精のケンムンの不思議な友情物語です。
    ケンムンの生い立ちには賛同できないところもありますが、自然とともにいるケンムンが自然破壊によって消滅してしまうことには哀れを感じます。
    ケンムンがいなくなった後、ガジュマルの木を抱えて海をさまようおにですが、おにも行き場を失ってしまったようで、可愛そうに思いました。

    投稿日:2017/09/08

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  • ガジュマルの木

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子20歳、男の子18歳

    『島ひきおに』の続編です。
    その容姿ゆえ嫌われ者のおには、住みかの島を引っ張りながら
    友だち探しの放浪をまだしているのです。
    そしてたどり着いたある島で、ケンムンという化け物と出会うのです。
    大きなガジュマルの木の化身ともいえるケンムン。
    奄美群島に伝わる妖怪のようですね。
    そのガジュマルの木から元気をもらったおにですが、
    やがて、そのガジュマルの木が、ケンムンを忌み嫌う人間たちによって切り倒されるのです。
    切ない心のすれ違いが痛々しいです。
    やはり奥が深い作品です。

    投稿日:2014/02/01

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  • 続編も切ない

    「島ひきおに」を読んでから、心に残っていたので、続編であるこちらも読みたくなりました。
    前作では、切ない終わりかたで・・・
    このお話では、一時とはいえ楽しい時間が過ごせていましたね。
    でも、長続きはせず・・・より深い悲しみを感じました。

    投稿日:2013/01/16

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  • 切ない

    • 環菜さん
    • 20代
    • ママ
    • 宮崎県
    • 男の子4歳、男の子3歳

    島ひき鬼とケンムンという化け物?の友情話です。切ないです・・・。

    長いお話なので、子供たちが寝るときに私が朗読して聞かせています。
    絵には表情があって独特ですが、もしかしたら小さい子には怖がる子がいるかもしれません。“ケンムンの始まり”とかはちょっと残酷な表現もあるので、子供に聞かせる前に確認することをお勧めします。

    投稿日:2011/08/29

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  • また切ない

    • らずもねさん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 男の子2歳、男の子0歳

    1作目があまりに切ない最後だったので
    なんとなく第二作目に(その切なさをぬぐってくれるのではと)無意識に思っていましたが
    やっぱり切ない、いや、以前以上の切なさをもつ終わりかたでした

    子供はその切なさを感じ、
    なぜそうなったのか
    悲しみをもたらしたものは何なのか
    どうすればよかったのか
    を一生懸命に考えているようでした

    ハッピーエンドでは味わえないような衝撃を受け
    ショックとともに考えている感じでした

    投稿日:2011/01/12

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  • 知らなかった。島ひきおにの続編

    • ぽにょさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子5歳

    子供と一緒に『島ひきおに』のお話を読んだ後、ページの終わりに書かれていたのを見て『島ひき鬼』に続きがあったのを初めて知りました。

    海の中をさまよい歩き、ようやく見つけた友達のケンムン。
    人を殺し、だまし、最後は復讐され、ガジュマルの木に張り付けられた男から生まれた化け物のケンムンですが、誕生の経緯はものすごいですが、河童によく似たやさしい妖怪でした。

    そんなケンムンと島ひき鬼とのやりとりは、級友のおやじって感じもありますが、お友達が出来てよかったねと、娘も喜んでいました。

    『島ひきおに』も『島ひきおにとケンムン』も、やはり最後は人間の身勝手のせいで悲しい結末になってしまいます。
    このお話をつうじて、見た眼の判断で人を差別してはいけないと、娘が感じてくれると嬉しいのですが・・・どうかな?

    投稿日:2010/07/18

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  • まだ、流れ続けているのだろう

    • たれ耳ウサギさん
    • 40代
    • ママ
    • 群馬県
    • 女の子18歳、女の子16歳、女の子14歳

    心に鉛を置かれたようでした。

    島ひきおにが流れつづけた末に、やっとやっと見つけた
    南の島のともだちケンムン。
    ちょっとカッパ似でガジュマルの木からから離れられない
    たよりなさそうな妖怪。
    やはり島民から嫌われている同じ身の上故に、友情が芽生えるのは
    当然。
    ケンムンは昔人間だった。
    自分の身の上を淡々と語るケンムンにも心が痛みます。

    そんなケンムンを見舞う島民たちの仕打ち。

    一度、楽しい幸せな思いを味わっただけにその喪失感を考えると、
    彼の悲しみ・怒りは計り知れない。

    はたして彼らが犠牲にならなければならない理由は何なのだろう。

    再び自分の心に問いかけました。
    「私は島民になっていなだろうか?」

    投稿日:2009/11/19

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  • おはなしの始まりは 夜にかがやく 星、きっと きれいに輝いているんでしょうね。

    友達を求めて 島ひきおには やっと見つけました。
    ケンムン なんだか かっぱのようで やせこけて 友達になって二人は しょうちゅう飲みながら 身の上話をするんです。


    ケンムンの身の上話を聞いて ああ〜  そんなことがあったんだ 

    おはなしは、 紙芝居のように 語られてケンムンがなぜこんな姿になったか分かりました。

    島ひきおには 大好きな友達ができて 毎日幸せそうです。
    人間も同じ、友達がいないと淋しいですよね。

    それが・・・・

    人間たちが、ガジュマルの木を切ったので ケンムンはあおいほのうの 涙を流しながら 消えてしまうんです。

    かわいそうで 涙が出ます。

    この二人の友情を引き離してしまった 人間たち

    島ひきおにの 怒りは分かりますよ!

    又ひとりぼっちになってしまった 鬼の悲しみが 痛いようにわかります。

    このあと 又お友達を見つけることが できたらいいのにね 

    そう願いながら・・・・

    投稿日:2009/10/29

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  • こんどこそ・・・

    • おるがんさん
    • 40代
    • ママ
    • 高知県
    • 女の子14歳、男の子12歳

    島ひきおにに続編があると知って、すぐに探しました。

    ともだちを探し歩いた鬼に、やっとともだちができます。
    相手は村人から嫌われているケンムンでした。
    ケンムンがケンムンになった理由も書いてあります。
    これは、あまりに残酷で、小さい子には向かないと思います。

    山下さんは、このケンムンの話を知ってから、この鬼と会わせたいと思ったそうです。
    同じように寂しいもの同士だからでしょうか。

    ふたりは、仲良く楽しくすごします。
    でも、幸せは長くは続かず・・・
    こんどこそ、平和に暮らせるのかと思ったのですが、
    人間の偏見には勝てませんでした。

    そんな人間にも、ばちがあたります。
    環境問題も含まれています。
    自然と人間以外の生き物との共存。
    簡単ではないのだなと思いました。

    投稿日:2007/04/05

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