トリ年ということで、図書館に別置特集されていました。
「鳥」と「島」?
よく似た漢字の組み合わせということで興味を引いて読んでみたのですが、
意外にも重厚な作品でびっくりしました。
軽妙な作風の川端誠さんの初期の作品だそう。
創作のマグマを感じました。
群れをつくって保守的に暮らす鳥たち。
でも、中には海の向こうへのあこがれを抑えきれずに飛び出す鳥もいたのですね。
そして、やはり力尽きて海に落ち、それが続いたある時、奇跡が起こるのですね。
実はデザイン的にも非常に計算つくされた作品です。
何気にまわりを埋め尽くしていた模様、だんだんと変化し、
ほら、あの姿に!
そして一斉に飛び立つ鳥たちの群像が圧巻です。
大きな夢?
とてもシュールな展開で、いろいろな感情を想起させます。
小学校高学年以上から、様々なメッセージを受け取れると思います。