柳田邦男さんが、戦争と平和をテーマにお薦めされていた作品。
映画監督の大島渚さんが、息子さんの宿題(両親どちらかに子ども時代の思い出を書いてもらう)に応じて書いた作文だそう。
ということで、大島渚少年が見る戦時下の様子が描かれます。
といっても、学友とのエピソード。
でも、戦争の影はしっかりと感じられます。
ケンカの強いさかいくん。
お父さんが戦死してからの様子は、切ないです。
だからこそ、出征前の先生に泣きながら言った「戦争なんか行くなよ」の言葉が重いです。
教育の現場で、戦争が正しいと教えられてきたという事実。
今の感覚では信じられないだけに、その事実をしっかりと受け留めたいです。
子どもの視点からとらえた戦争だけに、タケノコご飯の味の思い出として感じ取ることができると思います。