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贅沢な時間を 過ごしました♪
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投稿日:2017/06/26 |
以前、テレビや本で親しんで大好きだったインガルス一家と、今度はどんな風に出会うのだろう?と期待と不安を抱いてこの本を手に取りましたが、心配は杞憂でした。
読んでいる間、とても贅沢な時間を過ごしている気分でした。お話の世界に入りこんでページをめくるごとに、安野さんの素敵な絵が現れるのです。どのページにも!!お話の進行に合わせて描かれた小さな絵の数々の可愛いこと、わかりやすいこと、すばらしいこと。人々の動きがユーモラスに描かれていて感情が伝わってきました。本当に楽しませていただきました。
安野さんの絵はもともと好きでしたが、文字や数字、絵そのものを楽しむ絵本で親しむことが多かったのです。今回、ストーリーに沿った絵もすごく良いなぁと思いました。安野さんもこの世界に入りこんで楽しんで絵を描かれているのを感じました。私にとっては安野ワールドの魅力を、より親しみをもって感じられる本でした。
慎ましくも豊かな暮らし、自然の中の厳しさと豊かさ、家族間のあふれる愛情。そんなローラたちの生活を一緒に味わって、改めて学ぶところもあり、とても良かったです。
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「死」は「生」の続き
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投稿日:2017/06/21 |
「きつねの背後で後ろを向いている白いものは何?」と思って読み始めました。読み終わり、あぁ、あの白いものは「あれ」だったのか・・・と得心しました。
自然、あるがままということは、厳しく感じることもあるけれど、「死」でさえも、実は「恵み」でもあるということ、「死」があるからこそ、「生」が輝くということを つくづくと感じました。そして、きつねが死を受け入れて死神と抱き合い一つになる場面は、感動的ですらありました。重く難しいテーマが、絵本という形で受けとめられやすく描かれています。愛する人の死や、理不尽な死など、受け入れがたい死は もちろんありますが、基本的に、「死」は忌むべきもや、敵ではなく、「生」の続き、自然なこと という考えに魅かれるものがありました。
今を生き、未来に向かって成長し続けている小さな子どもさんには難しいテーマであり、あえて読む必要は感じませんが、もし機会があって読んで、こんな考え方もあるんだ と心の隅に残ったら、それはそれで良いことだと思いました。年を重ね、「老い」や「死」を不安に思っている世代には積極的におすすめしたいです。
カトリーン・シェーラーさんの絵は、タッチも構図も好きです。魔法をかける場面はユーモラスでした。
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節目のとき
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投稿日:2017/06/21 |
けいたくんの「お兄ちゃんになる」という晴れがましい気持ちと、戸惑いや不安が伝わってきました。
妹や弟が生まれるって嬉しいことだけれど、小さなお兄ちゃんお姉ちゃんにとっては、それまでの自分の立ち位置が変わったり、がまんすることが増えたりして たいへんです。「あなたも、だいじな だいじな かわいい子どもなんだよ」と、しっかり伝えてあげることが大事なのですね。親にとっては当たり前すぎて、また忙しすぎて、なかなか そこまで思いが至らないことがあるかもしれませんね。
子どもにとっては、自分の気持ちを確認できたり、わかってもらえると感じる絵本であり、大人にとっては 大事なことに気づかされる絵本だと思いました。
お兄ちゃんになった けいたくん。少し すっと背が伸びた感じで、お兄ちゃんらしくなった背中が印象的でした。成長には節目があります。お兄ちゃんになるということは、けいたくんにとって、まちがいなく節目の時だったんだなぁと思いました。
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相手のうれしさは、自分のうれしさ
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投稿日:2017/06/18 |
可愛らしさと、貸したものの使われ方の意外性と楽しさで、ほっこりする絵本でした。
ぼくは、ぼくのものを次々に動物たちに「かしてあげたいな」と考えます。「だって、こんなことができるんだよ〜」と。
スプーンは、てんとうむしのすべりだい。
てぶくろは、りすのぶらんこ・・・。。
幼い子にとって、「かしてあげる」ことは実はたいへんなこと。きょうだいの間でも、友達の間でも「貸す、貸さない問題」(!)は社会への第一歩。大人は子どもが「かしてー」「いいよー」と言えるように心を砕きます。
こんな可愛い形で「かしてあげる」を知ることができたらうれしいですね。相手のうれしさが、自分の喜びでもある ということが、この絵本を読むことで すーっと入ってきました。「かしてあげたいな」と言っている男の子の優しい笑顔が印象的です。
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心は千々に乱れて・・・、やがて大満足
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投稿日:2017/06/18 |
「ひとつだけ」「ひとつずつ」って、大人は子どもによく言います。「一人で欲張ってはだめよ」「みんな仲良くね」「(食べ物の場合)お腹をこわすよ」という意味で・・・。
「ひとつずつ」と機嫌よくバナナを食べていた三匹のこざる。でもあらら、「あと2本あった。やったー!」「でも、足りない」「泣いちゃった!」「どうしよう?」「ゾウにとられた!ひどい〜」
読んでもらっている子どもの心は、千々に乱れることでしょう、きっと。とことが上を見ると・・・、びっくり!!
思いがけない話の展開に唖然としてしまいました。作者に「やられたー」という感じ。
こざるたちのお腹が心配ですが、そんな野暮なことを言ってはいけませんね。読んでもらっている子どもたちは大満足でしょう〜。きっと。
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家族一緒に読むのがおすすめ。
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投稿日:2017/06/12 |
親しみやすく楽しい絵本です。
季節の変化を感じ、その時々の気候、花、食べ物、景色、そして様々な行事を楽しむことは大事だな〜、感性を磨き暮らしを豊かにするな〜と、年を重ねるごとに思います。子どもたちには、ぜひ そういうものにふれながら育ってほしいです。楽しい思い出として、いつまでも心に残ると思います。
とはいえ、慌ただしく忙しい現代の日常の中で、昔に比べて、季節感が失われていくのもまた事実。「こどものこよみしんぶん」は、そんな、本当は大事にしたいけれど 忘れつつあるものを思い出させてくれる絵本だと思いました。
子どもが一人で読むのも良いですが、むしろ、親子で、祖父母と孫で、というように世代の異なる人と一緒に読むのがおすすめです。パパやママ、おじいちゃん、おばあちゃんの子どもの頃の話を聞くなど、いつもと違う会話のきっかけになりますし、この絵本を通して知識や言葉など知らないことを教えてもらえます。今までスルーしていた行事も、やってみようか?ということになったら、それもまた素敵です。
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小さな本から 世界へ
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投稿日:2017/06/01 |
『翻訳できない世界のことば』が面白かったので、手にとりました。著者の目のつけどころ、イラストのセンスの良さは、やっぱりピカイチです。
聞いたことのない言語の存在も知りました。訳者あとがきにある、「言語の数だけそれぞれの世界観があり、歴史や文化に根差す表現がある」ことを この小さな本から知ることができるのが すごいと思いました。
ただ、ことわざは分かりにくいものもあり、私としては『翻訳できない世界のことば』の方が、すんなりと楽しめました。
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ドームくんが伝えたいこと
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投稿日:2017/06/01 |
広島の原爆ドームが擬人化されて色々なことを語ってくれます。名前はドームくん。近くのバス停の名前へのちょっとした疑問、自分をつくりだしてくれた人のこと、生まれてからの出来事のあれこれ、自分がスカスカになってしまった8月6日のこと。原子爆弾の原子とは何?ウランの原子を割ってできたカケラはどうなるの?と。
コージさんの絵は、コージさんらしく個性的ですがドームくんの丁寧な語りに合わせて描かれているように感じました。そして大判の絵本のつくりがドーム君のゆったりとした語りと、細かく、そして大きく描きこまれたコージさんの絵を包み込んでいるようです。細かく描きこまれた町や人に説明やセリフはありませんが、アリのようにちっちゃく描かれた人からも絵が語っていることが伝わってきました。そして、人間が呼び起こした過ちの恐ろしさと同時に、空、川、緑、陽の光、夜空など自然の美しさも感じた絵本でした。
すでに終わった遠い過去の出来事としてではなく、今もこれからも私たちを脅かすウランのカケラについてドームくんは心配しています。100年以上ずっと同じところに立ってドームくんがその存在で伝えようとしているものを、正しくきちんと受け止めたいと思います。
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絵本から童話への橋渡し
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投稿日:2017/06/01 |
以前から、素敵な幼年童話だと思っていました。「ものすごくブームになって誰もが知っている」という本ではないのですが、長く読み継がれていて、私にとっては「知る人ぞ知る幼年童話」という感じ。この本を読んでいる子には「おぬし、やるな、いい本知ってるね〜」という感じ(笑)。
わかりやすく簡単な言葉、そして少ない言葉でお話を組み立てるので、まず「幼年童話を書く」ということ自体が難しいと思うのですが、そこに、推理小説の要素、面白さがある。ちゃんとした問いとちゃんとした答えがある。そんな なかなかのレベルの本がシリーズになっている。ということで、この『きえた犬の絵』を含む「ぼくはめいたんていシリーズ」は稀有な存在、得難いシリーズだと思います。
この本には、字を読んでお話の世界に入っていく楽しさ、親しみやすい名探偵と一緒に謎を解く楽しさがあります。この本を喜んで読む子どもは、この後、どんどん本に手を伸ばす読書好きな子になるように思います。絵も楽しく、「きえた犬の絵」の謎ときは、この絵があってこそなので、まさに絵本から童話への橋渡しになる本です。とってもおすすめです。
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ルパンさん、お久しぶり〜
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投稿日:2017/05/14 |
小学生の頃、夢中で読んだルパンのお話に こんな形でまた出会えるとは!思いがけないことで嬉しかったです。特に前半の「謎の旅行者」「赤い絹にショール」が面白かったです。
昭和の本好きの子どもたちが夢中になって読んだ、少年探偵団、ルパン、ホームズのシリーズですが、今の子どもたちはそれほど読まないですね。残念だな・・・と常々思っていました。
手にとりやすい大きさ、おしゃれな装丁、ヨシタケシンスケさんの軽みのある楽しい挿絵の この本で、ルパンが再び、子どもたちの注目を浴びればいいなと思います。読んだ子どもたちには、「これだけじゃないよ。まだまだ面白いお話がいっぱいあるんだよ」と教えてあげたい。
泥棒なのに、紳士で、スマートで、頭が良くて、かっこいい。こんな人物像を生み出すなんて、ルブランさんはすごいです。20世紀初めに生まれたルパンですが、21世紀の今もステキでした。
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