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新装版 ゆきがやんだら

新装版 ゆきがやんだら(Gakken)

酒井駒子によるロングセラー絵本の新装版

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ルートビア

ママ・30代・宮城県、男5歳

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ルートビアさんの声

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自信を持っておすすめしたい 不思議な本  投稿日:2006/05/11
ぼくとチマチマ
ぼくとチマチマ 作・絵: 荒井 良二
出版社: Gakken
実に、詩的です。
荒井良二さんらしい、明るい、ポップなかんじのする絵なのですが、どこかしら、荘厳なものを感じます。

正直なところ、これといった起承転結はありません。
それでも、子供はたいそうツボにはまったようです。
この文章、これが、子供がよく一人でままごと遊びをする時に話す言葉の形態によく似ているのです。
ストーリーがあるようで、ないようで、流れがよめなくて、とっぴょうしもないものが登場する。
そんなかんじです。
息子は、最近荒井良二さんがお気に入りなのですが、
子供の心に通じ、響く物があるのかもしれません。

子供は、げらげらと大うけし、
大人は、何かしらのメッセージを受け取った気になる絵本です。
非常に軽い物と重いものが同居しているような、不思議な不思議な本ですね。
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自信を持っておすすめしたい 兄弟ならだれしもこんなことが…  投稿日:2006/05/11
チップとチョコのおつかい
チップとチョコのおつかい 作・絵: どい かや
出版社: 文溪堂
こいぬのきょうだいが、なんとも愛らしい絵本です。

チップとチョコの兄弟は、おかあさんにいちごジャムのサンドイッチを作ってもらえることになりました。
そこで、いちごを買いに行くのですが…

お利口なおにいちゃんと、ちょっぴりあまえんぼの妹のコンビ。
なんとなく、私自分が小さかった頃の事を思い出します。
(妹だったので)
兄は、いつも妹のおもりが大変だったろうな、としみじみ思いました。

スーパーでうりきれだったイチゴを、畑までとりに行き、ほくほくの兄弟。
でも、帰るまでに、ついつい一つだけなら、とつまんでいるうちに、籠のいちごは後三つになって、泣き出してしまいます。
あ〜あ、どうしよう。思わずお母さんの気分になって、困ってしまった私。
でも、兄弟のお母さんは、動じません。
たった三つになったイチゴを使って、ステキな物を作ってくれるのです。お見事!

兄弟のおられる方は、誰もがうんうん、とうなずくストーリーだと思います。
誰しも似たような体験をしたことがあるのではないでしょうか?
一人っ子の息子にも、せめて絵本ででも、そのかんじをつかませて上げたいな、と読みながら思いました。
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自信を持っておすすめしたい 擬態の見事さ  投稿日:2006/05/11
いないよいないよいませんよ むしのかくれんぼ
いないよいないよいませんよ むしのかくれんぼ 作・絵: ふくざわゆみこ
出版社: 教育画劇
虫というものに、そこはかとない恐怖を感じている私。
特に、擬態している虫などを見たときには、総毛がたってしまうほどです。
虫たちの擬態がみとれるほどに見事で。でも、かえって、そこが怖い。
たとえるなら、ホラー映画を見ていて、おばけなんかいない、とほっとしたヒロインの背後にしのびよる、黒い影をみて叫びそうになる、そんなかんじでしょうか…
(すまんよ、虫)

いないよ いないよ いませんよ
この絵本は、虫の擬態をかくれんぼと称して見せてくれる絵本です。
とても丁寧に描かれているのですが、ちゃんと絵本の絵で、可愛らしく表現されているので、
こちらは恐怖をかんじることがありません。
自然のなせる業に、心から感心します。
子供も、興味しんしん。
最近興味の出てきた虫と、さがし絵本のコラボレーションですから、
興味をひかれないはずがないのでしょうね。
私のように、虫が怖いお母様にも、安心しておすすめできます。
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自信を持っておすすめしたい 自他の線引き  投稿日:2006/05/09
どのきのしたにあつまるの
どのきのしたにあつまるの 作: にしむら ひろみ
絵: どい かや

出版社: 鈴木出版
幼い子供は、自他の線引きが実にあいまいです。

自分の思っていることと、人の思っていることが同じだと思いこみ、
自分の考えを言わなくても、親密な人なら分かっている、と思っています。

この絵本は、そこのところをうまくついた絵本です。
みんなでピクニックへ出かけることにした動物たち。
あさ九時に集まることにしたみんな。
場所は広場の木の下です。
ところが、みんな、思い思いの木をめざしていちもくさん。
りすは、みんなでどんぐりひろいした、かしの木。
さるは、みんなで木登りした、くすの木。
きつねは、みんなでかくれんぼした、いちょうの木。
それぞれ、自分の木にみんなが集まるものだと思い込んでいます。

いつごろから、子供というものは、人の身になって物事を理解し、振舞えるようになるのでしょうね。
と思いきや、親であるわたし自身も、いつもそれが出来ているとは限らない、とちょっと反省。

ユーモラスで、大人はちょっと考えさせられる絵本かもしれません。
小さい子は、そこまでさすがに考えないでしょうが、
もちろん、文句なく楽しめるストーリー展開です。
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自信を持っておすすめしたい アンガスと一緒に冒険  投稿日:2006/05/09
まいごのアンガス
まいごのアンガス 作・絵: マージョリー・フラック
訳: 瀬田 貞二

出版社: 福音館書店
お家の中にあきあきした、犬のアンガス。
違う場所、違う物が知りたくてたまりません。
ある日、アンガスは、表の門をしのびでて、大通りにでました。

うちの息子はたいそうな臆病者(慎重派といって!)なので、一人で家から出ることなど、とんでもないようです。
でも、好奇心だけは、アンガス並み。
「ねー外いこうよ〜」
「一人で行ってらっしゃい(出来るはずないけど)」
「おかーさんといっしょに!」
「おかーさんは行かない。○○が一人でいってらっしゃい」
「やだーーーーー!!!」
このやりとりが、しょっちゅう繰り返されます。
だから、息子は、たった一人で外へ出たアンガスに、興味津々でした。

繰り返しのある、リズム感のよい絵本です。
子供は、アンガスと一緒に冒険を楽しんだ気になれるのではないでしょうか?

最後、おなじみの庭や家がネコが、アンガスにとって、うれしくてならない、と描かれているのが、たまらなく可愛らしいです。
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自信を持っておすすめしたい 折り紙苦手でも、大丈夫?!  投稿日:2006/05/09
おりがみ いちまい
おりがみ いちまい 作: ひぐちみちこ
出版社: こぐま社
折り紙、自慢じゃありませんが、昔から苦手でした。
実は、鶴さえ折れなくなっていたことが、最近判明しました。

でも、子供は折り紙大好きなのですよね…
もちろん、うまく折れません。だから、母に折れと持ってきます。
だから、苦手なんじゃ〜!!
と逃げるわけにはまいりません。
昔子供だった自分に出来ない事を、うちの母はすいすい、なんでもないかのようにやってくれました。
母親というものは、そんな魔法使いのような存在でありたい、と、とにもかくにも見栄も張りたい私。
折り紙の本も買いました。数々のサイトも見ました。
でもやっぱり、折り紙って性に合わないなあ。
折りながら「わっかんないなあ、もう!」とぶつくさ文句を言っている母は、息子には、とても魔法使いだとは思えないでしょうね。

困り果てているところへ、今回出会ったのがこの絵本。
折り紙嫌いの私でさえ、わくわくするような、折り紙の本です。
これだったら、私でも作れるではないか!
だって、半分に折ったりするだけなわけですから。
それだけで、ドアやはたけ、めんどり、ひよこ、ありとあらゆるものにかわるのです。
まあ、なんてステキな絵本なんでしょう。
これは、折り紙に触れたことのない子供たちも、大喜びすることこの上ないでしょうね。
ぜひ、折りながら読んで差し上げて欲しい一冊です。

ただ、怖いのが、半分におるだけ以外の部分の、折り紙で作られた動物や小物たち。
今は、息子は、半分に折る、の部分に興味が集中しているのですが、いずれ、気がついて、絶対に折れといってくるに違いありません。
さあ、動画もある折り紙のサイトで、練習しなくては…
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自信を持っておすすめしたい 手紙のステキ  投稿日:2006/05/09
てがみがくるくる
てがみがくるくる 作・絵: 五味 太郎
出版社: ブロンズ新社
お手紙って、ステキですよね。
何せ、話言葉と違って、すうっと空気に溶けていきません。
メールのように、容量や、字数なんかを気にしなくていいし。
いつまでも、いつまでも、とっておけるのが、いいな。

でも、自分が書くほうだと、ホントはちとやっかい。
PCでぱちぱちするより、字を書くって、ずいぶんゆっくりだから、
あ、ここんとこの言葉はなんだかヘンだ、なんて冷静に考える時間があります。
だから、なかなか先へすすまないし、手紙って、捨てない限り手元に残るから、
万が一、とっとかれる場合にそなえて、それにふさわしい大作にしないといけないかな?なんて思っちゃう…

でも、この絵本は、本当に手紙の楽しみを教えてくれる絵本です。
いろんな人や物にやってくる手紙たちのお話なのですが、
また、それぞれが五味さんの自筆で、
誰もがへへーと平伏するような達筆ではないのが(失礼!)
妙な安心感をもたらしてくれます。
大人は、クフフ、プププ…とほくそえんでしまうのですが、
うーん、これは4才の子供には難しい部分もあるかな?
でも、息子はお手紙ごっこが大好きなせいか、
読み聞かせのあとは、一人でも楽しんで読んでいました。

ちなみに、わたしの大好きなお手紙は、おおやま 屋根君への手紙と、
おおやま ポストさんへの手紙です。
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ふつうだと思う え?  投稿日:2006/05/08
わたしのおふねマギーB
わたしのおふねマギーB 作・絵: アイリーン・ハース
訳: 内田 莉莎子

出版社: 福音館書店
この絵本は、表紙の絵に惹かれて、図書館から借りてきました。

マギーがお星様にお願いをします。

おふねがほしいの
わたしの なまえつけた おふねで
おもいっきり うみを はしりたいの

目が覚めてみると、そこはふねのうえ。
冒頭に「これは おねがいがかなったおはなしです」とありますが、
まさにそのとおりなのです。

この絵が実にステキです。
優しくて、丹精に描かれた絵は、子供たちをおとぎの世界へいざないます。

ここからは、個人的な意見なのですが。
そうやって、読むものの夢を膨らませてくれたこの物語、
なぜか、実に唐突に終わってしまうんです。
一瞬、この絵本、最後の部分をだれか引きちぎったの?!とその痕跡を探してしまいました。
正直、こんな終わり方の絵本は、初めて見ました。
起承転結の、起承転、までがきっちりと描かれているのに、
すっぽり抜けたみたいに、結の部分がないみたいなのです。

ちょっとページを閉じたときに、なんとも解せない気分になってしまいました。
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なかなかよいと思う もっと楽しい絵本なはずなのに!  投稿日:2006/05/08
ミッケ!4 ミステリー
ミッケ!4  ミステリー 作: ジーン・マルゾーロ
絵: ウォルター・ウィック
訳: 糸井 重里

出版社: 小学館
心躍るような小物たちが、一面にちりばめられた、大変美しい絵本です。
2歳の時に読んだ時は、いったい何がなんだか、という顔だった息子。
もっぱら探すのは母の役目。息子は自分の好きな小物をにやにやしながら眺めていました。
それから年月が過ぎ、キャラクターもののさがし絵本を何冊かクリアできるようになったので、さあ、リベンジ、ともう一度手にとって見ました。

ところが…
息子は、「ねーどこにあるの?」と最初から母のヒントを求め、
母の方は、というと、「今さがしとるから、まっとけっちゅーねん!」と語気も荒くなっていきます。
「あ、分かった見つけた。○○の横さがしてみ?」
と母がいえば、
「…わかんない。○○って、どこにあるの?」と息子。
「△△の上」
「△△はどこ?」
「……××の隣」
「わかんないなあ…××は?」
「(怒)□□の斜め上!!」
「…えーと、僕、何さがしてたっけ…」
こうして、イライラは最高潮となるのでありました。

あああああーーーーー!!!この絵本、もっと楽しい絵本のはずなのに!!!!

この絵本を楽しむ子供に付き合えるほどの、強大な粘り強さが欲しい、今日この頃です…
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自信を持っておすすめしたい 幼い子供にとっての「死」  投稿日:2006/05/05
おじいちゃんの ごくらくごくらく
おじいちゃんの ごくらくごくらく 作: 西本 鶏介
絵: 長谷川 義史

出版社: 鈴木出版
うちには4才の息子がいるのですが、
「死」というものは、なかなか彼の理解の及ばないところにあるようです。
もっともっと小さかった頃には、アニメなどで死の場面に出会うと、「壊れたの?」と言っていました。
彼のボキャブラリーがなく、親もわざわざ「死」という言葉を教えたこともなかったためでしょうね。
身近な人の死に触れたことのない、ペットや虫も飼ったことがない息子。
アニメや絵本などでも、幼い子供に分かり易く、且つ上手に「死」を理解させてくれるものはあまりないと感じていました。
(ブルーナの[ミッフィーのおばあちゃん]ぐらいでしょうか?)

そう常々感じていたところ、この絵本に会いました。
「おじいちゃんのごくらくごくらく」は、身近な人の死について、とても情感豊かに描かれています。
おじいちゃんが、「ぼく」にとって、かけがえのない大切な人間だという描かれかたをしていながら、
最後にはおじいちゃんはほとけさまのくにへ行ってしまう、というながれ。
これには少し驚きました。

息子は、一度では「ほとけさまのくにへいく」=死が理解出来なかったようで、
どうしようか迷ったのですが、
「おじいちゃんは死んでしまったの」とストレートに教えました。
昔ほど、人の死を身近で経験することが少なくなった今、
絵本を通じて体験させてもいいのでは、と思ったからです。

長谷川さんの挿絵が、あたたかくも、しっかりと「愛する人の死」を教え、且つ「死の持つ悲しさ」に心がふさがれないようにしてくれます。
でも…この絵本の難点は、私がもう、最初の部分から泣いてしまうことかな!
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【連載】絵本ナビ編集長イソザキの「あたらしい絵本大賞ってなに?」

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