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野原のはっぱをちぎりまくり
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投稿日:2003/06/23 |
娘の2歳の誕生日から福音館の月刊ちいさなかがくのともを定期購読始めました。
その一番最初の絵本がこのはっぱはらっぱら。
いろいろなはっぱをちぎったりにおいをかいだりして、はっぱで遊ぶお話しです。文章も「はっぱはらっぱらはっぱっぱ。びりっぱら」などと楽しい調子なので、娘はすっかり気に入ってしまいました。
お散歩にいくと今までたんぽぽ摘みばかりしていたのが、はっぱをちぎって遊ぶように。もちろん「びりっぱら、ぱりっぱら」といいながら。とても楽しい絵本です。
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このママのすごいと思うところ
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投稿日:2003/06/23 |
サムはママがお昼ご飯だと呼んでもなかなか来ません。台所までおもちゃやくつなどでぎょうれつを作る遊びを始めたからです。
台所にいるママは「サム、はやくいらっしゃい」「てをあらっていらっしゃい」「スープがさめるわよ」と何度も呼びかけます。
ついに台所に到着、ぎょうれつをママに自慢します。それから、お昼ご飯を食べました。
皆さんの感想だとこのママはとても穏やかそうなママに感じるのですが、私の感想は違いました。多分、この呼びかけの最中はイライラしているに違いないと思うのです。実際に読み聞かせのときは声のトーンがどんどんイライラしてきちゃいます。本でも、最後は三つ数えるわよと声が大きくなっています。このあたり、幾つか読んできた理想のママとはちょっと違って、私のような落第ママはちょっと気持ちが楽になったのですが。
このママの本当にすごいところは、この後にあります。おそらくイライラして待っているのですが、サムが「ぎょうれつをつくっていたんだ」というと、「すごいわね」と言います。この心の転換のすばやさと対応の的確さはものすごいと思います。イライラ待っていて、いきなりこのセリフはなかなかでてきません。
だから、このママは等身大の理想的なママだと思うのです。
ぎょうれつをつくるのが好きな娘はこのお話にものすごく共感するようで、何度も読まされます。私も上記の理由でちょっとしたストレス解消になっちゃったりするのです。
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牛乳くださ〜い
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投稿日:2003/06/20 |
1歳のとき、娘には早いかなぁ、と思いつつ、林明子さんの絵につられて買ってしまいました。でも最後まで聞いていました。
それに、やっぱりどきどきするみたいなのです。というのも、転んじゃうページはとばすように自分で手をだして、先にめくってしまうのです。最初は気のせいかなと思っていたのですが、同じページばかりなので、あぁドキドキして怖いところはこうやって意思表示するんだと納得させられました。
親が思っているより結構いろいろわかっているんだな。なんて感心させられました。
それから、息を思い切りすって大きな声で「牛乳くださーい」のシーンは後にいろいろ使えました。まず、牛乳くださいと言いたいがために牛乳好きになってしまった単純な娘。誕生日のケーキのろうそくを吹き消すとき思い切り息を吸ってはくといいよというアドバイスも「牛乳くださ〜い」と言ってごらん、で一発で理解しました。勿論無事火を消せました。それから、大きな声をだした方がいい場合もこれでオッケイ。
意外な効用「牛乳くださ〜いでした。
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「てぶくろ」なみのお風呂
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投稿日:2003/06/20 |
森の異次元ポケットが「てぶくろ」ならお風呂の異次元ポケットはこれでしょう。くじらがでる段階ではやっぱりきたかぁという感じです。水族館大好きな娘はこれもはまってくれました。やっぱり何度も読まされてます。
動物の細かい動きがとても丁寧に書かれていて、それがかわいらしさをましています。ペンギンの最初の挨拶しているところは、本当に水族館などでよく見かけるポーズですし。せっけんを追いかけてすべるシーンもなんともいえずかわいらしい。オットセイがシャボン玉をわるシーンは大迫力。
お母さんがお風呂をのぞくときなど、大きな動物たちが息をころしている空気がこちらまでただよってきます。
それにしてもまこちゃんは、森のなかのぼくのような想像力。娘もこれくらい想像力豊かな子になってほしいです。
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素直で間抜けなおばけたち。好きだよ。
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投稿日:2003/06/20 |
おばけを描いたらせなけいこさんの右に出る者はないと、勝手に思っています。これはその期待を裏切らなかったおもしろい作品。
人使いのあらいおじいさんが、ばけものが出ると有名な家に引っ越しました。案の定、なまあたたかい風とともにろくろっくびが。その後、一つ目小僧ややぶれがさ、なども登場。でもこのおじいさん全然怖がらない。それどころかばけものに用事をいいつけるしまつ。ついにおばけたちは「こんなばけものづかいの粗い人はみたことない」と逃げてしまいます。
最近、怖いものみたさが強くなってきた娘。最初のろくろっくび登場で、少し不安そうに私をみあげたのですが。もうその後の展開に大喜び。何度も読まされました。せなさんの絵本は私も大好きなので、何度読まされても苦痛にならないのです。
せなさんのおばけは一度会ってみたいおばけばかりです。
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居場所を暗記してもまだやる……
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投稿日:2003/06/20 |
娘の探し物デビューはこの本でした。まだ1歳だったので、むりかなぁ楽しめるかなぁとおそるおそる読み出したら。「こんなのやりたかった〜」という感じで、もう楽しそうに探すのです。
1回やったら、2回めにはほとんど居場所を覚えてしまっていたので、びっくり。ところがその後ももっともっとと読ませるのです。そして、何度みつけてもうれしそうにふりむきます。
そうそう、この絵本で、パパと動物園にいったとこちゃんがうれしそうにママに報告しているところ。パパのくたびれ果てた表情がなんともおかしい。丁度ちょこちょことあちこち行っちゃう娘との外出でくたびれ果てた自分のよう。おもいっきり感情こめて読んでしまいます。
それを知ってか知らずここを読むと娘はいたずらっこのような顔をして大笑いするのです。
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英訳が難しい?!
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投稿日:2003/06/20 |
作者が知合いの外国人に言われて考えてみたら確かに、と思ったそうです。日本語の語彙の豊かさを語るエピソードだと思います。実際には英訳本があります。その表現についても作者は「心に緑の種をまく」という著書で解説しています。
着る・はく・かぶると着脱の表現がこれだけあるのです。なるほどなぁと思いました。生活のなかにある日本語の豊かさを子供にも伝えたいなと改めて感じました。
もちろん、ユーモラスな内容とくまたくんの行動が娘は大好きです。
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ここにいるよ!!
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投稿日:2003/06/20 |
子犬がお昼寝中に聞いたニャーンとなく声の主を探し回る話です。あちこち見当違いなところを探し回ってひどい目にあう子犬。でも猫はいつも子犬のそばにいます。
「ここにいるよ」と娘は一生懸命子犬に教えてあげます。娘の探し物絵本のブームのなかで手に入れたのでこんな楽しみ方をしています。親としてはそんなふうに読むとは思わなかったので、うれしい誤算でした。
猫さんどこかな? と言いながら読むのもいいかもしれません。
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おべんきょうする〜
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投稿日:2003/06/20 |
そう娘が言ったとき、1歳にはあまり似合わない言葉にびっくりしました。いったいどこからそんな言葉を? と思ったら、手にしていたのがこの本でした。幼いながらも、「べんきょう」という言葉は、なんだか大人になったような気持ちにさせるようです。
ストーリーはほとんどなく。ちょっとした日常が書かれているだけなのですが。(たとえばお買い物とか遊びとかご挨拶とか)描いてあるイラストに名前が書かれているのです。これが大好きなのです。何度も読まされています。実際これで覚えた言葉はべんきょうだけではありません。
この手の絵本を読んで感じるのは、赤ちゃんって言葉を覚えたがっているんだなということです。
親としては子供に言葉を覚えてもらいたいという欲があります。買ったあとで、もっと楽しい絵本を買えばよかったと、多少後ろめたい気持ちもあったのです。
ところがそんな親の気持ちを知ってか知らずか、言葉を覚えることは、とても楽しいようなのです。
大人の勉強イコール苦しいという図式は子供にはないようです。勉強イコール楽しいようです。そんな娘をみていると、こっちのほうがうらやましいと思ってしまいます。
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優しくてウィットにとんだお話し
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投稿日:2003/06/17 |
「変身」で有名な作家フランツ・カフカの実際のエピソードを作者が絵本にしたものだそうです。
ハリエットが大事にしていたお人形が無くなってしまいます。たまたま現場にいあわせたカフカが「お人形は無くなったのではなくて、家出をしたんじゃないかな。もしかしたらお手紙がくるかもしれないよ」と励まします。
それから、一週間したら、本当にお人形から手紙が来ます。彼女は別の女の子に拾われて世界中を旅しているとのこと。何度目かの手紙のあと小包と最後の手紙をもらいます。その手紙で、もうお人形から手紙が届かないことを知り、とても悲しみます。そして一緒に来た小包をあけたら……。
この手紙を送っていたのがカフカだったのです。
最後のどんでん返しに思わず読み聞かせながら泣いてしまいました。とてもウィットに飛んでいて優しい結末です。
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