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差し色が効果的
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投稿日:2010/12/09 |
立ち読み企画で読ませていただきました。
キッコちゃんが、お父さんの忘れ物のケーキの箱を届けに一人で森の中へ出かけるところからお話が始まります。
現実の世界から、いつしか幻想の世界へ・・・。
森の中というのは、違う世界へ足を踏み入れることが可能になる場所なのかもしれませんね。
作者のみやこしさんが好きだとインタビューでおっしゃっている、動物達がいっせいにコチラを見ているページ。
その視線に、私もどきっとしました。
キッコちゃんの緊張感が伝わってくるようです。
モノトーンの挿絵のなかで、キッコちゃんの髪の黄色、帽子とスカートの赤が差し色となって、はっとするほど綺麗です。
お茶会で登場するケーキたちにも、この赤と黄色がとても効果的に使われていて、とても印象的です。
かわいらしいお話と幻想的な絵がなんとも独特の世界感を作り出しています。素敵な絵本でした。
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体はいつも戦っている!
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投稿日:2010/12/06 |
体の仕組みに興味がある息子が、図書館で見つけた本です。
3冊シリーズの本で、人間の体を「島」(からだアイらんど)に例えて説明してあります。
この本では、怪我をしたときの体の反応が描かれています。
転んで怪我をする→堤防(皮膚)が決壊!!
体は、傷口を修復すると同時に、外界から体内に侵入しようとする細菌たちにも対応しないといけません。
外界に存在する細菌「バクテロリスト」、いかにも悪そうな顔に描かれています(笑)。
それに対抗する体内の組織。
セッケッQ便(赤血球)、好忠番犬(好中球)、血小番人(血小板)など、もとの名前を上手く生かしつつ、わかりやすいネーミングになっていて楽しいです。
傷口が治るまでの間、体の中ではこんな戦いが行われているんですね。
腫れも、膿も、かさぶたも、ちゃんと意味があることがよくわかりました。
巻末には大人向け?に各ページの内容を具体的に説明した解説もあり、より深く理解することができますよ。
わかりやすいとはいえ内容はちょっと高度です。
体の仕組みがある程度理解できているお子さんにお勧めです。
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真理を手に入れるために
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投稿日:2010/12/06 |
安野光雅さんの絵本は、どれも奥が深いですね。
絵もとても素敵で、中世の欧州らしさがぷんぷん香っています。
この本は、「天動説」の絵本です。
中世、人々が考えていた世界観。
星も太陽も天球にあるモノはすべて地球の周りを回っている。
天を動かしているのは神様。
病気や災害など人々に災厄をもたらすのはすべて悪魔、魔法使いの仕業。
・・・このような時代のこと。
現代人は、これらの考え方が非科学的で迷信だ、ということはみんな常識として知っています。
コペルニクスもガリレオも、地動説を唱えた人々は当時の権力者から迫害されたことも。
でも、この本を読むと、当時の人々にとって地動説がどれだけショッキングな話であったか、自分の足元が揺らぐ思いだったことかが、理解できます。
そんななかで、いろんな証拠が少しずつ明らかになってきたことで(例えばフーコーの振り子)、徐々に地動説が本当であることが人々にも理解されるようになってくるんですね。
あとがきに記された安野さんの言葉。
「今日の私たちが、私たちにとっての真理を手に入れるために、天動説の時代はどうしても必要だったのです」
ものすごく納得できました。
ページをめくるたびに変わっていく地面の姿、これは人々が天動説から地動説へと真理を手に入れる過程を表しているのでしょうね。
とても深い内容の絵本です。
地球、宇宙について一通り学校で習った後にこの本を読むと、より深く理解できるのではないでしょうか。
大人の方にもお勧めです。
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クリスマスの起源
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投稿日:2010/12/05 |
バーバラ・クーニーさんの絵本ということで迷わず手にとってみました。
シンプルな色調の表紙からすでに中身が想像できて、期待がふくらみます。
「クリスマス」というタイトルからわかるように、まさに「クリスマスとはなんぞや」ということがきっちり描かれ、説明されています。
クリスマスの起源とは。
てっきり私は「イエス・キリストの誕生日を祝うもの」だと思っていました。
でも、イエス生誕よりももっともっと古い時代から欧州ではこの冬至前後の時期はお祭りの季節であり、その古い習慣とキリスト教による教えとがいつの間にか一体化したものがクリスマスなんだということ・・・。
初めて知りました。
その他にも、欧米各国のクリスマスのお祝いの風習が微妙に違うことなど、丁寧に説明されています。
日本人にとってはさほどキリスト教とはなじみもなく、クリスマスにしても、季節の風物詩以上のものではない感じがありますよね。
こうやってその起源を知ることは大切なことだと思います。
挿絵はどれもシンプルな白、黒を基調とし、そして差し色の赤と緑がとても効果的に使われていて、とても美しいです。
絵本の体裁ですが、やはり内容はちょっと難しいので、小学校高学年以上、あるいは大人の方が読む本かなと思います。
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1年がかりで・・・
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投稿日:2010/12/05 |
クリスマス絵本をいろいろ読んでいる時にこの本に出会いました。
かわいいオーバーを着ておすましした写真のような表紙が印象的です。
この赤いオーバーが出来るまでのいきさつがこの絵本には描かれています。
オーバーをつくるまでに、まず羊さんから羊毛を刈り取るところから始まり、糸をつむぎ、布を織り・・・。このあたりはエルサ・ベスコフさんの「ペレのあたらしいふく」を想起させますね。
でもこの本では、その根底に流れるのは「戦争のつめあと」。
戦前までは裕福な暮らしをしていたであろう主人公アンナの一家も、戦争のおかげで暮らしが一転している様子が伺えます。
物資が不足している戦後。お店のウインドウは空っぽ。
そんななか、アンナのために新しいオーバーを仕立てたいと思ったお母さんは、家に残された調度品やアクセサリーと交換に、一つ一つオーバーのための材料を揃えていくのです。
約1年がかりでようやく完成したオーバー。
この間に、アンナもすっかり成長していることが、挿絵からも見て取れます。
ラストのクリスマスパーティのシーンも印象的です。
いろいろなことを考えさせ、教えてくれる1冊です。
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奇想天外!
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投稿日:2010/12/05 |
こちらのサイトで紹介されていて、とても気になっていた絵本です。
ようやく読むことが出来ました。
表紙のおうち。まだ毛は生えてません。
でも、どうみても、顔に見えるこのおうち。
ページをめくると・・・・
ほんとに毛が生えてるーー!!(笑)
いきなりのこの展開もすごいのですが、ここからたたみかけるようにお話は奇想天外な方向へ進んでいきます。
床屋さんが登場し、次から次へとすごい助っ人が登場します。
ぼうぼうに生えていた毛。
そり落として一件落着?かと思っていたのですが、なんのなんの。
床屋さんはじめみんなの一致団結した協力のおかげで仕上がったそのヘアスタイルが笑えます。
とても楽しい絵本。これは大勢に読み聞かせるときに受けそうです。
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楽しい工作がたくさん♪
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投稿日:2010/12/04 |
工作が大好きな6歳の息子。
牛乳パック、トレイ、空き箱・・・見つけ次第、コレで何かを作ろう!と工作にいそしんでいます。
が、最近は「動くもの」を作りたくなったようで、自分ではその動く仕組みを考えられないというので、参考になるような本を探していました。
この本では、まさしくそのようなリサイクル素材を利用して作る、動くオモチャがたくさん載っています。
しかも、作り方が比較的簡単なのに、しっかり遊べるものが作れます!
小学生向き、とうたってありますが、幼稚園年長の息子でもなんとか作れそうな易しいものもちゃんと載っています。
キリで穴をあけたり、カッターで切り取ったり、というような作業が必要な場合は親が手伝いますが・・・。
工作タイムを盛り上げて充実したものにしてくれる、楽しい本です。
この本を開くと、なにか作りたくなりますよ♪
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込められた思い
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投稿日:2010/12/03 |
立ち読み企画で息子と一緒に読ませていただきました。
葉祥明さんらしい、幻想的で素敵な挿絵。
そしてそのなかに込められている平和への思い。
ひしひしと感じることができました。
スノーボールのなかの小さなおうち。
雪が降り積もるそのおうちの中には、世界中の子ども達の切実な願いがたくさん込められていました・・・。
この時期、日本の街角ではクリスマスツリーが飾られ、オモチャ屋さんにはたくさんのオモチャが溢れ、テレビでは購買意欲をそそるCMが流れ・・・
そんな商業的なクリスマスとは一線を画したクリスマスが、この本の中にはあります。
一人ひとりでできることはほんの小さなことかもしれません。
でも、一人ひとりがそう思って行動すること。
それが、いずれは世界を動かせることになればいいな。
と思わずには居られません。
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ジョージ誕生の背景は・・・
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投稿日:2010/12/02 |
私が小さいころから有名だった「ひとまねこざる」シリーズ。
息子ももちろんジョージが大好きで、図書館のジョージシリーズは全巻読みつくしたほどです。
なので、この本を見つけたときにすぐに手に取りました。
この本では、レイ夫妻の人生が描かれています。
どのようにして夫妻が知り合い、絵本を書くようになり、あのジョージが誕生したのか・・・。
おりしも戦争の真っ最中、ユダヤ人だった彼らは欧州にいたんですね。どれだけ大変だったことか・・・。
いくつもの幸運が重なって、無事アメリカ大陸にわたることができた夫妻。今我々が楽しくジョージの物語を読むことができるのには、こんなにもいろいろなことが背景にあったのですね。
出版社とのやりとりが実際の手紙で紹介されていたり、几帳面だったレイ氏の手帳の中身が公開されていたりと、ドキュメンタリーとしても非常に真に迫る内容でした。
絵本の体裁ですが内容はかなり難しいです。
ジョージを読んで育った大人が楽しむ本、という気がします。
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動物達の習性がよくわかる
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投稿日:2010/12/02 |
さまざまな動物達(中には昆虫も!)の習性について、楽しく紹介してくれる本です。
動物の助け合い・子育て・食料保存法・声のコミュニケーションなどについて、動物達がこんなにも工夫をこらして生活しているのだ、ということがよくわかります。
見開き2ページに1つのお話。
ホンモノと見まがうばかりにリアルな挿絵と、コラムのようなわかりやすい解説文で構成されています。
アフリカのサバンナで草食動物が共存共栄するひみつだとか、ヒョウは狩った獲物を木の枝の上まで持ち上げてハイエナから守る、だとか、初めて知ったこともたくさんありました。
巻末にはそれぞれの生き物達の実際の写真も掲載されています。
普通の図鑑で基本的な動物達の生態を知った上でこの本を読むと、知識の幅が広がりそうです。
図鑑という名前がついていますが、どっちかというと読み物っぽいので、ある程度文章が読めるお子さんにお勧めです。
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