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10月

ママ・50代・東京都、男の子19歳

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10月さんの声

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自信を持っておすすめしたい 優しくシブイ  投稿日:2010/11/06
ミンケパットさんと小鳥たち
ミンケパットさんと小鳥たち 作: ウルスラ・ジェナジーノ
絵: ヨゼフ・ウィルコン
訳: いずみ ちほこ

出版社: らんか社
この絵本はいわさきちひろさんの息子さんである松本猛さんの本で
知りました。
絵が素晴らしい・・と絶賛されていて、見てみたくなったのです。

実際手にとってみて、うん、なるほど。と思いました。
ちょっと水墨画のようなやわらかい滲みや繊細な線。
小鳥たちの愛らしさ。
森の冷たく澄んだ空気。
ミンケパットさんのちょっと背を丸めた姿。
こちらまで肩の力がふっと抜けるような、そんな柔らかさがあります。

心優しくて不器用なミンケパットさん。
ほっとします。
そして何気にオシャレでしぶい。
森の中で美味しいエスプレッソを飲んだような、そんな気分に
なる一冊でした。
ちょっとおとなの味わいです。
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なかなかよいと思う バスごっこ  投稿日:2010/11/06
バスなのね
バスなのね 作: 中川 ひろたか
絵: 100%ORANGE

出版社: ブロンズ新社
男の子がおうちのイスを「バスなのね」と並べます。
そして一番前に座り、ハンドル持って「はっしゃしまーす ブッブー」
動物たちが乗ってきて・・・。
ごっこ遊びのすがた。
だんだんだんだんほんとっぽいバスに変身☆

短い言葉にシンプルかわいい絵。
赤ちゃんから楽しめそうです。

たくさんのカラフルな車がページいっぱいに描かれた絵がステキ。
それだけで衝動買いしてしまいそうになります。

ただひとつ感じたのは、何度か入る「バスってたのしい」のフレーズ
は要らなかったかなぁ・・と。
説明っぽいし、なにより読みながらのリズムが崩れる感じがしたのでした。
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自信を持っておすすめしたい あなほれ ぽん  投稿日:2010/11/06
こぐまちゃんのどろあそび
こぐまちゃんのどろあそび 作: わかやま けん
出版社: こぐま社
こぐまちゃんシリーズに赤ちゃんのときから親しんでいる息子。
もう年長さんですが、この絵本を借りてきました。

こぐまちゃんの可愛らしさはもとより、
言葉がとってもいいなぁと思います。
短いなかにリズムがあって、読みやすく、そしてどこか愛嬌がある。

あなほれ ぽん あなほれぽん
がらとん がらとん ダンプカー

・・などどれもだいたい二回くりかえすのです。
なんだか読みながら親子ともにゆったりできる安心な響きなんですよね。
(私が疲れちゃっている夜の読み聞かせに登場することも多いです。笑)

それからこの絵本では珍しくこぐまちゃんとしろくまちゃんが
突発的にケンカ・・・でもすぐに仲直りします。
幼稚園でもあるだろうなぁという光景に
息子とお友達の名前を入れて読んでみたりして。笑
そのあとはいっしょに大きな穴を掘って満足げな二人です。
ほほえましいなぁ♪おすすめです。
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自信を持っておすすめしたい 苦手なカラスだけど・・  投稿日:2010/11/06
カラス
カラス 作・絵: とだ こうしろう
出版社: 戸田デザイン研究室
身近な鳥、カラス。
町の嫌われ者。ごみをあさり、知能が高いゆえに時にはその鋭いくちばしが人々に脅威を与える。
だけどカラスって昔からそうだったのかな?
いやいや、本来は山に住んでこんなふうに暮らしていたんだよ。
自然のなかで。

そんなカラスの生態をとださんのグラフィカルな絵で伝えてくれます。
白いページに黒い枠。大きな余白が活きてます。
自然の中のカラスの絵はどれもすてき。
一枚一枚が完成された作品のよう。
(とくに水をのむカラスと、ピンクの花が咲いている中で顔をだすカラスの見開きページが好きです)
北欧のおしゃれな布のパターンみたい。

でも・・東京にでたカラスの光景は一転哀愁が漂っています。
町の中で奮闘して生き延びるカラス。
でも大怪我をして・・・。
さいごは絵本らしい終わり方で、実際はこうはいかないよ・・と
おもいますが、なかなか考えさせられる絵本です。
あとがきの「50年位前の日本にごみは殆どありませんでした」
この言葉がキーワードになる気がします。
食べ物をだいじに、ゴミをできるだけ減らそうと思いました。
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自信を持っておすすめしたい 読まなければ・・・  投稿日:2010/11/05
おもいだしてくださいあの子どもたちを
おもいだしてくださいあの子どもたちを 出版社: ほるぷ出版
黒い絵本。表紙は日の差す道を歩く一人のこどもの後姿。
「おもいだしてください・・」
そう、この絵本はナチスによって殺されたユダヤ人の子どもたちの記録。
実際にあった大虐殺の歴史を淡々と記したもの。

まだ穏やかに暮らしていたころの人々の生活から
だんだん不穏な空気が漂い始める様子。
服にワッペンをつけることを強要され、家を追われ
道端に・・収容所に。やがて
そして犠牲になった子どもたちの顔写真が。

自分たちと変わらないふつうの市民に起こった出来事なのだ・・という
事実が深く胸に刺さります。
なんでもない日常がいつの間にか地獄に。
愚かな人種差別。
カメラを見つめるこどもたちの表情。

重くつらい絵本。
けれども読まなければ。
5歳の息子には難しすぎることは承知で読み聞かせました。
できるだけ簡単な言葉で説明しながら。
「こわい・・」といいつつじーっと聞き入っていました。
戦争はほんとうに嫌なもの。
この愚行を二度と繰り返さないためにも。
すでに絶版のようですが、このような絵本を作ってくれた作者や出版社に感謝です。
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自信を持っておすすめしたい 川端誠さん、こわい!  投稿日:2010/11/02
落語絵本2 まんじゅうこわい
落語絵本2 まんじゅうこわい 作・絵: 川端 誠
出版社: クレヨンハウス
「まんじゅうこわい」この言葉を昔、江戸っ子の友人に言われたことがあり、
教養のない私は「どういう意味?」とキョトンとしたことを覚えています。
そしてこの大人も子どもも読みたい川端さんの落語シリーズは
まさにこわい!笑

若い衆たちがわいわいとにぎやかに集っています。
「怖いものを言おう」とお題があがり、ひとりひとりあげてゆきます。
なのにそれら全部を「怖くないよ」と全否定した松っあんは・・・・こわいもの「・・まんじゅう」。
みんな、「えぇ〜〜!?」
そしてそんな松っあんを怖がらせようと、町でいろんなまんじゅうを
買い集めるのです。
まんじゅうってそんなに多種多様だったのねーというほどに。
そしてまんじゅうを山にされた松っあんは・・・・。

・・・・若者の部活のような、部室でのいたずらのような
そんな若い空気と明るいムードの落語です。
落語シリーズの中でも読みやすい1冊ですね。

あ〜こわい、こわい。笑
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自信を持っておすすめしたい 温泉行きたい〜!  投稿日:2010/10/28
もりのおふろやさん
もりのおふろやさん 作・絵: とよた かずひこ
出版社: ひさかたチャイルド
秋深まる夜。
この季節にぴったりな絵本。息子セレクト。

あ〜いいな〜・・読んでるだけでぽかぽかしてきますね。
温泉の温かさ。
湯に浸かった赤ちゃんのかわいらしさを皆で愛でる、きもちの温かさ。
ぬくぬく。ぽかぽか。
動物たちの幸せそうな顔がかわいい。

そのまま終わるのかと思いきや、最後はびっくりな展開です。笑
え〜そんなのアリー?!
あはははは。(どんなコトかは読んでのお楽しみ)

とよたかずひこさんは「ももんちゃん」シリーズでも
かわいいお風呂絵本があったので「お風呂好きなんだなー」なんて
思ったら、「○○のおふろやさん」シリーズだったのですね。
あと4冊もある!
どんな「おふろやさん」なのかな。
また読んでみたいと思いました。
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ふつうだと思う 落ち葉を見立てて  投稿日:2010/10/27
おちばがおどる
おちばがおどる 作・絵: いとう ひろし
出版社: ポプラ社
秋になるとたくさん落ちているもの。
落ち葉。

落ち葉がいろんな表情のある生き物やお顔になって。
これは何の形?・・と楽しめます。

でも若干辛口にいうと、それ以上それ以下でもなく。
葉っぱの色ももう少しバラエティーに富んでいたらよかったかなぁ・・。
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ふつうだと思う ナルホド  投稿日:2010/10/27
コアラタクシー
コアラタクシー 作: 斉藤 洋
絵: 森田 みちよ

出版社: 理論社
息子が図書館で選んできました。
小学校低学年くらいの子が読みそうな児童書。
これくらいの長さになると一晩で読んであげるのは大変ですね。

内容はのんびりコアラたちとなぜかおこりぎみ?なカンガルーと
群れたがりの羊たちのおりなす旅物語。
それぞれの特性を活かして、タクシーと乗客という役割を負った
羊さんとコアラ。なるほどね。

そしてなぜかテンションの高いカンガルーさんはときめきも・・。
(そんなところが息子にはまだちょっと早いかな〜)

息子の反応もよかったのかイマイチだったのか・・微妙な感じでした。
自分で選んだとはいえ、やはりちょっとはやかったのかな?
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自信を持っておすすめしたい 子どもたちののびのびした絵がいい  投稿日:2010/10/27
うみべのほいくえん
うみべのほいくえん 作: 長崎 源之助
絵: 福田 岩緒

出版社: 童心社
海辺にある保育園のおはなしです。

絵がいいなーと思いました。
浜で遊ぶ子どもたちが楽しそう。
そして引越してきたばかりの女の子が冒頭で海を前に
佇む後姿の絵は、孤独感や不安感が伝わってきます。

なかなかなじめない女の子と、その子と仲良くしたいのに
裏目にでる男の子。
ある日ハプニングが起こります。
女の子が鮮やかに殻をやぶる瞬間が描かれています。
こどもってきっと毎日がそんな瞬間、あるのでしょうねー。
私も息子のそういうの見逃しているかもしれないな・・と
思わされました。

そしてヒーローのようなお兄ちゃんが爽やか!
こういう存在がいてくれると、子どもにとってとってもいいだろなー。

(ただ、現実にはこんな目の前が海の保育園は心配でしかたないかも。)
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