![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
読んでいる間も、読み終わったあとも、胸がぎゅうっと温かくなる絵本です。
森のはずれにある2軒の家でそれぞれ暮らすくまくんとこりす。 ふたりはとても仲良しで、朝から晩までいつも一緒にいました。 こりすはくまくんが大好き。 くまくんに喜んでもらいたくて、くまくんが一番喜ぶものをプレゼントしたいと思うけど、くまくんは「なんにもいらないよ」と言います。
「じてんしゃは?」 「あたたかいセーターは?」 「はなたばは?」 と、次々に質問を投げかけるこりす。これに対するくまくんの答えがどれもとても素晴らしいのです。 くまくんの言葉から、日常生活の中で「当たり前」と思っているものにこそ、一番の幸せがあるということに、改めて気づくことができるのではないかと思います。
大好きな人に喜んでもらいたくて、何かを贈りたいというこりすの気持ちも、一緒にいれるだけで幸せに満たされているというくまくんの気持ちも、どちらも共感してしまいますね。 通り抜ける風や夕陽のきらめき……物語の世界観とマッチした、繊細で優しく、温かみのある絵もとても素敵です。
子どもにも、そして大人の心にも響く本書。お子さんや大切な人とぜひ読んでみてくださいね。 ご結婚される方へのお祝いにもおすすめです。感謝の気持ちと愛を込めて、特別な日にパートナーの方に贈られるのもいいかもしれません!
(洪愛舜 編集者・ライター)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
こりすとくまくんは大の仲良し。こりすは、くまくんにおくりもので喜ばせたいけれど、くまくんは何にもいらないといいます。その理由とは・・・! デリケートに描かれた絵がとても美しい力作です。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
タイトルを口に出して読んだだけでも、幸せな気分になれますが、絵本を開いたら・・更に幸せな気分の御裾分けをしてもらったかのようです。
優しいストーリーに負けないイラストの優しさ、丁寧な描写は、すっかりと魅了されてしまいました。
くまくんの性格の温かさは、なんとも包容力があるというか、気持ちを和ませてくれました。
そして、大好きなくまくんを思うリスさんの一生懸命な気持ち。
どのページも素敵なイラストだけど、その中でも一番好きなのが
ゆうひがゆっくりしずみました
かぜが、はなのかおりをはこんできました
という夕焼け空のもとで、しあわせいっぱいの2匹のページ。
なんだか、本当に風に乗ってお花の香りがしてきそうな気がしました。
そんなことが幸せと言えるなんて・・なんだか初々しい恋愛を見ているかのようできゅんとしました。 (Pocketさん 40代・ママ 女の子14歳、男の子10歳)
|