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ジュンイチ

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なかなかよいと思う 考えさせられる絵本  投稿日:2009/10/17
スモーキーナイト ジャスミンはけむりのなかで
スモーキーナイト ジャスミンはけむりのなかで 作: イヴ・バンディック
絵: ディヴィッド・ディアス
訳: はしもとひろみ

出版社: 岩崎書店
1995年のコールデコット賞受賞作品で、アメリカにおいて多くの児童書関係の賞を受賞しています。

お話は、1992年の4月29日にロサンゼルスで実際に起きた暴動を描いたもの。
飲酒運転した黒人が捕まったときに、白人の警察官から袋叩きにされた報道がきっかけです。
その警察官の裁判の判決日が4月29日だったのですが、陪審員12名の内10名が白人で、有罪の予想に反し無罪になったことからロスアンゼルスの黒人達が暴動を起こしたのです。

今、日本においても裁判員制度が発足していますが、アメリカではこんな事件さえも起きていることを知ると、深く考えさせられるものがあります。

暴動の模様が克明に描かれており、また、力強いディヴィッド・ディアスの絵が、その雰囲気を臨場感あるものに昇華させています。

人種のるつぼと言われるアメリカ社会に根ざす問題があって、非常に社会的な意味あいを持つ作品となっており、エンディングに作者のメッセージを感じずにはいられませんでした。

「きょうまで、この子たちは、なかがわるいもんだと ばっかり おもってい たけど」
「でも いまは わかりあえたんだね」

歴史・文化・言葉が違っても、お互いがわかりあえば、仲良くなれて、争うこともなくなるということを考えさせられました。

小学生高学年ぐらいでないと理解するのが難しいかも知れません。
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なかなかよいと思う はまる人も多いナンセンス絵本  投稿日:2009/10/17
アベコベさん
アベコベさん 作: フランセスカサイモン
絵: ケレンラドロー
訳: 青山 南

出版社: 文化出版局
自分のお気に入りの絵本の訳を多く手がける青山 南さんの訳だったので読んでみました。

全てが逆という設定で、ジャンルとしてはナンセンス本ということになるのでしょうか。
昼と夜が逆転しているのですが、会社とか学校は?と細かい点が気になりました。
とは言え、単純に楽しめる作品ですし、絵の色合いが鮮やかなのではまってしまうお子さんも多いのではないでしょうか。

最後のお父さんの一言
「よのなかには いろんなひとが いるんだ」
というのは、教訓めいた良いフレーズだと思いました。

年中あたりが向いていると思います。
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自信を持っておすすめしたい 完成度の高い作品  投稿日:2009/10/17
バックルさんとめいけんグロリア
バックルさんとめいけんグロリア 作・絵: ペギー・ラスマン
訳: ひがし はるみ

出版社: 徳間書店
ペギー・ラスマンの作品で「たいへんたいへん、あかちゃん、まって!」「おやすみゴリラくん」が気に入っているので、読んでみました。
1996年のコールデコット賞受賞作品。

お話は、おまわりのバックルさんが安全教室を実施しているところから始まります。
ただし、安全教室は、子供達に飽きられてしまっています。
そこに加わったのが、警察犬のグロリア。

グロリアが参加するようになってからは、安全教室が大人気になるのですが、その訳は、グロリアがバックルさんの後ろで安全メモにあわせて芸を披露しているから。
知らぬはバックルさんという図式で、バックルさんが振り返ると、グロリアは大人しくお座りしているのですから、グロリアは凄い役者です。

ところが、ある日、その安全教室の実態をTVでバックルさんは見てしまい、実はグロリアのお陰で安全教室が盛況だったことを知るのです。
それからバックルさんとグロリアのコンビは解消してしまうのですが、素晴らしい展開があって、ハッピーエンディングをむかえるのです。
ストーリーも本当に良く練られていると思います。

何と言っても、グロリアのトリッキーな動きが絶品です。
バックルさんとグロリアの心温まる交流も言うことなし。
子供なら誰しもが楽しめること間違いなしの絵本としてオススメします。

年少くらいから楽しめる絵本だと思います。
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自信を持っておすすめしたい 優れたデザイン  投稿日:2009/10/17
エイラトさんのへんしんどうぶつえん
エイラトさんのへんしんどうぶつえん 作・絵: ロイス・エイラト
訳: 中川素子

出版社: 偕成社
1990年のコールデコット賞オナー賞受賞作品。
コールデコット賞は、どちらかというと本格的な絵本が対象かと思っていたのですが、この作品のように文章のない作品も選出しているとは、懐の深さに驚かされました。

最初見たとき、これがアメリカの作品なのかと思いました。
もっとも、こうしたデザインに優れた作品が翻訳されていないだけかも知れませんが、日本の作品と言われても全く違和感のない絵本です。
五味太郎さんチックな作品と言えば良いでしょうか。

まる、さんかく、しかくといった穴が空いていて、ページをめくる度に、動物が変身していきます。
仕組みとして面白い以上に、その秀逸なデザイン・鮮やかな色合いが目を引きます。

子供の読み聞かせでは、次はなにかな?とクイズ形式で読むと、とても楽しい絵本になること間違いなしです。
切り抜かれた形もさまざまで、形を理解させるのにも役立ちそうな、一粒で二度美味しいと言える作品です。

3歳・4歳から少し幅広い層にオススメします。
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なかなかよいと思う 科学の絵本として通用します  投稿日:2009/10/12
とうさんの あしの うえで
とうさんの あしの うえで 作・絵: いもと ようこ
出版社: 講談社
皇帝ペンギンの過酷な子育てを描いた作品です。
こんなにも過酷なのかという事実を初めて知りましたが、やはりこの事実を絵本にしたということで、この絵本の価値は決まったも同然です。

それにしても、皇帝ペンギンの父さんは、立ったまま足の上で4ヶ月間何も食べないで暖め続けるというのですから、気の遠くなる話です。

一番感銘したのは下記のくだり。
「どんなに沢山のペンギンがいても
 父さんの声、母さんの声、坊やの声がわかるのです。
 たまごの中にいるときに、お互いの声をしっかり覚えていたのです。」
たまごの段階から、夫婦が力を合わせているというのは感動的ですし、私達人間が失いつつある本能がそこにあるような気がしてなりません。

絵は、いつもながらのいもとさんの優しいキャラクターなのですが、坊やの姿が余りに可愛すぎるので、このお話の主旨からすると、もう少し実際の姿に近づけた方が良かったかも知れません。

科学の絵本としても通用するオススメの絵本です。
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自信を持っておすすめしたい タイのお母さんも一緒  投稿日:2009/10/12
しーっ!ぼうやがおひるねしているの
しーっ!ぼうやがおひるねしているの 作: ミンフォン・ホ
絵: ホリー・ミード
訳: 安井清子

出版社: 偕成社
1997年のコルデコット賞オナー賞受賞作品。
作者のミンフォン・ホは、ミャンマー出身なのですが、幼少時代をタイで過ごしたとあり、その時の思い出を描いた作品だと思われます。

舞台は、タイののどかな農村地帯。
子供をハンモックに昼寝をさせたお母さんが、周りで音をたてる者達に、静かにするようお願いをして回ります。
蚊、やもり、ねこ、ねずみ、かえる、ぶた、あひる、さる、水牛、果てはぞうまで登場するので、その自然環境に圧倒されてしまいます。
そのタイの風景も、家とか倉庫が高床式だったり、そもそも家が藁葺きだったりして、見るものを楽しませてくれることでしょう。

お母さんというのは、どこの国でも同じと感じさせてくれますが、愉快なのは、子供が実は寝ていないということ。
お母さんが、子供が寝ているから静かにとお願いしている最中、子供は家中を這いずり回っているのです。

タイの雄大な自然と切り絵のような画風もピッタリ合っていますし、次から次へと動物達が登場するテンポも良く、就寝前にオススメの一冊です。
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自信を持っておすすめしたい 手紙で構成された文章が魅力的  投稿日:2009/10/12
リディアのガーデニング
リディアのガーデニング 作: サラ・スチュワート
絵: デイビッド・スモール
訳: 福本友美子

出版社: アスラン書房
サラ・スチュアート、デイビッド・スモール夫妻による1998年のコルデコット賞オナー賞受賞作品。

舞台は、1930年のアメリカ。
1929年の大恐慌を引きずった景気低迷下の経済状況は程度の差こそあれ、今の日本と似ています。

主人公のリディア・グレース・フィンチは、両親とおばあちゃんと暮らしている大のガーデニング好き。
そんなおり、父さんが失業してしまい暮らしが厳しいことから、リディアは、パン屋を営むジムおじさんのところで仮住まいすることになります。

殺風景なパン屋でしたが、リディアは持ち前の明るさを持って接し、花で埋め尽くしていきます。
決して笑わないジムおじさんを、笑わせようとリディアは試み、あっと驚くサプライズを準備していくのです。

リディアが両親とおばあちゃんに宛てた手紙が、全ての文章になっているので、リディアの心が写し出されていて、本当に感情移入してしまいそうになってしまいました。
ジムおじさんは、結局一言も発していないのですが、きっと、リディアの行為が心に花を咲かせたと思われるエンディングも秀逸です。
最初は暗かった風景も、花が増えるにしたがって明るくなっていく様は、見ていて心地よいものでした。

何度も読み返したくなる、そんな心温まる作品で、特に女の子にとって受け容れられる作品だと思います。
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なかなかよいと思う スケールの大きいお話  投稿日:2009/10/12
くもり ときどきミートボール
くもり ときどきミートボール 作: ジュディ・バレット
絵: ロン・バレット
訳: 青山 南

出版社: ほるぷ出版
映画化された作品だったので読んでみました。
読んだ第一印象は、確かにスケールの大きい話なので、映画向きだということ。

お話は、カミカミゴックンという町が舞台。
ここでは、一日に三回、空から食べ物が降ってくるというまさに奇想天外な設定なのですが、子供にとってはたまらないお話でしょう。
衛生局が、町じゅうの残った食べ物を取り除いたり、レストランは屋根がなかったりと、細かいディテールもしっかりしています。

ところが、異常気象?というやつか、だんだんその降ってくる食べ物の量が多くなってくるという事件が発生してからが本当の見所になります。

ストーリー自体、本当に手放しで楽しめます。
絵も細かい描写をしているのですが、人物描写が少し怖いと受け止める向きもあるかも知れません。
映画のようなキャラクターで描いた方が良かったという感じがします。

空想好きな子供にはピッタリの作品です。
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自信を持っておすすめしたい ストーリーのテンポが小気味良い  投稿日:2009/10/12
ジョニーのかたやきパン
ジョニーのかたやきパン 作: ルース・ソーヤー
絵: ロバート・マックロスキー
訳: こみや ゆう

出版社: 岩波書店
1954年度のコールデコット賞受賞作品。
2009年度の新刊だったのですが、実は、1967年にポプラ社から「ころりんケーキほーい」という作品で出版されていたようです。
文は、ルース・ソーヤーで、絵は、ルース・ソーヤーの娘の夫であるロバート・マックロスキーによるものです。

主人公のジョニーは、山小屋でおじいさんとおばあさんの手伝いをしていましたが、色々事件がおき生活が苦しくなったので、その家を追われることになってしまいます。
その時、ジョニーが貰ったのが大きなかたやきパン。
山道を下る途中、そのかたやきパンがジョニーの袋から落ちて、歌を歌いながら転がりだしたのです。
そのかたやきパンを食べようと、次から次へと動物達がジョニーと一緒になって追いかけるのですが、その行き着く先がサプライズです。

全体的に躍動感があって、ストーリーのテンポも小気味良く、引きつけられる作品です。
この手の作品は数多く、おそらくその原型となった作品なのだと思いますが、オリジナルの凄みを感じずにはいられない魅力的な作品です。

二色刷りと色合いは抑え目ですが、内容が秀逸なのでオススメしたい一冊です。
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なかなかよいと思う 他の似た作品と一緒に読みたい作品  投稿日:2009/10/11
ひよこのコンコンがとまらない
ひよこのコンコンがとまらない 作・絵: ポール・ガルドン
訳: 福本友美子

出版社: ほるぷ出版
スカンジナビア半島の昔話の再話。

めんどりのコッコさんが、ひよこのタッペンを連れて森に出かけるシーンから始まります。
美味しい種を探すためなのですが、ひよこのタッペンが大きい種を飲み込もうとして、咳が止まらなくなってしまいます。
それからが、お母さんの面目躍如。

次から次へと頼んでいくのですが、この手のお話というのは、何処の国にもあるものだと思わずにはいられませんでした。
日本昔話だと「わらしべ長者」、ロシア民話だと「おおきなかぶ」と同じような展開です。
その頼みごとの最終者が、小人だったというところが、やはり北欧らしいところ。

あまり知られていないお話ですが、この話の展開は子供に理解しやすいもので、もっと多く読まれて然るべき作品だと思います。
文章量が多いので、年長組み辺りにオススメです。
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