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文化の違い
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投稿日:2013/12/28 |
ママのけがにより別れたパパとヴィンニとの三人暮らしが始まります。
感受性が鋭いヴィンニには一巻に続き好感を持って読めました。
ただ、この巻で気になったことが一つ。ヴィンニの初恋でパパが自分の経験を話す場面があります。スウェーデンは性教育が進んだ国ということを聞いたことがありますが、8歳の女の子に話す内容であるのか?ということを、その場面を読んだ時に、日本人の感覚では違うのでは?と思いました。
文化の違いと言えばそれまでなのですが、親として読んだので、子どもが読んだら受け止め方は違うのか?その辺はよくわからないのですが。
それ以外は、スウェーデンのクリスマスの様子がよくわかったこと、ルシア役を立派につとめたヴィンニ先生がけちをつける場面で、ママが
毅然として反論する場面もよかったと思います。
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近代化のひずみ
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投稿日:2013/12/28 |
鉱山地帯にある製鉄所の騒音がクマの生活をおびやかしています。
人間側、特に鉱山地帯に住む人々から考えると、これといった産業もない地帯に製鉄所は雇用を生み出し利益、そして便利な生活という恩恵をもたらしています。
これは単にスウェーデンだけに留まらず、この時代から始まった近代化の道を近代国家では歩んできました。
ただ、近代化は豊かさと便利さをもたらした一方で、環境破壊ももたらしてきました。
クマからつきつけられた製鉄所を燃やせという命令の中でのニルスの葛藤。それはとりもなおさず近代化の中で人間が抱えてきた葛藤でもあるように感じました。
こうして絵本として、一つのお話をじっくりと読むとにより、ニルスの物語に秘められていたものが浮かび上がってくるようにも思います。
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ニルスの入門編として
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投稿日:2013/12/28 |
『ニルスのふしぎな旅』の長編を息子に読み聞かせをした時に、主人公はニルスなのにニルスだけでなくニルスが立ち寄った場所の人物や動物が主要人物となりお話が動いていくのが不思議なことの一つでした。
先日、菱木晃子さんのお話をお聞きして、スウェーデンの地理を子どもたちに伝えるための教科書として作られたということをお聞きしたことで、ニルスの背景がわかりました。
たまたまこのシリーズ息子に読み聞かせをすることができました。6冊読んで私が一番好きなのはこのお話だと思いました。
父が亡くなっても父のやってきた通りに生きようとする35歳の男の前に、若い頃に飼っていた馬と父が不幸にしてしまった家族との再会と出会いがあります。
それを静かに見守っているのが魔女カイサとニルスと男の母親です。
「母親はつくづく、男というのはいつだって、自分の心の底にある正直な気持ちを話せないもんなんだ、と思いました」というくだり、同じく息子を育てている母親でもある私にも思いあたることがあり、なるほどと思えました。
絵本6巻を読んで思うことは、近代化の並みの中で豊かさ便利さを追いかける生活の中で見失われてしまった人の心でした。
菱木晃子さんは、ニルスの入門編として読んでほしいとおっしゃっていましたが、確かに美しい絵や解説にある写真と共に、ニルスの物語がより一層理解できる気がしました。
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乗り物好きなお子さんに
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投稿日:2013/12/26 |
図書館でよくお話会に来られる三歳のお子さんに遭遇し「読んで」と言われて読んであげました。
とよたさんの紙芝居はお話会でよく拝見していますが、このような乗り物の紙芝居もあったんですね。
機関車と車がブランコする場面は、正直「ありえない」と思ったのですが、乗り物好きな男の子にとっては自分が好きなものが自分と同じようなことをしているというのは、とても身近に感じるのかもしれないなぁと。
乗り物好きなお子さんによさそうだと思いました。
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ネコ好きさんに
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投稿日:2013/12/26 |
出版されてたからいろいろなところでお目にかかるので気になっていた本でした。
『ディック・ウイッティントンとねこ』がペースにあるのかなと思われるエピソードがありました。
私は特にネコ好きというわけではないのですが、ネコと別れる時の船長の顔を見たら、さもありなんという気持ちになりました。
絵がとても生き生きとしていて、ネコ好きさんが読んだらたまらないお話だと思いました。
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島で過ごす夏休み
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投稿日:2013/12/24 |
菱木晃子さんのお話を聞いて『海の島』を読んで、冬休みだし何か長編が読みたいと思い、引き続き菱木さんの翻訳本を読みました。
8歳の少女・ヴィン二は、夏休みの間、離れて暮らすパパと日曜日島で過ごします。
両親が離婚していて、それぞれにパートナーがあるあたり、少し切ないほろ苦い感じや子どもなりに気を遣っている様子が感じられました。
「子どもを愛するイエスさま」の歌の歌詞の内容のヴィンニなりの解釈を読んだ時、父譲りの言葉の感覚が鋭い子なんだなあと思いました。
途中でもうすぐ小学3年生になるという記載がありますが、対象は中学年以降でしょう。
続きもあるようなので、ヴィンニのこれからの成長ぶりが楽しみです。
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ざりがにつり
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投稿日:2013/12/22 |
表紙のざりがにの迫力とざりがにをとりまく子どもたちの元気な様子がとても目をひきます。
柴田愛子さんというと『ぜっこう』『けんかのきもち』などがすぐに浮かぶほど、日々子どもたちに接しておられて子どもの気もちに寄り添っておられる方というイメージがあります。
子どもたちがざりがにをとりに行く様子、特にかっきーがあーくんとざりがにのとりあいになる場面の緊迫感はびしびしと伝わってきました。
かつらこさんというと、細かい書き込みをされる絵本作家さんですが、子どもたちのいきいきとした表情と、特に私は最後の方のかえるのレインコートがかわいいと、そちらの方も気になりました。
こんな風な自然体験ができる園が近くにあったら、毎日楽しく通えそうです。
息子とざりがりつりをしていた頃を懐かしく思い出しながら読みました。
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中国のお正月
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投稿日:2013/12/22 |
小学校での読み聞かせに困ったら光村の棚へ行きます。
12月だし、クリスマスもしくは冬、お正月でもいいなあと思って見つけたのがこの本でした。
出稼ぎに行っていたお父さんが帰って来る、そう言えば出稼ぎという言葉も最近聞かなくなったなあと読んでいて思いました。
表紙では家族三人が子どもを囲んで一つのお布団で寝る様子が描かれていて、それだけでも家族のぬくもりと暖かさを感じます。
女の子の服の赤、町で見られるちょうちんの赤が随所で見られて、寒い冬の季節のお話ですが、お祝いのはなやぎとにぎわいが感じられます。あとがきでは赤はお祝いの色ということが書かれていました。
タンユエンを作って食べる場面は、中国のお正月ならではの風習が。
市井の人の暮らしがこんな風に絵本でわかるのがいいなあと思いました。絵もとてもきれいです。
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第二次世界大戦中のオランダで
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投稿日:2013/12/20 |
第二次世界大戦中、オランダの農家にかくまわれていたユダヤ人姉妹の物語です。
つい最近スウェーデンに逃れていたユダヤ人姉妹の物語『海の島』を読んだばかりだったので、比較しながら読んでいました。
当時中立国だったスウェーデンではドイツの侵攻はなくそれでも海への機雷はあり、食料は配給制であったこと、一方ドイツの隣国であるオランダでは空爆があり、ドイツ軍の侵攻はありやはり食料は配給制でした。
ただ、スウェーデンに逃れた姉妹には学校へ行くこともでき、自由に歩くことができたこと。『シニとわたしのいた二階』ではアンネのように隠し部屋で息をひそめて過ごす姉妹の様子が描かれています。
戦時下であっても明るい農家の生活や、家族のやりとりは戦争であることを一瞬忘れてしまうほどですが、それでもドイツ軍が階下までやってくる緊張感は戦争の厳しさを感じさせました。
戦争を語り継ぐこと、戦争を経験した人が亡くなっていく今だからこそ、物語を通して私たちも考えたいことだと思います。
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ニルスの絵本
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投稿日:2013/12/20 |
先日、この絵本の訳者である菱木晃子さんからこの絵本の製作秘話をお聞きすることができました。
表紙と本体の絵が違うこと、絵を描かれた平澤さんとお二人でスウェーデンを回られたこと。
一巻目であるこの絵本では破風を探して写真を撮られたそうです。
そんなお話を伺った後でこの絵本を開くとより一層スウェーデンの風景が身近に感じられました。
人々の傲慢さから失われた町、そう聞くだけでもとても切ないストーリーです。
長編の『ニルスとふしぎな旅』も読みましたが、菱木さんが解説で書かれているように、長編に入る前の入門編として読むとよさそうです。
冬休みにお子さんと一緒にいかがでしょうか?一冊読むとシリーズすべて読みたくなります。
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