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95歳のわたしから、10歳のきみたちへ 「いのちは、どこにあると思いますか?」
「いのち」や、いのちをどうつかおうかと決める「こころ」は見えませんが、見えないものこそ大切にすべきです。空気は見えませんが、人が生きるのに大切だということに似ています。――<あとがきより>
いよいよ6年生の読み聞かせは,今回で最後です。
1ヶ月後には卒業し,中学生となる子供たちに
どんな本を読んだらいいのか,
色々考え,いろいろ試し読みしてきました。
でも,私があれこれ悩むより,
ここは人生の大先輩に登場してもらうのが,
一番か と,この絵本を選びました。
この絵本が出た時点で,95歳の日野原先生。
今年の2010年時点で99歳になるのでしょうか?
たまにテレビ等で,お見かけしますが,
まだまだ現役でいらっしゃるようです。
私が今,4●歳…。倍以上の歴史を持っていらっしゃる!?
私が100歳まで生きるとは思えないけれど,
まだ残された時間は,けっこう有るのかもしれない…
と 期待してしまいます(*^_^*)。
いつもは教室に入ると,まず 窓のカーテンを引きます。
それから座る椅子の位置を調整して,
教室にぱらぱらと入ってくる子供たちを待ちます。
今回は,子供たちを待つ間に,黒板をきれいに雑巾で拭いて,
日野原先生のまねをして,0から100までの真っすぐな線を描きました。
途中の子供たちの歳は,12歳で入れて,95歳を二重の⇒。
読み手の歳も入れようか,迷いましたが,
今回はやめときました^_^;。
子供たちが揃ったので,
自分の脈をとってもらいました。
「親指の付け根のところに脈をとれるところがあります。
1分間に何回打っているか,調べてみましょう。
今から,30秒間,数えてみてね。
その数の2倍がみんなの1分間の脈拍数です。」
みんな面白がって計ってくれました。
そうした前置きの後,やっと本を読みました。
日野原先生が,95歳で現役医師だということを知ると
「へぇぇ〜」と驚きの声。
12歳からしたら,95歳なんて想像がつかないでしょうね^_^;
聴診器のところで,また脈をとっている子がいます。
「トントン トントン」
指で拍子をとっている子もいます。
心臓が一生懸命,体に血液を送り続けている音。
生きている証拠の音…。感じてもらえたみたいです。
「命は時間だと考えています」
先生の言葉は,長く命を見つめ続けたからこその重さがあります。
そして,あとがきの「こころ」のお話は,
95歳の先生が語るからこそ,ずっしりと心に響きます。
“ただ生きるのではなく,自分以外のために
「こころ」をつかい,「じかん」をつかい
生きていこう,私もそう努力していきます。。。”
4●歳の読み手は,そう努力しているだろうか???
背筋を正されるような思いで,読み終わりました。
最後のあいさつに
「皆さんには,たくさんの『時間』があります。
どうか,『心』をたくさん使って,自分のためだけでない時間を持ってください。
それと,本を読むと,自分以外のいろいろな『時間』や『心』に出会えます。
たくさんの本に出会ってください。」
とお話ししました。
読み聞かせを初めて,3ヶ月。
子供に読み聞かせてあげてるつもりが,
自分が得るものが多く,
『時間』と『心』をたくさんもらった3ヶ月間でした。
読み聞かせとの出会いに,感謝\(^o^)/感謝\(^o^)/です。 (あんぴかさん 40代・ママ 女の子15歳、女の子8歳)
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