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日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?

日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)

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くまとやまねこ」 その他の方の声

くまとやまねこ 作:湯本 香樹実
絵:酒井 駒子
出版社:河出書房新社
税込価格:\1,430
発行日:2008年04月
ISBN:9784309270074
評価スコア 4.71
評価ランキング 1,420
みんなの声 総数 68
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  • お別れの時間を終えるとき

    大切な人がいなくなることを受け入れることが、どれほど辛く難しいか。経験したことがある人には、その時を思い出してきゅっと胸が締め付けられる、静かなのに胸の内が熱くなるストーリー。
    いつまでも大事に小鳥の亡きがらに花を供え持ち歩くくま。
    過ごした時間が楽しく濃密であればあるほど、死を受け入れるには時間がかかる。だから、くまにはそんな小鳥との最後のお別れの時間が、少し長く必要だったのですね。
    そのお別れの時間を終えるのに、やまねこは背中を押してくれます。
    現実の世界でも、その背中のひと押しが一番大事なのです。
    やまねこのさりげのない、ポン、とくまの軽い背中をたたく音が聞こえてきそうな最後の場面が、くまの未来が小鳥との思い出とともにずっと続いていくんだろうと予感させて、肩の緊張がほぐれます。
    歳を重ねれば重ねるほど、好きになりそうな絵本です。

    投稿日:2013/05/09

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  • 時間が持つ癒しの力

    • かよたさん
    • 20代
    • その他の方
    • 東京都

    作者である湯本香樹実さんは、日頃から自分が持っている、時間に対する信頼と感謝の念がこのお話のもとであると言います。

    ある日、仲良しのことりを亡くしたくま。暗く閉め切った部屋に閉じこもってしまいます。やがてやまねこと知り合い、新しい輝く時間を見つけていきます。

    感動とか、切ないとか…そんな簡単な言葉では言い表せない絵本。
    特にくまが森のなかまに箱の中のことりを見せるところ、その後、部屋に閉じこもってしまうところは、苦しい程に胸が痛くなりました。
    誰もがこの絵本の中のくまであり、森のなかまであり、やまねこなんだと思います。
    『くまとことり』ではなく、『くまとやまねこ』というタイトルがつけられているところにも、作者である湯本香樹実さんの時間に対する想いがこめられている気がします。

    投稿日:2011/08/09

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  • 感動する作品です!

    この作品は、第一回MOE絵本屋さん大賞の1位になった作品の一つです。

    内容としては、ある日、くまのお友達である、小鳥が亡くなってしまう所からが始まりです。そして、くまは、小鳥が亡くなって寂しくなり、家にずっと閉じこもっているのです。

    そして、数日後、久々に家から外へ出て行ったくま。そこで、やまねこと出会います。やまねこは、楽器を持ち運びながら、色々なところで音楽を弾き、世界中を旅しています。そして、くまは、やまねこと色々な話をします。

    そして、最後は、くまとやまねこは、旅に出ることにしました。

    そのような物語だったと思います。

    この物語は、「死」をテーマとした作品です。この物語に出てくる小鳥が死ぬことは、誰だって悲しいと思います。私たち人間だって、どんな人も、いつか必ず死ぬのです。そんな、「死」をテーマとした作品は、重くなる気持ちがあるのですが、この事を知り、死ぬのは誰だっていやでも、「死」というものに向き合うことが大切だということが、この絵本に表れています。

    そんな「死」と向き合う作品であって、こんな感動する絵本作品であってとても良かった作品でした。

    ぜひ、読んでみてください。

    投稿日:2010/06/15

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  • 死とどう向き合うのか・・・

    • 風の秋桜さん
    • 40代
    • その他の方
    • 埼玉県
    • 男の子17歳、男の子14歳

    昨年暮れに第1回MOE絵本屋さん大賞第1位を受賞した絵本とのことで、ぜひ読んでみたいと思いました
    作者は同じく死を扱った作品『夏の庭』もあります。
    仲良しだった小鳥が死んでしまってからクマはふさぎこむように、でもやまねことであって「君はさびしい思いをしているんだね」と声をかけられてから変化が現れます
    同じ思い(同苦)に立った言葉がクマの心を開いたのです
    小鳥との思い出は新しい一歩を進みだす勇気となり、やまねこと旅立つことに・・・
    酒井駒子さんのモノトーンで描かれた絵がクマの心情をゆっくりと表現しているようで読んでいるものの心をとらえます
    小学校の低学年くらいから読んでもらえたらよいと思います
    まずは大人が読んで感動してください1

    投稿日:2009/04/23

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  • せつなくて優しいお話

    以前書店で立ち読みをし、胸が締めつけられるような気持ちになったのを覚えています。
    それから数年後、かわいがっていたペットが他界しました。悲しくて寂しくてつらい日々でした。生きているうちにもっと何かしてあげられたのではないか、と自分を責めたりもしました。そんな時にふとこの本を思い出し、取り寄せて読み返してみました。
    せつない気持ちがあふれて涙が止まりませんでしたが、なぜか救われるような癒しも感じました。自分だけではなく、皆に別れはやってくるのだと悟ることもできました。私にとっては救いの一冊です。

    投稿日:2015/10/26

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  • きょうを愛すること

    ストーリーは辛く悲しいです。でも最後には希望も見えてきます。

    もし、最愛の人を亡くしたら…
    私はきっと、くまくんと同じようになってしまうんだろうな
    ずっとどこにいても重く寂しいんだろうな
    食べる事や眠る事さえ苦しいんだろうな

    「辛い悲しい苦しい寂しい」こんな感情、きっと受け入れられません…

    ページをめくる度に、くまくんの悲しみが痛い程に伝わります。
    本当にくまくんの周りだけ時が止まってるように見えました。

    くまくんはやまねこと出会って、新たに生きる希望を見つけました。
    やまねこが奏でた音はどんなだったんだろう。
    きっとくまくんの心を救い上げてくれるような、優しいメロディだったんでしょうね。

    ことりとの楽しい日々、蘇る記憶、所々に付けられている色がくまくんの時間を動かしていくように感じました。

    ことりの言葉が好きです。
    「ぼくはきのうの朝より、あしたの朝より、きょうの朝がいちばんすきさ」
    ことりは分かってたのかもしれない。
    だからくまくんに伝えたのかもしれない。
    くまくんに乗り越える強さを、最後に教えてくれたのかもしれません。

    死にゆく者、残された者、乗り越えた者
    それぞれに学ぶものがありました。

    投稿日:2013/10/21

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  • なかよしのことりが死んでしまって かなしみ一人閉じこもってしまったくま(気持ちがわかるだけに つらいものが有りました)
    最愛の人との別れ どの人も誰もが経験することですが やはり 読んでいると涙が出てきます

    悲しみが伝わってくるのです(悲しいとき流す涙の大事さを思います)

    湯本さんのお話の展開がまるで 映画を見ているようです

    ことりとの楽しかった思い出 
    二人で話した「きょうの朝」の大事さ 
    「ぼくはきのうの朝より、あしたの朝より、きょうの朝がいちばんすきさ」この言葉がこころに残ります
    きょうという日は二度とないのですから・・・・

    くまが 閉じこもり悲しみから乗り越えるのには時間が解決してくれるように思いました
    それから おひさまや 風 草のにおい 白い雲 これらの自然のめぐみは こころを癒してくれる大切なものです
    人は自然のめぐみにどれだけ助けられることでしょう

    そして 出会い やまねこは バイオリンを奏でてくれました
    このやまねことの出会いがくまを前に向かわせてくれたのですね

    ことりを土の中にかえして葬ってあげました
    思い出を心に刻み込み そして やまねこと旅に出るのです

    映画のストーリーが見事に絵本にされたと思いました(酒井駒子さんの絵も効果的でステキでした)

    「くまとやまねこ音楽団」いまでも世界のどこかを じゅんぎょう中とのことですから・・・・
    出会えたらうれしいな〜
    いいメロデーの音楽を聴かせてください!

    夢をもって生きていくことの大切さを感じつつ・・・・

    投稿日:2012/05/29

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  • ハッピーエンド

    最初、本を手にとったとき、色がほとんど使われてなくて、暗い絵本だなっておもいました。でもなんだか気になって読んでいくうちにどんどんお話の中に引き込まれました。くまが死んでしまった小鳥を思う気持ち、そしてくまの悲しみがひしひしと伝わってきます。でも、話が進んでいくうちに絵本の中に赤一色だけど挿し色のようにでてきます。それがまた物語のキーになっていて不思議な感じになります。最後にくまはやまねことで会い、小鳥の次に大切な友達をみつけることができました。最後はハッピーエンドでとてもあたたかいそして安心した気持ちになりました。

    投稿日:2010/06/09

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  • 生きること、死ぬこと

    • ねこなさん
    • 30代
    • その他の方
    • 埼玉県

    自分のために買いました。
    祖父が亡くなって、身近な人の死を目の当たりにして、どうしていいかわからずにいたときに出会った絵本です。
    いきなり、くまの友だちの小鳥が死んだところから物語が始まります。
    理由は記されていません。でも、死って、そういうものなんです。
    もちろん、そういうもの、じゃ、くまは納得できません。だから、泣きます。ことりをいつまでもそばに置いておきたいと、きれいな箱の中に入れて、持ち歩くのです。
    それを見た友だちは、みんな、早く立ち直るように、としか言いません。
    なんか…身につまされますよね。
    でも、旅芸人のやまねこは、くまの悲しみをちゃんとうけとめてあげるのです。
    そういうことができる人になりたいと思いました。

    ただ…死んでしまった小鳥がいつまでも、きれいなままなのは、どうかな? と思いました。
    科学的には、腐敗臭がしたり、腐ってしまったりするんじゃないかなと…。死を美化しているようにもとれたので、星4つです。

    大人が読むにはよい本だと思います。

    投稿日:2009/12/12

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  • 避けられない別れ。

    • 涼花さん
    • 20代
    • その他の方
    • 北海道

    大好きな小鳥が死んでしまうところから始まった、お話。

    綺麗に飾った小箱に小鳥を入れてずっと一緒に歩いてたくま。
    本当にことりが大好きで、哀しくて仕方なかったんだなぁ。

    もう、二度と会えないという現実を受け止めるのは、凄く大変で辛いけど。
    でも、それでも前を、上を向いて歩いて行かなきゃダメなんだという事を教えてくれる一冊でした。

    先に旅立ってしまった人は、それを願ってくれてるだろうし。

    そうやって精一杯生きた後には、先に旅立っていた人に「お疲れ様」って言ってもらえるんじゃないかな。


    大好きなことりと、くまはずっと友達だね。

    投稿日:2008/11/07

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