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どうぶつのわかっていること・わかっていないこと

どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)

『世界一受けたい授業』で紹介!京大の動物博士監修の「答えのない問いに向き合う力」を育てる新感覚の絵本

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新装版 ゆきがやんだら

新装版 ゆきがやんだら(Gakken)

一面真っ白の雪景色で、心が温まる親子のおはなし

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なみ@えほん

その他の方・60代・大阪府

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なみ@えほんさんの声

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自信を持っておすすめしたい 愛し、愛される喜び  投稿日:2016/11/10
バンブルアーディ
バンブルアーディ 作・絵: モーリス・センダック
訳: さくま ゆみこ

出版社: 偕成社
 アメリカンでコミカルでブラック。登場人物(登場ブタ?)の表情がとっても豊かな筆使い。年を重ねられても、センダックらしさは変わらないと思いました。

 仮装して誕生日のお祝いにやってきた へんてこな友だちとバンブルアーディの大騒ぎは無茶苦茶!おばさんは怒った!でも、結局は許してくれて、キスしてくれたよ。

 センダックの描く最後のこの絵本は、クセのある登場ブタと、どんちゃん騒ぎが目立っているけれど、描かれているのは、実は「愛すること、愛されることの喜び」なのだと思いました。

 何があっても、何をしても、愛する人が自分の存在を受け入れてくれること、愛してくれること、というのは子どもの一番の願い。子どもにとって一番大切なこと。センダックは、その大切なことを、最後のメッセージとして絵本で描いたのでは?絵本作家としてすごい幕引きだなぁ〜と思うのは考えすぎでしょうか?

 (蛇足ですが、バンブルアーディの誕生日、6月10日は、センダック自身の誕生日でもあります^^)
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自信を持っておすすめしたい 赤が似合う すてきなおばあちゃん  投稿日:2016/11/09
おばあちゃんのあかいマント
おばあちゃんのあかいマント 作: ローレン・カスティーヨ
訳: 多賀 京子

出版社: ほるぷ出版
 田舎の小さな町に住んでいた子どもの頃、ほんの時たま、祖父母の住む都会に行きました。地下街を忙しく行きかう たくさんの人たち、そこの独特の空気。明るく華やかなデパート・・・。テレビでアニメやコマーシャルを見るのも都会ならではでした。(田舎の自宅ではNHKしか映らなかったのです) でも、水道からでてくる水は、小さな町の方が断然、美味しかった!どちらが良い悪いではなくて、「いろんなところがあるなぁ〜」と子ども心に思っていました。そんな子どもの時の気持ちを、思い出しました。

 赤が似合って、一人で都会で楽しく、たくましく暮らすおばあちゃん。素敵だな!と思いました。ネコちゃんとの暮らしも なんだか羨ましい。

 年をとってから引越しをして、暮らしを変えるのは少し勇気がいったと思うけれど、住みたい場所に住み、生きたいように生きることを選択し、実行しているおばあちゃんに乾杯!こんなお洒落で自立したおばあさんを目指したいです。
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自信を持っておすすめしたい ありがとう、ネズミさん。  投稿日:2016/11/07
だいじょうぶだよ、ゾウさん
だいじょうぶだよ、ゾウさん 作: ローレンス・ブルギニョン
絵: ヴァレリー・ダール
訳: 柳田邦男

出版社: 文溪堂
 作者の献辞に「どんなことにもひるまないで生き、とりわけ あの世への旅だちをおそれなかった母へ」とあります。

 誰にも必ずある旅だちを、作者のお母さんのように、絵本の中のゾウさんのように、自然なこととして受け入れられたらいいな思います。

 願わくばその時、ネズミさんのように、寄り添い、手助けしてくれ、「だいじょうぶだよ」と声をかけてくれる人がそばにいてくれたら有り難いな、と思います。

 普段に読むというよりも、何かきっかけがあり、子どもたちと一緒に「死」への理解を深めたい・・・、そんな時に、読みたい絵本です。大事なことを教えてくれる絵本です。
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自信を持っておすすめしたい 心からの願い  投稿日:2016/11/07
ぼくだってトカゲ
ぼくだってトカゲ 文: 内田 麟太郎
絵: 市居 みか

出版社: 文研出版
 「えっ、それはないでしょ?」「そんなこと、あるわけないやーん」と思いながらも、生物の知識に自信がなかったので、「もしかして?」と、ちょっと揺らぎました(笑)

 トカゲのしっぽに頭や体ができていく場面で、しっぽの表情が「あれっ?」という気づきから「驚き」へ。そして、「喜び」へと変わっていくところが良かったです。次のページでは、願いが叶い、生きていくことができる喜びが溢れていました。

 「真剣に心から願えば 叶うこともある」と、前向きな明るい気持ちになれた絵本です。
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自信を持っておすすめしたい ちっちゃな絵本の中に、たくさんのお楽しみが♪  投稿日:2016/11/06
おみせやさんでくださいな!
おみせやさんでくださいな! 作: さいとう しのぶ
出版社: リーブル
 とっても楽しい絵本でした!

 豊富な品揃え、こわだりの商品、どのお店の店主さんも誇りをもってお仕事をされている様子が伺えます。みんなその道のプロ。どのお店でも安心して、いいお買い物ができますね。売る人も買う人も幸せになれる、そんなお店が集まっていました。個人商店の良さ、値打ちが伝わってきました。

 お買い物をする動物たちに交じって、私も、どれを買おうか、何を食べようかと真剣に迷ったり、悩んだりしてしまいました〜。

 丁寧に書き込まれた絵は温かみがあって、素適です。お店屋さんのネーミングも面白いです。何屋さんをどの動物にお任せしようかと、さいとうさんは、きっと楽しみながら あれこれ考えられたのだろうなーと思いました。本屋さんは知恵の象徴のみみずく(フクロウ)さん、郵便局はやぎさん・・・など。

 たくさんのお店、そして商品を楽しむだけでなく、同じ動物を別のお店でまた見つけたりと、「へー」とか「ほー」とか言いながらページを繰っていきましたが、最後に、実はこの絵本は、単なるお店屋さんの紹介ではなく、時間が進行していてストーリーがあったことにびっくり!(改めてページを戻ってみると、お店を巡っている間に時間がたっているのが各お店の時計でわかりました)

 ちっちゃな絵本の中にたくさんのお楽しみが詰まっていました。飽きることなく、いろんな楽しみ方ができる絵本だなと思います。

 そして、歌がついているのも、良いですね。たくさんのお店ですが、メロディーをつけると より楽しく、次から次へと、読み(歌い?)すすめることができました。子どもさんにはぜひ、メロディーをつけて読んであげてくださいな!
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自信を持っておすすめしたい 数の理  投稿日:2016/11/04
1つぶのおこめ
1つぶのおこめ 作・絵: デミ
訳: さくま ゆみこ

出版社: 光村教育図書
 絵の美しさ、そして数の不思議、さらに痛快な気分を味わえる絵本です。

 ラーニは、ほんのささかやな ご褒美をお願いしただけ。力づくでも、無理難題を押し付けたわけでもありません。だって王さまは、「もっと気前よく褒美をとらせたいものだ」と 言っているくらいなのですから・・(笑)

 王さまの悪の心に切り込むのは、数の理。倍の倍の倍の倍・・・がいかにすごいか知らなかった王さまの米蔵は、とんでもない事態に陥っていきます。ですが、文句のつけようがないのです。「数の理」の前では王さまは無力で、ただ見ていることしか できませんでした。

 膨れ上がっていくお米の数は、数字ではピンとこなくても、絵によって一目瞭然。たった一粒から始まったのに、すごい、本当にすごい。見開き4ページいっぱいに描かれた たくさんの象がお米を運んでいる場面は圧巻です!

 ラー二は本当に賢いです。そして、王さまも とことん極悪人という訳ではなく、倍々に増えていくお米を正直に(?)運ばせ、最後には 賢くて正しい行いをする人になった というところが良かったです。インドの細密画を取り入れて描かれたという絵はエキゾチックで、独特の雰囲気を醸し出していました。
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自信を持っておすすめしたい 仲良し三人組の 山のぼり  投稿日:2016/11/02
ポレポレやまのぼり
ポレポレやまのぼり 文・絵: たしろ ちさと
出版社: 大日本図書
 動物たちの可愛さと、自然の雄大さが うまくミックスされた絵本です。たしろさんが描かれる可愛い感じの絵に、山登りの経験から受け取られたものが合わさっています。特に、岩壁や雲海の感じがとてもよくでていると思いました。

 まず最初に目にする表紙の絵は、これから登る高い山。山の麓で三人組が写真を撮っています。いかに山が大きくて上の方が険しいか よくわかりますね。さぁ、三人組さん、頑張れ!

 登り切った達成感、美味しい食事、みんなで踊って、おしゃべりも・・・。満足な気持ちで眠りにつく素敵な山の一日が描かれていました。三者三様の性格の違いがいいです。だからこそ うまくいくポレポレ山登り。「ポレポレ」はスワヒリ語でゆっくりという意味だそうですが、意味を知らなくても、ゆるーい気持ちになる語感が面白いと思いました。

 前の見返しは「たかいたかいやま」行きのバス。後ろの見返しは「ふもとえき」行きのバス。そして、後ろのカバーそでには、今回の山登りの写真の前で、次の相談をする三人組。表紙で撮っていた写真も ちゃんと貼ってありますよ!絵本のすべてに、丁寧に絵本作りをされた作者の想いが詰まっています。
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なかなかよいと思う みんなで水浴び、楽しいな♪  投稿日:2016/11/01
ゆっくりゆっくりなまけものくん
ゆっくりゆっくりなまけものくん 作・絵: オームラ トモコ
出版社: 鈴木出版
 縦開きの絵本にすることで、高い木と、そこをゆっくりゆっくり おりていく なまけものくんが効果的に描かれていると思いました。

 色や絵が幼い子どもたちになじみやすい感じで、また、動物たちの表情になごみます。最後のしかけも とても楽しいです。

 動物たちが、みんなで仲良く水浴びをするので、夏に読むのがおすすめです。
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なかなかよいと思う はじめての図書館  投稿日:2016/10/29
坂の上の図書館
坂の上の図書館 作: 池田 ゆみる
絵: 羽尻 利門

出版社: さ・え・ら書房
 本が好きで、図書館が好きで、本の力、図書館の役割をよく知っている人が書かれた作品だと思いました。

 館内での読み聞かせ会、リクエスト制度、レファレンスサービス、返却ポストのことなどもさりげなく出てきます。本の素晴らしさ、図書館の役割を子どもたちに伝えたいという作者の想いが感じられました。本は喜びや生きる力を与えてくれるし、その本は公共の図書館で、誰でもが自由に利用することができるのです。「これ読んでみない?」とその子にあった本を何気なく薦める司書の存在も素敵です。

 困難な状況にいる春菜が、友達、先生、図書館司書、本との関わりの中で成長していく様子が描かれていました。お話の始まりのときには、図書館利用初心者の春菜でしたが、終わる時には「ここの本、ぜーんぶ読むつもり」と宣言するほどの本好きに・・・。

 その他、友達の佐久間さんの強さ、勉強が遅れている子どもへ配慮して特別授業をしてくれる先生、しんどい中で頑張って自立して娘と生きていこうとする母の姿などが印象的でした。

 巻末には春菜が読んだ本が一覧になっています。これはきっと、作者から読者への「あなたも読んでみてね〜」というメッセージでもあるのでしょう。どんな内容の本かは、作中で春菜が紹介してくれているので、手を伸ばしやすいかもしれませんね。
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自信を持っておすすめしたい 密度の濃い時間  投稿日:2016/10/18
なきむしこぞう
なきむしこぞう 作: 今村 葦子
絵: 酒井 駒子

出版社: 理論社
 「ちりんさん」「じょうさん」「らりろん」という舌足らずの呼び方に、持ち主の「あのこ」の幼さが透けて見えます。幼さゆえの不器用さ、元気の良さ、容赦のない愛し方に、動物のぬいぐるみたちは、我慢できない!と家出を決行します。

 幼い子どもにとって、お気に入りのぬいぐるみは特別な友だち。柔らかく優しい肌触りに安心感を覚えて甘えられるだけでなく、時には、自分がお兄さんお姉さんぶって接することができます。その大事な友だちがいなくなったとなれば、子どもにとっては大事件!あのこの驚き、寂しさは半端ではありません。一方、家出したぬいぐるみたちも、実は、心細く後ろ髪を引かれる思いなのです。

 小さな世界の短い間の出来事が描かれていますが、そこには、あのこと、ちりんさん、じょうさん、らりろんがそれぞれの思いを確認する、とても密度の濃い時間が流れていました。

 幼い頃、大事なぬいぐるみが身近にあった人は多いでしょう。小さな子どもも、ちょっと大きくなった子どもも、子どもに寄り添う大人も、みんなが共感できる物語です。酒井駒子さんのステキな絵が、この物語とぴったりマッチして、とびっきりの物語絵本となっています。双方の間をウロチョロする皮肉屋のネズミがいい味をだしていました。ホントは彼、寂しがり屋なんですよね。
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【連載】絵本ナビ編集長イソザキの「あたらしい絵本大賞ってなに?」

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