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ジュンイチ

パパ・60代・東京都

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ジュンイチさんの声

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自信を持っておすすめしたい 言葉遊びが楽しい  投稿日:2010/01/24
へんしんクイズ
へんしんクイズ 作・絵: あきやま ただし
出版社: 金の星社
我家で大人気の「へんしんシリーズ」も第9弾。
これだけのアイデアが沸いてくるあきやま ただしさんの力量については、ただ脱帽です。

今回は、クイズを出題するという形式をとっていて、なんと、あきやまさん本人が登場です。
出題者が、あきやまさんなのです。

相変わらずの言葉遊びの楽しさは、抜群なので、読み聞かせにはぴったりで、何にへんしんするのか、考える行為をする楽しさも十分に楽しめる作品となっています。

今までの作品と違って、クイズということで動きがないのですが、そんなことは微塵も感じさせません。
ただ、今回、ご本人も登場したことで、こうきたかという感じだったのですが、今後も続けることができるのか少し心配なところです。

言葉の楽しさを感じてもらえるオススメの作品です。
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なかなかよいと思う 古き良き時代の作品  投稿日:2010/01/24
てぶくろがいっぱい
てぶくろがいっぱい 作: フローレンス・スロボドキン
絵: ルイス・スロボドキン

出版社: 偕成社
フローレンス・スロポドキンの文、ルイス・スロポドキンの絵という夫妻による1958年の作品。
日本では、2008年が初版となっています。

お名前からすると、ロシアあたりかと思ったのですが、アメリカの作品でした。
ご主人のルイスのご両親がウクライナ出身だからなのでしょう。

お話の舞台はミシガン州。
主人公は双子の男の子ネッドとドニーなのですが、実際のお孫さんをモデルにしているそうです。

二人のご両親が旅行に行くので、おばあさんが泊まりに来てくれるシーンから始まります。
その翌日、ドニーの赤い手袋が無くなっていることに気付きます。
昨日遊びに行ったジェイニーの家に忘れてきて、結局見つかるのですが、それからが大変です。

赤い手袋を無くしたという噂が広がって、なんと町じゅうの赤い手袋の落し物が届けられたのです。
その後の話の展開も、実のほのぼのとさせられるもので、素敵な物語に仕上がっています。
当時流行のパステル調の絵と相まって、今の世の中ではあまり創作されないであろう絵本の素晴らしさに、是非触れて欲しいと思います。

良書というのは、いつまでたっても色褪せないという証のような作品。
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あまりおすすめしない 評価の分かれる作品  投稿日:2010/01/17
やっぱりおおかみ
やっぱりおおかみ 作・絵: ささき まき
出版社: 福音館書店
こどものともの傑作集掲載作品なのですが、正直言って理解できませんでした。
ささきまきさんの作品は、「なぞなぞライオン」「ぶたのたね」などで我家で大人気なのですが、この作品は趣が全く異なります。

黒一色で描かれたひとりぽっちのおおかみが、仲間を探してうろついているシーンから始まります。
他の動物達を見ては、「け」の一言。
結局、1人で生きていくことを享受していこうと終わるのですが、飛んでいく気球が象徴的です。

対象年齢3才〜小学校初級向きの設定という触書なのですが、子供向きとは言えない作品だと思います。
かといって、大人向きと言えるかも疑問です。

評価の分かれる作品ですが、私は読み聞かせという観点が第一なので、厳しい評価せざるを得ませんでした。
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なかなかよいと思う ドイツの古典的作品  投稿日:2010/01/17
たびにでたろめんでんしゃ
たびにでたろめんでんしゃ 作: ジェーム・スクリュス
絵: リーズル・シュティッヒ
訳: はたさわ ゆうこ

出版社: フレーベル館
国際アンデルセン賞を受賞した、ドイツの人気児童文学作家ジェームス・クリュスの1964年の作品。
ドイツで読みつづけられている作品とのこと。
訳者は、ドイツの古典作品の訳が多いはたさわゆうこさん。

絵・風景とも実にクラシックな趣を醸し出していますが、文章自体ものどかなもの。
主人公は路面電車で、町の風景に飽きて森へ旅するストーリー。
途中に乗車するのが、犬、猫、鶏、ロバですから、グリム童話のブレーメンの音楽隊と全く一緒。
終点で見つけた森の中の家を覗く様は、完全にパクリです。

大きな展開もないストーリーではあるのですが、何とも言えないほのぼの感がたまらない作品です。
安心して読み聞かせできる作品で、絵自体に興味を持つお子さんもいることと思われます。
文章量は多いのですが、年少ぐらいから飽きずに読み聞かせできる作品です。
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なかなかよいと思う 時代背景が理解し難い作品  投稿日:2010/01/17
時計つくりのジョニー
時計つくりのジョニー 作: エドワード・アーディゾーニ
訳: あべ きみこ

出版社: こぐま社
海洋冒険絵本チムシリーズの著書で知られるエドワード・アーディゾーニの作品。
1960年にオックスフォーフォード大学出版から、初版が出版されています。

主人公は、手先が器用なジョニーという男の子。
小学校低学年という設定あたりかと思いますが、かなづちやのこぎりを使い始めると、お父さんもお母さんも、「また、ばかなことをやっている」と言うのです。
大時計を作ると言ったら、両親ばかりでなく、学校の先生まで否定するのには驚きです。
時代背景もあるのかも知れませんが、今だと見受けられない設定だと思います。

この絵本で一番気にいったのは、大時計の説明図のページ。
小さい頃、こうした作図をわくわくしながら眺めるたことがある人も多いことではないでしょうか。
結局上手く作れなかったりするのですが、好奇心を持って取り組むことに意義があったのだと思います。

学校の友達のいじめにあいつつも、ジョニーは大時計を完成させます。
貫き通すことの大切さも語りかけてくれる作品ですが、やはり時代背景の違いが遺憾ともしがたく、若干の違和感を持つお子さんもいることでしょう。

小学校低学年向けの古典的作品で、評価が難しいところです。
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なかなかよいと思う 可愛い絵が秀逸  投稿日:2010/01/17
ちゅっ、ちゅっ!
ちゅっ、ちゅっ! 作: マーガレット・ワイルド
絵: ブリジット・ストリーブンズ=マルゾー
訳: なかがわ ちひろ

出版社: 主婦の友社
主人公のかばのぼうやが、目が覚めたとたん遊びにでかけるシーンから物語は始まります。
いろいろな動物の親子の横を通り過ぎて行くのですが、大事な忘れ物に気付くのです。

程よくデフォルトされて描かれたかばのぼうやは、何とも言えず可愛らしいもの。
自分に置き換えて聞くお子さんも多いことではないでしょうか。
登場するどの動物親子も、愛情に溢れていています。

可愛らしさに加えて、鮮やかな色合いの絵は、誰しにも好まれるものでしょう。
かばのぼうやの忘れものも、成る程と頷けるもので、ストーリーを含めて読み聞かせにオススメの作品です。
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自信を持っておすすめしたい 大きさ競争が楽しい  投稿日:2010/01/11
もっとおおきな たいほうを
もっとおおきな たいほうを 作・絵: 二見 正直
出版社: 福音館書店
こどものとも年中向き 2003年11月号(福音館書店)を再販したもの。

大砲を持っている王様は、大砲を打ちたくて仕方ありません。
そんなとき、川でキツネが王様の大好物のピンクの魚を食べているという報告が入ります。
王様は、キツネを追い払うため大砲を使うことができて大満足。

でも、ここから、王様とキツネの大きな大砲を作る競争が始まるのです。
だんだん大きくなる大砲、次のページをめくるのが楽しみになります。

大砲の大きさ競争に敗れた王様は、大砲の数の多さ、形の面白さ、軽さなどでキツネに勝負を挑みますが、ことごとく負けてしまいます。

なぜ?という種明かしは、なるほどと頷けるもの。
最後のオチも、平和的なもので、ストーリーとして極めて秀逸な作品です。

大砲の大きさを競うというところは、軍拡を思わせるものです。
深読みすると、戦争というテーマまでも伝えたかったとも思えますが、単純にストーリー展開を楽しむことだけでも、充分満足できる作品です。

しかも、絵が細かい作りこみをしています。
大砲を作っているときに、さぼっている家来がいたり、王様を盾にしている家来がいたりして、絵そのものも楽しめます。

幼少だけでなく、小学生も対象に幅広い層に読んで欲しい作品です。
参考になりました。 2人

なかなかよいと思う 読み聞かせにピッタリ  投稿日:2010/01/11
くつしたくん
くつしたくん 作: 中川 ひろたか
絵: 100%ORANGE

出版社: ブロンズ新社
シリーズとして三部作を構成してます。
コップちゃん、スプーンさんときて、くつしたくんと、どういう訳かちゃん、さん、くんと使いわけています。

黄色い靴下と赤い靴下が登場してくるのですが、色はこの2色だけ。
ファーストブックは、鮮やかな色合いのものが多いですが、この作品にはそんなことを補って余りある魅力があります。

ブランコ、シーソー、ジャングルジムと次々に遊んで、最後はウサギの足におさまっておしまいなのですが、とにかくテンポが良いのです。
読み聞かせにはピッタリの作品でしょう。

1歳くらいのあかちゃんに、オススメします。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい デイビットのお姉さんの趣  投稿日:2010/01/11
ようせいアリス
ようせいアリス 作・絵: デイビッド・シャノン
訳: 小川 仁央

出版社: 評論社
デイビッド・シャノンと言えば、「あめふりのおおさわぎ」「自転車にのるアヒルくん」「ストライプ」で、存在感のある絵が特徴的で大好きな作家です。
かと思えば、絵の作風が全く異なるデイビッドシリーズもあり、これもその内容が秀逸です。
今回の作品は、2004年の作品ですが、邦訳は2009年12年の待ちに待った新作。

アリスは、デイビッドのお姉さんという感じ。
デイビッドのようにやってはいけないことを連発せず、もう少し道理はわきまえている普通の女の子の等身大の姿を忠実に描いたもの。
少し誇張はありますが、実に少女の心理を上手に表現しています。

少女なら誰しも憧れるであろう妖精になりきっているアリスですが、どのページをめくっても、あるあると頷けることでしょう。
なりきったのが妖精という設定は、子供の象徴として実に巧み。
上級の妖精学校といった表現には、脱帽せざるを得ません。

なりきりごっこですから、男の子よりは、女の子に共感を得られることと思います。

デイビットシリーズよりは、若干分かりにくいところがあるかも知れませんが、やはり期待を裏切ることのない作品に仕上がっています。
デイビットシリーズを読んだ後に、是非読みきかせして欲しい絵本です。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい ロングセラーというに相応しい名作  投稿日:2010/01/11
かもさんおとおり
かもさんおとおり 作・絵: ロバート・マックロスキー
訳: 渡辺 茂男

出版社: 福音館書店
地味な表紙だったのですが、ロバート・マックロスキーの作品なので読んでみたら、これが驚きの内容で読後感は、素晴らしいの一言。
やはり、1942年のコールデコット賞受賞作品でした。

マックロスキーは、他の作品でもコールデコット賞を受賞しています。

お話は、かものマドラード夫妻が巣を作る場所を探すシーンから始まります。
場所はボストン。
上からボストンの街を巡るのですが、なかなか良い場所が見つかりません。
最初に公園に降り立つのですが、何とも公園の風情が素敵です。
1940年代の古き良きアメリカの人々のゆったりとした空気がたまりません。

公園から、ビーコン・ヒル、ルイスバーグ広場と移動して、チャールズ河の中洲に落ち着くのですが、最後にボストンの地図があって、二度楽しめます。

その後、8羽のコガモが生まれるのですが、それぞれに名前があって、実に表情が可愛らしく描かれています。
圧巻なのは、チャールズ河から、マラードさんの待つ最初の公園への行進のシーン。
マラード奥さんを先頭に8羽のコガモも並んで歩くのですが、おまわりさんを始めいろいろな人の協力があって、漸く辿り着きます。
マラード奥さんは、そんなことは露知らずという感じが微笑ましく思えました。

親子の絆、人間とのふれあい、そこに流れる心地よい空気など、物語として秀逸です。
茶だけで描かれた絵も、実に精緻なもの。

ロングセラーというものは、鮮やかな色合いの絵とか突拍子もない話ではないことを諭してくれる優れた絵本だと思います。
バージニア・リー・バートンの「ちいさいおうち」の1年前の作品ですが、もっと読まれることを期待したい一押しの作品です。
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