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青鬼の強い意志
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投稿日:2011/09/02 |
「ひろすけ童話」として,教科書にも載った事がある有名なお話です。もちろん,私も子供の頃読みましたが,青鬼の友情に感動したというよりも,何かやりきれない辛い気持ちになった事を覚えています。
赤鬼は,人間たちの仲間になって仲良く暮らしたいと思いますが,人間は赤鬼の事を恐れて,逃げてしまいます。それを見ていた青鬼が自分が犠牲になる事で,赤鬼を人間に信用させようとします。
最後に青鬼が赤鬼に宛てた手紙が,心を打ちます。それと同時に,みんなと仲良くなりたいだけなのに,何故こんな代償を払わなければならないのか?その疑問を,子供の頃強く感じたのではないかと思います。
大人になれば,どうしても変えられない現実も知る事になります。このお話では,その現実を受け入れながら,それでも絶望する事なく,自分が犠牲になる事で,他人を生かすという青鬼の強い意志(無償の愛)が描かれているのではないのかと感じました。
大人になって,このお話を読み返してみても,やはり本当に青鬼が取った行動が正しかったのか,分かりません。しかし,時代が変わってもこのお話が人々に強い感動を与えるのは,単なる友情だけではない青鬼の強い意志が,読む人の心を打つのではないのかと感じました。
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こびとの飼い方?
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投稿日:2011/09/01 |
「こびとづかん」でこびとに夢中になった息子が,次に選んだ本です。今回は,こびとの捕まえ方から飼い方までが,大まじめに書かれています。
「こびとづかん」は,学校でもよく話題になるようで,息子もこの本を読んで,得意そうにこびとの習性などを私に教えてくれます。
この「こびと」たちの面白い所は,想像上の生き物であるこびとが,おじさんの顔していて,その行動が妙にリアルで人間くさい点だと思います。そのさじ加減が,絶妙で子供たちの興味を引きつけているのかなと思います。
この本では,それぞれのこびとの習性を利用した捕まえ方などが,書かれているのですが,その習性が本当に人間くさくて面白い!
まだまだ,「こびとづかん」ブームは続きそうです。
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少しかわいそうなオオカミくん
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投稿日:2011/09/01 |
はらぺこオオカミが,留守番をしている女の子(ポリー)を食べようと知恵をしぼります。
こう書くと,「あかずきん」などの童話にでてくる悪いおおかみを想像しますが,この本のおおかみはまるで違います。
最初は,ポリーがおおかみを巧にだます場面を楽しんでいたのですが,次第にどうやっても失敗ばかりの努力家のおおかみを応援してあげたくなってしまいます。
オオカミは,本(童話)が好きなようで,「あかずきん」や「3びきのこぶた」を読んで,知恵をしぼり,ポリーを捕まえようと努力します。しかし,結果はいつも失敗。現実は,童話のようになりません。
低学年の子供なら,この絵本に出てくる童話はよく知っていると思いますので,その面白さがよくわかると思います。
ちょっと皮肉もあるユーモアがとても楽しめる本です。
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ゆっくり流れる時間
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投稿日:2011/08/28 |
「金曜日はだいすき」
朝,お父さんと二人で散歩して,時間をかけて朝ごはんを食べる。小さな,だけど大切な二人だけの行事が描かれています。
食事をするお店に行くまでの様子が心に残ります。朝出会った人と挨拶を交わし,ポストに手紙を出す,本当に日常的な出来事ですが,二人のまわりだけ,時間がゆっくり流れているように感じます。
私も,たまに早起きして,息子と近所を散歩することがありますが,散歩しながら二人が過ごす時間は,思いで残る大切な時間なんだと改めて思いました。
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アレクサンダの決断
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投稿日:2011/08/27 |
ねずみのアレクサンダの願いは,子供に大事にされるぜんまいねずみになる事。
アレクサンダは,その願いをかなえるために,必死に探していたむらさき色の小石を,ぜんまいねずみが捨てられていた箱の中で見つけます。
幸せの意味。友情・・・。色鮮やかな美しい絵本の中に,様々なメッセージを読み取る事ができます。
しかし,アレクサンダの最後にとった決断は,「スイミー」などにも描かれている,他者とは違う自分という個性を生きるというレオ・レオニの決心が表れているように思えました。
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優しい絵本
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投稿日:2011/08/27 |
動物園で働くエイモスさん。ある日,エイモスさんがかぜをひくと,動物たちがお見舞いにやってきます。
エイモスさんと動物たちの関係が,微笑ましい。象とはチェス。カメとはかけっこ・・・。エイモスさんの動物たちを思いやる,優しい気持ちが,感じられます。
そして,お見舞いに来た動物たちの行動も,エイモスさんを思いやる優しく繊細な気持ちが伝わってきます。
読んだ後,じんわりと優しい気持ちが残る絵本だと思います。
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仕事の大切さ
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投稿日:2011/08/27 |
ノッカー・アップ(めざまし屋)という仕事があった事を,この絵本で始めて知りました。
裏表紙には,メアリー・スミス本人らしき人の写真が載っているのですが,その時代(1929年)の仕事を,明るい絵で絵本に描いています。
様々な人々の働きがあって,世の中が動いている事を楽しく学ぶ事ができるのではないかと思います。
メアリー・スミスの娘が先生に叱られた理由とそれを聞いたメアリー・スミスの対応が面白くて,楽しめます。
少し字が小さいかなと思いますが,漢字にはふりがながふってありますので,小学校低学年でも自分で楽しめると思います。
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楽しいお話だけど
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投稿日:2011/08/27 |
「象の卵なんて,ないに決まっているよ。」幼稚園の時に,読んであげた時に,子供が馬鹿にしていました。
でも,その象の卵の卵焼きを作るために,巨大なフライパンやかまど作りが,大まじめに進められる所が面白かったようで,興味津々で聞いていた事を覚えています。
わがままな王様の願いに振り回せるお話で,本当に楽しいのですが,間違った事も,一度やり始めたら,やめる決断ができないどこかの国の政治を思い出したのは,私だけでしょうか?
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子供たちの可能性
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投稿日:2011/08/23 |
紙(ダンボール)で作ったロボットが動き出す。どんなに楽しいお話なのかと思いましたが,読んでみると全然違うお話でした。
最初は興味津々で聞いていた息子も,カミィのわがままぶりに,怒ってしまいました。
カミィが幼稚園で様々な経験をし,そして友だちとの関わり合いのうちに成長していく姿がとても心を動かされます。
また,幼稚園の友だちも,考えの異なるカミィの言動に戸惑いながら,カミィを理解し,応援します。
長いお話ですが,最後まで読むと,子供たちの可能性をもう一度確かめる事ができる素晴らしい絵本だと思います。
お父さん,お母さんに読んでもらいたい1冊です。
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赤ねこの強いメッセージ
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投稿日:2011/08/22 |
真っ白なしろねこ母さんと、真っ黒なくろねこ父さんからうまれ赤ねこ。みんなと違う色だけど,自分はこの色が大好きなの!
他の兄弟と違う色で生まれた赤ねこ。みんなは,赤ねこをみんなと同じ白や黒にしようとしますが,自分のきれいな色が好きな赤ねこは,自分の信念を貫きます。
他人と違う事を,自分の個性として受け入れて,それを好きになる。実際は,周りの人の理解がないと難しい事です。でも,この赤ねこは,家族にも理解されず,家を飛び出してまで,自分の気持ちを大切にします。
赤ねこの自分を信じる強さが,絵本から伝わってきます。そして,その信念が花開く素晴らしいラストシーン。
親子で読みたい絵本です。
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